森永乳業 presents 平原綾香のヒーリング・ヴィーナス

平原綾香

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ON AIR REPORT 毎週ゲストをお招きして、その方ならではのパーソナルな“音楽の世界”を辿ります。

05/24バンドネオン奏者 三浦一馬さんのゆかりの国 イタリアとアルゼンチン

2015/5/24 update
平原綾香さん

突然ですが、この春、開業した北陸新幹線、もう乗りましたか?遠距離のカップルはすぐ会いに行ける!とか、行動範囲が広くなっていくとメリットもたくさんあるけれど、仕事が日帰りになっちゃうので、泊って美味しいもの食べるという願いが叶わなくなったという方もいるとかいないとか…。平原さんもその1人みたいですよ。
平原さんも5月30日(土)に長野県中野市で開催される「めざましライブカントリーツアー2015 in NAKANO」に出演するため、北陸新幹線に乗る予定です。電車は景色が楽しめるし、歌詞が浮かぶことも多いそう。いろいろな音楽を聴いたり、歌詞を書いたり、パソコンのデスクトップのファイルを整理してみたり、有意義な時間を過ごしています。「北陸新幹線に乗ったよ!」という皆さんは番組まで、ぜひメッセージ送ってくださいね。

ヴィーナスラウンジのゲスト バンドネオン奏者 三浦一馬さん
今月のヴィーナスラウンジのゲストはバンドネオン奏者 三浦一馬さんです。三浦さんは、日本にとどまらず、様々な国で活躍されています。幼少時代は、ご両親の仕事の関係でイタリアのフィレンツェで生活していたそうです。今週は、三浦さんとゆかりのある国とその国の音楽について、いろいろお伺いしました。
お写真ではちょっと年下のイメージでしたが、話すとすごく大人っぽく、時々悟ったような、長年生きてきたおじいさんと話を聞いているような気になるくらい濃い話が飛び出します。それは海外で育ったからなのかもと平原さんは三浦さんのことを分析していました。

6歳〜8歳までフィレンツェにいたんですね。イタリア語はペラペラですか?
「普通に現地の子が行っている学校に行っていましたので、自然と覚えましたね。今、日本にいて使うことがないので、話せるのかと思うんですけど、実際にイタリアに行くと思い出してくるものがあるんですよね。」

フィレンツェで得たもので、大きなものは何ですか?
「僕の原点になっていると思うんですが、フィレンツェという街は本当に誇張ではなく、芸術にあふれているんです。10何世紀っていう頃の建物がそのままの形で残っているんですね。フィレンツェで有名なウフィツィ美術館の石畳の中庭を自転車で走り回っていました。当時は全くそんなすごいことだと思わずに遊んでいたんですが、今振り返ると、なかなかすごい少年時代だと思うんですね。」

フィレンツェから帰国して、10歳でバンドネオンをはじめ、16歳でバンドネオン界の最高峰と言われる、ネストル・マルコーニ氏と出逢ったそうですね。
「国際音楽祭に出演するということで来日された時に、九州の別府まで行って、コンサートを聴いて、そこでびっくりしちゃったんですね。バンドネオンってこんなことができるんだと本当に衝撃を受けました。その場でこの先生について、アルゼンチンに行こうと決めました。なかなか大きな音楽祭なので、普通の人は楽屋の方まで入れないんですね。どうやって入ろうかなと思って、ちょっとその音楽関係者の方と仲良くなって、打ち上げ会場の場所を教えてもらいました。初めて先生を訪ねて行って、楽器を出して、聴いてもらいました。
先生につきたいんですと言ったら、アルゼンチンに来るならいいよっと言われて、その年に行きました。」

CDを自主制作して、渡航費用を捻出したとか?
「自主制作は子供の頃から、生意気ですが作っていたんですね。それはその時の自分の演奏を形にとどめておきたいという思いでした。いざ、アルゼンチンに行くということになったら、このCDを売って、その売り上げで行ってみようじゃないかということで。
コンサート終わった後に、即売会やサイン会をやらせていただいていたのですが、手書きでアルゼンチン留学応援してくださいという看板を作りました。本当に皆さんの応援のおかげです。」

修行はどうでしたか?
「僕にとって先生は神様みたいな存在の人で、信じられないことを平気でやっちゃうんですね。課題をもらって、アパートで練習するんですけど、難しくて、難しくて。正直、何回も泣きました。辞めたいと思ったことは、はじめてから何回もありましたが、それでも辞めなかったのは好きって気持ちが上回っていたんでしょうね。練習しなきゃいけないからがんばるんですけど、夜遅くなるとやはり、苦情が出てきちゃうんですよ。”すみません、ちょっとバンドネオンの音がうるさくて”って。アルゼンチンっていう国は、バンドネオンって言葉が普通に出てくるんですよ。苦情言われているのに、それに感動しちゃいました。」

海外のお話をたくさん伺いましたが、日本は三浦さんにとってどんな国ですか?
「いろいろな国に行っていますけど、日本は、自分のホーム、最終的に帰る場所ですね。海外にいると日本食がすごく恋しくなりますし、大好きな国ですね。日本って新しいものや海外のものを受け入れるんだけど、自分たちの中で独自に解釈して、新しいものを生み出す力がありますね。それが魅力であり、強みだと思います。」

ニューアルバム『ス・ワンダフル〜三浦一馬プレイズ ガーシュウィン』について、また、
イベントやコンサート情報などは三浦一馬さんのオフィシャルサイトをご覧ください。
来週は、三浦さんのプライベートを中心に、お話伺います。お楽しみに。

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