2026.04.14
図解でコミュニケーションを加速させたい
ONE MORNING「The Starters」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは、株式会社 図解総研、代表取締役の近藤 哲朗さんです。近藤 哲朗さんは、1987年生まれ、東京のご出身。大学、大学院を経て、面白法人カヤックでディレクターを務め、その後、独立。2018年に出された『ビジネスモデル2.0図鑑』が10万部のベストセラーとなり、2020年、ビジュアルシンクタンク「図解総研」を設立されています。
今週は主な事業内容をうかがいます。「図解総研」と言う会社名がユニークですが、事業内容をひと言でいうと、どういうものなんでしょうか?
「図解総研は複雑な概念、難しい概念をできるだけわかりやすく図解する会社です。」
図解というと、図形や矢印、イラストなどを使って視覚的に一目で分かりやすく説明するものだと思うんですが、例えるならドラマの漫画の人物相関図をようなものを、会社内のそれぞれの組織の中の情報を組み込んで図解して提供してくれるっていう会社ってことですか?
「最初はビジネスモデルや会計といったビジネスの図解が多かったんですが、最近は環境問題や、国の政策の図解といったいろいろなテーマで図解するということが増えてきています。」
図解の事業をやろうと思われたんでしょうか?
「そうですね、最初は図解と言っても、図解はあくまで手段で、どういった図解をするかっていうのは、ビジネスモデルのような難しく複雑な概念を多くの人がもっと使えるようになったらいいんじゃないかという思いで始めました。自分の考えていることや、ビジネスモデルといった難しいことでも、「これだったら自分でも考えられる」と思えるようなビジュアルがあれば、こういうアイデア、こういう事業を自分でも作れるかも、考えられるかもと思える、そういったものを図解を通して提供しています。」
説明が文章だけだと頭に入ってきにくいですが、イラストで説明してくれたらすごくわかりやすかったりしますよね。これも図解の一つですよね?
「そうですね!多くの人ってどうしてもコストがかかると、なんとなく難しそうだなっていうふうに思ってしまって、文章が長文だったり、何項目もあったりすると、なかなか難しそうだと思い、どうしても話題を避けてしまったり、わからないからいいやというふうに遠ざけてしまったりします。そうした時に、結局自分事として社会を捉えられなくなっていって、だんだん社会が遠い存在のように思えてしまいます。一方、コストを払える人、そういったことを学んだり、学習したりっていうことができる人、それに対してお金を払える人っていうのは社会に近づくことができる。その分、一部の情報を持つ人だけが社会の状況を理解して、その上で自分の意見を社会に反映していくみたいなことができるっていうふうになると、どうしても権力関係だったり、知識の有無などによって一方の声は弱くなったり、一方の声は強くなったりするということが起きてしまいそれって不健全なコミュニケーションだと思うんです。」
情報を知っている人と知ってない人との差が大きすぎてね、適正なコミュニケーションが会社内でもできてない可能性ありますもんね。
「図解総研としてはコミュニケーションツールとしての図解を作っていくことで、そうした不健全な状況を乗り越えていけるといいなと思っています。我々は「共通言語としての図解」っていうことを言っていて、多くの人に複雑な情報を開放してアクセスできる状態にして、それを自分のものとして使いこなして、いろんな人に共有していく。そういった多くの人が自分事として社会に参加できるような状況を作っていくっていうことができるといいなと思っています。」
具体的に伺いたいんですが、図解総研が作った図解には例えばどういうものがあるんでしょうか。
「例えば、ビジネスモデルの図解で「ビズグラム」というフレームワークがあるんですが、3×3の全部で9マスのマス目でビジネスモデルを表現するというものです。誰が誰に対してどんな事業を行っているのかということを、その限られたマスの中で表現するような図解です。
それがあるとビジネスモデルはひと目で分かりやすくなるんですか?
「ビジネスモデルって本当に複雑で、多くの変数があるので、なかなか言葉で説明するの難しいんですけど、そうしたフレームに乗っかって図解をすると、比較的誰でも図解をすることができて、そういう自分の考えている事業のアイデアを伝えやすくなるっていうことはあると思います。」
こう見ると、お金の流れの図解だったり、目的、共通目的の図解だったり、いろいろあると思うんですけども、今 AI に頼むと、データをまとめて図もいろいろ作ってくれるっていうじゃないですか。皆さんも AI を使うような時代になった中で、この「図解総研」ならではの強みって何ですか?
「我々も AI をすごく使っていて、 AI で図解もすごく作りやすくなったんですよね。 これまで一つ一つある種手書きで書いて作っていたんですけど、生成 AI の時代でも、「図解を作る」という行為は考えるための道具でもあって、自分がその物事の構造を捉える力を養うことができるかなと思うので、図を作るということを通して考える力を養うっていう意味では、 AI の時代でも非常に重要なことかなと思っています。」
最後に、これまで乗り越えてきたハードル、たくさんあると思いますが教えてください。
「まさにこの「図解総研」っていう仕事自体がハードルですね。 本を出したことで作った会社ではあるんですが、なかなかわかりにくい会社でして、図を通してなんとか説明しようとはしているんですが、会社としてもっとわかりやすくしていくってことはこれまでハードルで、「わかりにくいよね」とか、「それ本当に仕事になるの?」これまでなんとかやってきました。」






20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、





