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「こんな物語、読んだことがありません!」。幼い頃からありとあらゆる本を読んでいる小川さんでもそう感じるほど、『嵐が丘』は心の暗部を恐ろしく深く描いている作品です。主人公のキャサリンとヒースクリフのやりとりは、愛の告白どころか罵倒合戦。仲直りのキッカケが生まれても、それを蹴散らしてますます険悪になっていく人間関係・・・。書いている方もつらくなかったのかな、と心配になってしまいます。現にエミリー・ブロンテは作品を完成させた一年後にこの世を去っており、小川さん、「ヒースクリフに命を吸い取られたのかも・・・」とポツリ。物語の亡霊シーンより怖い一言!嗚呼、光が見えないままこの物語は終わってしまうのでしょうか。下巻も読み逃せません!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2013年1月27日
リヒター
『あのころは
フリードリヒがいた』

2013年1月20日
木下順二『夕鶴』
2013年1月13日
庄司薫
『赤頭巾ちゃん
気をつけて』

2013年1月6日
『良寛〜旅と人生』

アーカイブ
嵐が丘〜I Was Born In Love With You/ミシェル・ルグラン
「嵐が丘」は何度も映画化されています。ルグランが自作の中でも3本の指に入る自信作、と語る1970年の映画音楽。
妖精の騎士/ケイト・ラズビー
ヨークシャー地方の民謡をサウス・ヨークシャー出身のラズビーが歌います。ネリー、キャサリン、キャシーには歌を歌うシーンも。

サヴァイヴァル/ザ・ミューズ
「僕は勝ってみせる、生き残ってみせる、僕は許しはしない、復讐は我の手に」ヒースクリフの復讐のテーマかと思うこの曲は、ロンドン五輪の公式ソングでもありました。

 
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