ON AIR REPORT オンエアレポート

ドビュッシーとラヴェルの「水」にまつわる作品を聞き比べ

16/07/04


今夜もお聴きいただきありがとうございます。

7月のカシオのCELVIANO Grand Hybridでの横山さんの演奏は、
ドビュッシー 《映像 第1集》より 第1曲<水の反映>を
ウィーン・グランドの音色で お送りしました。

M1 ドビュッシー 《映像 第1集》より 第1曲<水の反映> /横山幸雄
  CELVIANO Grand Hybrid、TOKYO FMホールでのこの番組のためのライブ録音

M2 ラヴェル 《水の戯れ》/横山幸雄
  1994年のアルバム「イマージュ」より

M3 ラヴェル 《夜のガスパール》 より第1曲<オンディーヌ>/横山幸雄
  1994年のアルバム「イマージュ」より

M4 ドビュッシー 《前奏曲集第2巻》 より<オンディーヌ>/横山幸雄
  2012年6月東京三鷹市芸術文化センターでの「ヴォヤージュ第3回」より

ドビュッシーは、ラヴェルの「水の戯れ」に影響を受けて、
「水の反映」を作曲したと言われています。
ラヴェルは1901年26歳のとき「水の戯れ」を作曲。若手作曲家として成功していましたが、
アカデミズムの世界のローマ賞の1位だけはとれない、という時期でした。
一方、ドビュッシーは、1905年43歳『映像(イマージュ)第1集』の第1曲である「水の反映」を作曲しました。

ラヴェルとドビュッシーの「オンディーヌ」の聞き比べ。
ラヴェルは緊張の連続、ドビュッシーは、音と音の間合いや響き
ー余白の部分に音楽が潜んでいる、といった特徴が感じられました。

2人は長い歴史の中では同じ時代の似ている音楽家ですが、2人の中では全く違う個性が感じられます。
今夜お送りしたCELVIANO Grand Hybridでの演奏は、右側の<生演奏音源>のバナーでお聴きいただけます。


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来週の「ピアノでめぐり逢い」、TOKYO FMは特別番組のため、7月10日(日)25:00−25:30
(7月11日(月)の1時ー1時30分)の放送になります。