network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

25.02.10

日米首脳会談は成功?失敗?どうなる日米関係
null

ネットニュースの内側にいるプロフェッショナルが、注目のニュースを読み解きます。
今日は、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介さんにお話を伺いました。
神庭さんが注目した話題はこちらです。


「日米首脳会談は成功?失敗?どうなる日米関係」

吉田:石破総理とトランプ大統領は7日、ホワイトハウスで初会談しました。注目されていた日米首脳会談、神庭さんはどう見たのか?今後の日米関係はどうなるのか?解説お願いします。


神庭さん:まず日米首脳会談で決まったことですが、「日米関係の新たな黄金時代を築いていく」、「『自由で開かれたインド太平洋』の実現へ緊密に協力する」、「日米安保条約5条が尖閣諸島に適用される」ことを改めて確認しました。これは、尖閣で何かあれば、アメリカは黙ってないぞということです。これは従来通りの方針です。そして、日本からアメリカへの投資額を1兆ドル(151兆円)まで引き上げる。さらに、双方に利のある形で日本へのLNG(液化天然ガス)の輸出を増やす。主にこういった内容が決まりました。


ユージ:懸案だった日本製鉄のUSスチール買収問題について、どうなったのでしょうか?


神庭さん:トランプさんは「買収ではなく投資だ」という言い方をして、USスチールに対する投資を容認する考えを示しました。「我々はUSスチールが去るのを見たくない」と牽制しつつ、でも投資ならOKだよ、という論法です。これは言葉遊びのようですが、トランプさんからすると、コア支持者である工場労働者や、選挙で支持を受けた全米鉄鋼労働組合に対して、申し開きができるだけの言い訳が必要でした。トランプさんは現実主義者なので、基本どっちが儲かるか、損か得かで判断します。「いや、買収じゃないんです、投資です」という大義名分を日本側から提供したのは、うまい落としどころだったんじゃないかなと思います。


吉田:実際、会見は和やかでトランプさんも笑顔が見られましたよね。


神庭さん:それは、そうですよね。151兆円が入ってくるんだから、上機嫌にもなるよなという感じです。トランプさんは「石破首相は偉大な首相になる。とても強い方で非常に尊敬している」「私にとっては、もっと弱い総理の方が良かった」「彼くらいハンサムだったら良かったが、私はそうじゃない」とほめ殺しかなと思うくらい、石破さんをヨイショしていました。あまりに褒めるので、Xではトランプさん京都人説まで出ていたくらい。「えろうハンサムどすな。ぶぶ漬けでもどうどす?」みたいな。冗談は置いておいて、実際石破さんはよくやったと思います。


ユージ:ちなみに、どの辺りが評価できるなと思いますか?


神庭さん:日本側としては、ほぼ満額回答。75点か80点つけていいかなと思っています。特にトランプさんに「同盟国・日本のために、アメリカの抑止力・防衛力を100%提供する」と言わせた意義は大きいです。従来方針通りじゃん、当たり前じゃんと思うかもしれませんが、カナダやメキシコへの関税の件なども含め、トランプさんは予測不可能な言動で、世界を振り回してきたジャイアンですから。マッドマン・セオリーと言って「何を言い出すか分からない人」というのは交渉相手からすると非常にやりづらいです。そんな、トランプさんに「予定調和」「いつも通り」の回答をさせました。「おお、心の友よ」と言わせたのは石破さんの成果です。


ユージ:当たり前の回答が貰えなかった国もいっぱいあるわけですからね。


神庭さん:そうです。トランプ・ジャイアンと駆け引きするには、普段のテレビのドラえもんじゃなくて、「劇場版のび太」にならなきゃダメだよ、と。この番組でも何度か申し上げましたが、石破さんは「劇場版のび太」に覚醒したように見えました。ただ今回のび太だけじゃなく、しずかちゃんのアシストも大きかった気がします。


吉田:ここでいう、しずかちゃんというのは?


神庭さん:僕が思うしずかちゃんは、安倍昭恵さんのことです。


ユージ:僕も、安倍昭恵さんだと思いました。


神庭さん:気付きました?昨年末にトランプさんと会った、昭恵さんがいい感じに下地をつくってくれたと思っています。今回の会談で、トランプさんは「安倍晋三は、偉大な友人だ」と話して、5回も安倍さんのことに言及しています。トランプさんは石破さんについて「評判は以前から知っている。安倍晋三は彼を非常に大切に思っていた」と述べています。石破さんは安倍さんの政敵だったので、日本人からしたら「即座にウソつけ!」と分かる話です。でもトランプさんがそういう認識でいたとしたら、ひょっとして昭恵さんが過去の恩讐を超えて、日本の国益のために、そういうインプットをしてくれたのかなと。あくまで推測ですが。


ユージ:日米首脳会談は75点か80点という話でしたが、残りの25点、20点はどうでしょうか?


神庭さん:1つは151兆円という対米投資の金額ですよね。アメリカに守ってもらうための用心棒代が、随分とインフレしてきています。これは民間を含めた数字で、期間も限定していないので、もともと投資予定だったものとかもかき集めまくって数字を見た目上、大きく見せている可能性はあると思います。もう1つは関税の件をうやむやにしたことです。トランプさんは貿易相手国に同程度の関税を課す「相互関税」を導入する方針です。日本は、お米や肉などに高い関税をかけているので、アメリカ側も日本の農産品の関税を引き上げてくるかもしれません。自動車への関税は日本が0%、アメリカ側が2%程度なので、本来は大丈夫なはずですが、何かしら理由をつけて自動車の関税まで引き上げてきたりしないか?というのは、気を付けなければいけません。トランプリサイタル、この1曲目はイントロはじまってサビにもなっていませんから。これからが大変かなと思います。


ユージ:耳を塞ぐかもしれないですからね。サビで「ボエ~」ってなるかもしれませんからね。


神庭さん:気を付けて聴かないといけませんね。

そして、今日の #ユジコメ はこちら。






過去の #ユジコメ を音声でCHECK!!

  • X
  • Facebook
  • LINE
Top