20.12.29
医療従事者の「SNS を見るのがしんどい」という訴え
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!今日、お話を伺うのは、BuzzFeed Japan News 副編集長、神庭亮介さんです。
神庭さんが取り上げた話題はこちら!
『医療従事者の「SNS を見るのがしんどい」という訴え』
鈴村:これはどういうことなのでしょうか?
神庭さん:医療現場が今、ひっ迫していて、最前線の医療従事者の方々も本当にストレスが限界になっていると…。そんな中でBuzzFeedが大阪のですね、ICUに勤務する看護師さんを取材させてもらった、『「インスタを見るとうんざりする」コロナの現場で看護師が感じた限界』という記事、これはぜひ読んでいただきたいです。
看護師さんが「SNSを見るのがしんどい」と…。どういうことかというと、「今まで好きでインスタをやってて楽しかったんだけど、もうインスタをホーム画面から削除しました」というふうにおっしゃっていて、現場では、次から次へと重症者がやってきて、自分も感染しないように恐怖を感じながら、細心の注意で接していると、ストレスがどんどんたまってくる。私たちの想像を絶する状況で、そんな中、家に帰ってSNSを見ると、まるでコロナが終わったような、むしろ、コロナ以前のような、自分たちの日常とは隔絶された別世界みたいなものを見てしまって、それで、げんなりしてしまうというか、もちろん、SNSに楽しいことをあげている人たち自体が悪いことではないんですけれども、ただ、あまりのギャップに心がやられてしまう、追い込まれてしまうというとことなんですよね。
鈴村:これは本当に難しい問題ですよね。医療従事者の方が現地でどういうことをやっているかというのは、僕らには本当にわからないことが多くてですね、ニュースとかドキュメントを見ると、本当に過酷だということは、見て感じることはできるんですけど、実際の視点というのは、また全然違う。そこにいることで、自分が感染してしまうかもしれないという恐怖感だったり、不安というのは本当に大きいものだと思うんですよね。でも、それ以外に世の中を明るくしようというね、僕もエンタメの仕事してますので、そこもひとつ、僕は仕事だと思ってやっているんですけど、それが追い詰めることになっているとしたら、本当に僕はどうしてあげたらいいんだろうということを感じましたよ、この話題はね…。
神庭さん:エンターテインメントとか、SNSが悪だとか、今この状況で楽しむことがいけないんだとか、SNSやめてしまえとかそういう話では全然なくて、感染防止に配慮しながら楽しみや息抜きを見つけて、SNSに投稿したり、エンターテインメントを楽しむということは、全然あっていいと思うんですけれども、また一方で、それだけ医療現場がひっ迫していると想像力を働かせるということも大事だということと、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会も言っていますけれども、家族であるとか、同席する仲間以外での会食はできるだけ避けてほしいということなので、本当に忘れたい一年ではあるので、忘年会とかでパーっとやりたくなる気持ちもわかりますが、今年ばかりはちょっと抑えて、オンラインで身内でやったりするのがいいのかななんていうふうに思ってます。
鈴村:そうですね。ここまでの大きなギャップがでてくると、本当に大変なことだと思いますね。このギャップを埋めるのは難しいじゃないですか?だけど、僕はこれで自粛ムードになるというのは、また違うと思うんですよね。エンタメは、感染対策をしっかりしたうえで、何かを続けることができるということを今模索していて、だから、世の中がコロナなんだからもうエンタメ自体をやめてしまおうとかということではないと思いますし、楽しい話題が誰かを救っているということもまた事実だと思うんですよね。その上で、医療従事者の方がまた何か息が抜けるようなものだったり、何か考えていかないといけない。うまく休んでもらう方法とか、何かないのかなというのは、いつも思うんですよね。ただ、本当に僕らは無力だなと思う…。できることって、手洗い、うがいしかなくて、マスクをするということ、人と集まらないということ、僕らはこれをずっとやり続けることしかできなくて、本当にダイレクトに医療従事者の方の何かの助けになれる方法がないのかなといつも、毎日、思いますよね。
神庭さん:鈴村さんがやってらっしゃるエンタメの世界は、本当にみなさまの心に灯をともすような大切なお仕事なので、それはすごくいいことだと思います。一方で、医療従事者の方がこういう思いでいるということを知ってあげるということだけでも、だいぶ違うんじゃないかと思いますし、あと、やっぱり、ストレスの大きな理由のひとつとして、デマ情報とか、陰謀論とか、医学的に間違った情報というのがSNS上で横行していて、それがタイムラインに流れてきて、いいねがいっぱい押されていると、「いや違うんだ!」みたいな、「今はそんな状況じゃなくて、本当に病院に重症患者さんがあふれている、ひっ迫しているし、大変なんだよ」と、それをサブ垢で訴えたいくらいなんだけれども、疲れ切って、余裕もないというような状況なんですね。
鈴村:なるほど、そういう状況なんですね…。そうだよな~、ねぇ…、ん~…、なんとも…、ねぇ……。
神庭さん:良かれと思って善意でその不確かな情報を拡散しないであるとか、自分の欲しい情報とか心地よい情報ばかりを集めてそれを拡散する“エコーチェンバー”といいますけれども、そういう状況に陥らないように、耳の痛い意見ととかにも傾けつつ、あえて反対意見の人をフォローするとか、そういうかたちで多角的に情報を見つめるのもいいのではないかと思いますね。
鈴村:そうかもしれませんね。こういう時になると、極端な意見というものが耳に入ってきた時に、それを信じてしまったりとか、自分の中でピン!ときてしまったりすることがあるんですけれども、その時にソースが大事だったりとか、その情報が本当にどうなのか?ということをちゃんと確かめること、これは本当に必要だなと改めて思いますね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ① #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 29, 2020
今朝は【医療従事者の「SNS を見るのがしんどい」という訴え 】について
医療が逼迫し過酷な状況の中で、Webの世界ではまるでコロナが終わったかのような医療従事者の方とは違う日常が垣間見えSNSを見るとしんどい。ギャップに心が追い込まれて
#スズコメ ② #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 29, 2020
しまうという事でした。さらに医療に関するデマや陰謀論、医学的に間違った事に対して「そうじゃないのに、現場はこうなんだよ」と訴えたいけどその時間もない。僕はエンタメが心を癒すものと思ってやっていますがそれが追い込むようなものにならなければいいなと思いました。
#スズコメ ③ #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) December 29, 2020
Twitterでは「エンタメが助けになる」と言ってくれる医療従事者の方も。僕達に出来る事は少ないけど思いを抱くことはできる。自分たちのできる対策をするしかないのかなと思いました。医療従事者の方、既に頑張って下さっているので頑張ってとは言いません。いつもお疲れ様です。