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この番組を担当していると「オススメの本ない?」と聞かれることが多いのですが、今まで何度も「一押しだから」と私が推薦してきたのが4年前にとりあげた梨木香歩さんの小説『家守奇譚』。今回は読後どんな衝撃を与えてくれるのかワクワクしながら読みましたが、やはり劇的な変化を我が身に起こしてくれました。それは日常で鳥の存在を気にするようになったこと。意識を向けると自然の乏しい町中でも時間ごとに様々な鳥がやってきて、バラエティ豊かなさえずりを聞かせてくれるんですね。 小川さんも鳥を「私たちの生活に一番近い野生の動物」と表現されていましたし、一度意識すると今までなぜ気にしなかったのか不思議なほどです。この作品のおかげで日常が実にカラフルになりました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年5月27日
マイケル・ボンド
『くまのパディントン』

2012年5月20日
永井荷風
『日和下駄』

2012年5月13日
石川啄木
『一握の砂』

2012年5月6日
今村夏子
『こちらあみ子』

アーカイブ
ドナウを渡るコウノトリ、カラスといっしょに/タラフ・ドゥ・ハイドゥークス
移動しながら生活することから渡り鳥にもたとえられるロマの音楽。
マスターズ・オブ・ザ・フィールド/ロバート・ワイアット
フランスのドキュメンタリー映画「ワタリドリ」のサウンドトラックより。♪翼を広げ 風の猛威にたえる翼をもった野獣、原野のマスター。

ザ・ワールド・アズ・アイ・シー・イット/ジェイソン・ムラーズ
♪鳥の視点でみると 僕等は家族なのが見える♪という曲です。「彼らの視点を想像してみる瞬間だけは地上につながれていることを忘れる。」という梨木さんの気持ちで。

 
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