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「方丈記は、この世の中のこと、全て無常なのだと理解した上でいかに楽しく生きていくか。そんなポジティブシンキングのためのHow To本なんです」という小川さんの解説には目から鱗!自分の不運な境遇を嘆き、世間に背を向けて世捨て人となった鴨長明の“恨み節本”なのかと思っていましたが、こだわりを捨て、本当の豊かさを追求する芸術家の姿が確かにそこにありました。ところでそんな方丈記には、折りたたみ式楽器なるものが登場します。いつも古典を読むと「何百年経とうが、人の心というのは変わらないんだな」と思わされるのですが、コンパクトなもの好きな日本人の好みもまた変わらないようです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2011年8月28日
ヴェルヌ
『十五少年漂流記』

2011年8月21日
芥川龍之介
『蜘蛛の糸』

2011年8月14日
島尾敏雄
『島の果て』

2011年8月7日
河合隼雄
『泣き虫ハァちゃん』

アーカイブ
柴田南雄:交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」第一部アダージョより/東京都交響楽団 若杉弘(指揮)
昭和50年の記念に作られた交響曲は、動乱の時代と「方丈記」の世界観が重ねられています。人生は困難なものだという思いが伝わると小川さん。
Be Free「自由(偽りの世界)」/ロギンス&メッシーナ
都会を離れて暮らしたい、という1曲。鴨長明も郊外へと危険や束縛をはなれて引っ越します。

In My Room/ザ・ビーチボーイズ
お気に入りの「方丈の庵」で安らぎをえて、死への心の準備を始める鴨長明。♪そっと自分の秘密をオープンにできる場所がある、それは僕のこの部屋の中♪

 
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