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小川さんが子どもの頃大好きだったという『トムは真夜中の庭で』。少女の頃はハティになりきり、街でちょっとぼんやりしている男の子を見かけると、「あの子、トムじゃないかしら?」とドキドキしながら期待に胸ふくらませていたそうです。私が子どもの頃なら、「トムみたいに扉の向こうに広がる過去の世界に行ってみたい!」と夢見ると思うのですが・・・やはり後に作家として名を馳せる人は、子どもの頃から視点が違うのですね。ところで小川さんも大好きというラストシーン、私もジーンとしながら読みました。トムが“抱きしめられた”のではなく、トムが“抱きしめた”、という点が素敵だなと思いながら・・・。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2012年6月3日
梨木香歩
『渡りの足跡』

2012年5月27日
マイケル・ボンド
『くまのパディントン』

2012年5月20日
永井荷風
『日和下駄』

2012年5月13日
石川啄木
『一握の砂』

アーカイブ
ザ・ガーデン/ボビー・マクファーリン
トムは真夜中におじさんの家の裏口を開けて、そこに広がる庭の美しさに心を奪われます。
モリー・マローン/ロバート・ホワイト(テナー)
ハティが歌うアイルランド民謡。♪彼女(モリー)の幽霊は手押し車をおしながら・・♪という歌詞があり、トムとハティは互いを幽霊ではないかと怪しみます。

イン・ザ・ミッドナイト・アワー/ウィルソン・ピケット
♪真夜中を待っているんだ。真夜中には君とふたりだけ♪という曲。真夜中に庭でハティに会えるのを待ちわびるトムに。

 
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