三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.06.14

変わり続けるシステム

株式会社ソニックガーデン
代表取締役社長
倉貫 義人さん
顧問エンジニアを派遣「納品のない受託開発」



ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。


今週と来週のゲストは株式会社ソニックガーデン代表取締役社長の倉貫 義人さんです。おはようございます。


倉貫 義人さんは1974年生まれ、京都のご出身です。大手で、システムの開発周りの仕事で経験を積んだ後、社内ベンチャーを立ち上げ、2011年に株式会社ソニックガーデンを設立、顧問サービスを提供する納品のない受託開発を展開されています。また全社員リモートワーク、オフィスの撤廃、管理のない会社経営など、新しい取り組みにも挑戦されてます。


ソニックガーデンの由来とかは何かあるんでしょうか。


「ソニックは音速なのでめちゃくちゃ早いっていう意味ですね。
ガーデンは花育てるということでじっくり育てたいっていうので、僕らは素早く、だけどじっくりシステム開発したいというのが由来になってます。」


今週はソニックガーデンの主な事業内容を伺っていきたいなと思います。


主なサービスとして展開されている「納品のない受託開発」、これどういうものなんでしょうか?


「僕らの会社は、いわゆるシステム開発をしている会社なんですけれども、
一般的にはシステム開発って作るものが決まって、お見積もりをして一生懸命プログラミングをした後、
納品してお金いただくっていうモデルなんですけど、僕らはその納品をやめてしまって、最初に何を作るかなっていうわかんないところから相談に乗って、
それを一緒に作っていって、それをずっと面倒見ていくという、いわゆる言ってみたら税理士さんのエンジニア版みたいな形です。」


普通納品がありますもんね。

「納品ありきだと、事前に作るもの決まってないといけないんですけど、
だから僕らは、新規事業だとかスタートアップさんとか、これから何作ろうかなっていうところの相談に乗るところからスタートしているという感じですね。」


相談に乗るところからスタートして、次のステップとしてはどうなんですか?


「何を作るのかなっていわゆるプロトタイプっていう検証するプログラムを作り、その後実際に運用していくプログラムを作るんですけど、これも相談に乗ってた人が実際にプログラムを作っていくっていう、その顧問の人が全部やるっていうのが僕らの伝えですね。」


その会社、いわゆるお客さんになると思うんですけど、顧問がつくわけですね。


「顧問税理士さんの顧問エンジニアという形で、月額定額で提供させていただいています。」


具体的にどんなメリットがありますか。


「新規事業だとか新しいことに取り組まれるお客さんってすごく多く増えてきたんですけど
新規事業の場合何を一緒にITで作るのかっていうのがまだわからない状態からスタートするんですね。
ITの専門家が新規事業担当者の中にいらっしゃればいいんですけど、なかなかいらっしゃらないので、
そこに関して僕らが専門家として、いわゆる最高技術責任者みたいな形で一緒に入り、
パートナーとしてずっと相談乗りながら作っていけるので、お客さんはシステム作るもの決まる前から相談できるっていうのがまず一つメリットなのかなと思いますね。」


さっきちょっと定額っていう話があったんですけど、
例えばそれもやっていく内容によってはお金がお金がどんどんかかっちゃうと思うんすけど、定額って言うと例えばどういう水準になるんですか。


「いわゆるおそらく今、世の中のエンジニアの方の報酬額ってすごく上がってきている、1人のエンジニアの方雇うのやっぱり大変だなっていう会社さんが多いので、そこに対して僕らはチームで1人分よりもちょっと少ないぐらいの金額で、提供させていただくっていうところからスタートさせてもらいます。」


「エンジニア採用は非常に難しいと思うので、そこを代わりに僕らがさせていただいてるという感じですかね。」


相談の際に作るソフトウェアが決まっている必要はないんですねそうですね、はい。
それまでのソフトウェア開発に対しての何か問題意識とかそういったものがあったんですか。


「やっぱり従来の一般的なシステム開発だと事前に決めなきゃいけないっていうのはお客さんとてもやっぱ難しいっていうことがありますし、
エンジニア側にしても、納品の際にやっぱりバタバタしちゃうっていうのがありますし、
実は納品後のシステムって使い始めてから本番ですね、
皆さんアプリを使われてると思うんですけどどんどんバージョンアップしていくのが当たり前なので、
僕らは作る前から、しかも作った後ずっと見ていきたいなっていう思いがやっぱりあります。」


改めてソフトウェアの重要性についてはどのようにお考えになってますか。


「今世の中もう皆さん、ほとんどの方がスマホでアプリを使ったり、会社でもシステムを使ったり、
インターネットのサービス使ったりっていうことでシステムが欠かせないものになってきてるんですけど、
先ほどおっしゃったようにゴールがあるかっていうと、ビジネスにゴールはないですし、サービスにゴールはないので、
ゴールなくずっとやっていくことがやっぱり大事になるし、そのソフトウェアっていうのはずっと改善し続けていくっていうことが重要かなというふうに思ってますね。」


「僕らはシステムとかソフトウェアって何だろうかなっていうのを考え続けた結果、
変化し続けるシステムが良いものではないかというふうに考えて、それがどうしたら提供できるかなっていうのを一生懸命考えた結果ですね。」


顧問もやっぱこの会社に対する愛着ってどんどん湧いてきますよね、これはやっぱりでもいいことなんですか?


「もちろんそうですね、お客様のパートナーになっていくってのが僕らのポリシーなので、
いろんなお客様サービスさせていただいてますけど、それぞれエンジニアはそれぞれお客様の一体となってね、
やっていってもらってもらいたいなというふうに思ってますね。」


「そこにもう今の時代、おそらく会社っていう境界はあまりなくて、それぞれのシステムサービスに対してチームであるっていうところが僕は大事だなというふうに思ってますし、そういったエンジニアたちが拠り所になる場所が僕らの会社かなというふうに思ってますね。」


具体的にこれまで扱ってきた事例というのはどういったものがありますか。


「例えば、一般的なサービスであれば、絵本ナビさんっていう絵本の口コミサイトを提供されてる会社さんなんですけど、そこの絵本ずっと読める機能みたいなWebで読める機能みたいなものを提供させていただいてたりしてます。」


だから何か今企業を起業したいという方がこれを聞いていて、
起業したいんだけども自分のビジョンというのは大きくは固まってるけども、
その間のプロセスとか、そのどうやってそこにアプローチしていくかとかの過程がわからないっていう人も本当はそれを定めてから始めろよって思っちゃうかもしんないんだけど、そんな別にそこまで決めなくても、1回相談してみればいいってことですよね。


「そうですね。僕らは新規事業の立ち上げに関してもう100社以上の経験がありますので、そこの部分から相談に乗れるかなとは思いますね。」


今週はそろそろお時間になりました、最後にこれまで乗り越えてきたハードルたくさんあると思うんですけども、ハードル教えてください。


「なかなか今までにない考え方なので、共感を得られるのはやっぱり難しいっていうところで、仲間を増やしをしていくのが難しかったんですけど、今ようやく人数が増えてきてこれからももっと仲間が増えていくといいなというふうには思ってますね。」


ありがとうございました。来週もよろしくお願いします。
株式会社ソニックガーデン代表取締役社長の倉貫 義人さんでした。



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