三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2018.02.27

オフィスでその場で食べる野菜

川岸亮造
株式会社KOMPEITO
代表
川岸亮造
個人向けからオフィス向けへ

今週、スタジオにお越し頂いたのは、
株式会社KOMPEITO代表、川岸亮造さん。
川岸さんは、1982年生まれ。東京の高校、大学を卒業後、
2007年にコンサルティング会社に入社。経営コンサルタントを5年経験した後、
2012年、株式会社KOMPEITOを創業。野菜宅配サービス「OFFICE DE YASAI」が
野菜宅配における、これまでにない新しいスタイルとして注目を集めています。

まずは、この「OFFICE DE YASAI」とはどんなサービスなのか、伺いました。

「野菜宅配サービス OFFICE DE YASAIは、会社の中に冷蔵庫をおいていただいて、
 その場ですぐ食べられる野菜やカットフルーツをお届けして、
 従業員のみなさんが手軽に野菜や果物を食べられるサービスとなっています。
 現在扱っている商品は商品名では「ざく切り野菜」、
 産直のきゅうりや大根といった野菜をパックした商品や小房カットフルーツ。
 季節によって旬のものをお届けする商品をメインに扱っています。
 なぜ野菜を一般の家庭ではなくオフィスに届けたかと言うと、
 もともと農業の活性化や地域の活性化を目指して会社を起こしたんですが、
 そういった中で野菜を届ける時に、個人の家庭に送るより、
 人が集まるところに届けた方が効率が良いだろうと行き着き、
 人が集まっているところを探したところでオフィスがぴったりなんじゃないかと。
 そのニーズを発見してサービスを展開してきたわけなんですけれども、
 スタート当初はカット野菜ができなかった。
 数がまとまらないとカットを委託してくれる工場が見つからなかったので、
 ミニトマトを使ってスタートしました。
 現在では食べやすいように大根やきゅうりなど小さく切って、
 バーニャカウダのような形で食べられるサイズにして
 お届けすることができています。」

実際に、こんな会社が利用しているそうです。
 
「実際に我々のサービスを利用している会社は、
 サービス開始当時はITベンチャーで面白い福利厚生を探していたら、
 これに行き着いたなど比較的新しい企業が顧客でしたが、
 現在は、昔からあるような日本の企業、誰でも聞いたことがある大手メーカーも
 サービスを利用してもらっています。傾向としては、
 最近は働き方改革がキーワードになっていて、従業員を健康にしたい、
 働いている時間をいかに充実させるか、と考えているお客さんが多くなっています。
 会社を健康にするこういった取り組みが大事だと、
 ゲーム会社では、全フロアに冷蔵庫を入れていただいています。」

働き方改革にもマッチしたビジネスになってたいた「OFFICE DE YASAI」。
ただ、こういう新しいチャレンジはなかなか難しいもの。
どうやっていろんな困難を乗り越えたか、
起業のきっかけから、現在に至るまでの道のりについて伺いました。

「会社を起こしてから、今のサービスをやり始めるまでに1年半位かかりました。
 その頃が一番大変でした。生産者、農業の活性化のために、
 最初に個人向けに生産者から直送で野菜を届けるサービスをはじめたんですが、
 全く売り上げが立たず。でも仕入れはかかる。
 どうやって会社として成長させていけばいいか悩んだ1年、
 そこが1番難しかったと思います。
 売り上げが立たない中で、別のサービスを考えなければいけない…
 着目したのが物流の効率化を図るためには、
 人が集まるところに届ける方が良いということで、オフィス向けを考えました。
 その時に最初はオフィスに同じように生産者からどさっと野菜を送って、
 従業員がそれを持って帰ると言うモデルで知り合いの企業に提案をしていた。
 その時に見つかったのが、ある会社の社長さんから
 『野菜を送られて福利厚生で購入して皆さんに配ると言うのは良いんだけど、
  うちの若い社員はそれを持って帰っても家で料理をしない。
  良い野菜だとしてもニンジン1本もらっても別のものを買わなければいけないので、
  結局もらっただけで何もせずに捨てちゃうんじゃないか。』と言われまして、
 そういうことを考えると、自分の会社のメンバーを見ていると、
 お昼にあまり体に良くない即席ラーメンなどを食べているメンバーが非常に多いと。
 彼らにプラス一品の野菜や果物を食べれるような環境を作ってあげたほうが、
 野菜をもうちょっと食べるようになり、
 結果的にメンバーが健康になるのにつながって、
 会社にとって、それだったらお金をを出すんじゃないかと言う話をいただいて、
 オフィスでその場で食べる野菜と言うコンセプトが生まれ、
 それまで売り上げが立たない状況だったからヒントをを得て、
 ハードルを越えました。」

来週も、株式会社KOMPEITO代表、川岸亮造さんのインタビューお届けします。
お楽しみに!
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