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日々東京を歩き回っている私ですが、日和下駄に蝙蝠傘という出で立ちで、特別でない場所に素敵な風景を見つける永井荷風の散歩スタイルは、とても新鮮に映りました。明治生まれにしてフランスやアメリカで生活したことのある荷風には、普通の人よりよりいっそう東京の風景が愛しく見え、そこに住む人達を見るまなざしもやさしかったのかもしれません。今回使用したテキストには『すみだ川』という作品も収められていますが、その舞台は今話題のスカイツリー周辺。100年前の押上エリアの風景を心に刻んでスカイツリーに登ると、また違った感慨がわくことでしょう。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年5月13日
石川啄木
『一握の砂』

2012年5月6日
今村夏子
『こちらあみ子』

2012年4月29日
林望
『イギリスはおいしい』

2012年4月22日
ダニエル・キイス
『アルジャーノンに
花束を』

アーカイブ
風をあつめて/はっぴいえんど
路地を散歩する名曲「風をあつめて」。荷風が愛した坂や大樹には今でも残っているものがあります。調べてみては?
ドビュッシー:音と香りは夕暮れの大気に漂う/パスカル・ロジェ(ピアノ)
東京は夕暮れがベストといい、鴎外の観潮楼できく上野の鐘、三味線や鳥や馬や川の音や街の香りに敏感だった荷風はドビュッシーを日本に紹介した人でもあります。

ただ在るだけ/畠山美由紀
荷風が好んだ「閑地(あきち)」と雑草。これは東京で最後の聖なる「空き地」の名もなき草花の歌です。

 
今まで紹介した作品
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