三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2019.07.30

目標は文化を作ること

株式会社テーブルクロス代表取締役
城宝薫
失敗ではなく全てが経験

先週に引き続き飲食店の予約アプリ「テーブルクロス」を運営する
【株式会社テーブルクロス代表取締役の城宝薫さん】です。

大学生になってから起業するまでは、どんな生活を送っていたのですか?

「大学に入った時に好奇心が爆発してしまいまして
 やりたいことだらけだったんです。
 中学も高校も女子校だったので、社会に出るとか
 男性と話すことも無かったので、とりあえずどんなことなんだろう?と
 興味のあることは全部やっていったような感じでした。」

その興味があることをプロジェクトとして20個くらいは
立ち上げたと伺っていますが、例えばどんなものだったのでしょうか?

「今もあるんですが、サークルの延長線上のプロジェクトなどは
 よく立ち上げていて、学生団体と呼ばれるような活動はしていました。
 学生団体って社会課題をどうやったら解決出来るかというようなことを
 結構議論するんですね。
 私が立ち上げたのは、日本のものづくりでいいものはたくさんあるのに
 それが発信され切れていないという所に着眼して
 どうやったらそれを発信出来るか。
 例えばレーザー技術を持っている町工場と一緒に付箋などを作って
 東急ハンズやロフト、書店などに一緒に営業活動していくというような
 プロジェクトを立ち上げたりしていました。」

さて、テーブルクロスを2014年に起業されますが、
最初から順調というわけではなかったと先週も伺いましたが、
投げ出したくなったことはあったのでしょうか?

「投げ出したくなったということは正直なく
 当時起業する時に最後の最後で躊躇してしまったんです。
 やはり失敗するのが怖くて、辞めようかなと。
 その時に”失敗が怖いので考えている”と先輩に言ったことがあったんです。
 ”城宝の中で失敗って何?
 借金背負うこと、友達失くすこと、何が失敗なの?”と訊かれたんです。
 今の日本社会の中で、例えばお金を借りる時に
 無担保・無保証人で借りられたりもするので、
 物理的に借金を背負うことはなかなか無いんですね。
 借金を背負う訳でもないし、仲間を失くすという感覚もないなと思った時に
 自分の中で失敗が嫌だと思ってた理由って
 周りから”城宝失敗したんだぜ”って言われたくなかっただけということに
 気づいたんですね。プライドだけだったみたいな。
 その時に自分の中で、自分が起業するかしないかというのは
 将来のビジョンをしっかりと定めて、私の場合は
 日本の中で利益を出しながら社会貢献をするという文化が
 どうしても出来ないと思った時に、失敗という言葉を使おうと決めたんです。
 それまでに起こっていることは全部経験でしかなくて
 どうしても文化作りが出来ない、これはだめだと思った瞬間に
 失敗だと初めて思おうと決めた時に、投げ出すという考えは無くなりましたね。」
 
失敗とは漠然とした言葉。自分の心の弱さであったりすることがほとんどかもしれません。
具体的にすることは大事なのだと思います。

さて、テーブルクロスは新たな展開として、
食にまつわる検索エンジン「byFood.com」の開発をすると発表されました。
これはどんなものなんですか?

「これは先々週発表させて頂いたんですが、
 外国人向けの日本食の検索メディアの立ち上げをしました。
 今、外国人が日本にたくさん来ていますが、
 ハラールとかベジタリアンとか子連れとか鰹だしのお店に行きたいとか
 色々なニーズがあるんです。これを検索して叶えることができる
 すべて英語のメディアを作らせていただきました。
 グルメツアーや、握り寿司を作る文化体験もできるようになっていて
 ハイエンドなカウンター貸切のお寿司屋さんなどのコースメニューもあったりします。
 ここから予約をしても、毎月一つプロジェクトを選んで
 寄付をさせていただく形になっているので、ますます世界中に届くかなと思います。」

最後に、これからの夢を教えて下さい!

「今まで年間720万円くらい累計で届けてきたのですが
 byFood.comもスタートし、どうやったら倍になるかということを考えていて、
 日常生活の何気ない行動で寄付が届くという仕組み作りをどんどん広げていって
 利益を出しながら社会貢献をする文化が作れればと思っているので
 ここに向けてこれからもチャレンジが続くかなと思っています。」

これをきっかけにたくさんの人の意識が変わるといいですね。
城宝薫さん、ありがとうございました!
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