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日本にとっては大変な年となった2011年。今年最後の1冊は宮沢賢治の詩集を取り上げました。彼の代表作「雨ニモマケズ…」は震災後、俳優・渡辺謙さんが被災者への思いを込めて朗読されていましたが、実はあの詩は賢治の死後に発見されたもので、題もついていないものなんですね。今回私も声に出して読んでみましたが、人を諭したり、上から説教している風がまるでなく、最後の「ワタシハナリタイ」まで読み終えると素直に「私もなりたい」と思える詩です。小川さんは「死の床にある賢治が、自分への戒め、確認のために書き記したものだからではないでしょうか」と分析されていましたが、朗読してみるとまた新たな世界が見えてくる一篇。音読をおすすめします。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2011年12月11日
ルース・スタイルス・
ガネット
『エルマーのぼうけん』

2011年12月4日
内田百
『サラサーテの盤』

2011年11月27日
グレアム・グリーン
『第三の男』

2011年11月20日
向井万起男
『君について行こう
─女房は宇宙をめざす』

アーカイブ
ワルトトイフェル:ワルツ「女学生」/フィラデルフィア管弦楽団ユージン・オーマンディ(指揮)
妹としこへの思いが胸に迫る「青森挽歌」に登場する「l'estudianteinaを風にききながら」という一節は、この「女学生」という曲のことです。宮沢賢治はSP盤のコレクターでした。
星めぐりの歌/細野晴臣・裕木奈江
作詞作曲、宮沢賢治。これほど空を見上げて詩を読んだ文学者はいないのでは、と小川さん。

芸術家、科学者、そして宗教家/ザ・フォーク・クルセダーズ
賢治は「農民芸術の興隆」で芸術家、科学、宗教家について書いています。これは、3つの専門家が力をあわせようという曲ですが、賢治はひとりですべてでした。

 
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