あなたの住む街は普段、どんな防災の取り組みをしていますか?
・・・と聞いてみましたが、都心に住んでいる方は特に
地域との接点が全く無いからよく分からないという方が
殆どかもしれませんね。
かく言うコガも、上京丸6年の社会人一人暮らし、
しかも生活パターンが定まっていないので
なかなか地域との接点もなければ、参加する機会もないのが現状。
地域の防災、ネットなどで調べないとやはりよく分かりません。
 
・・・そんな『地域と防災』。
これにまつわる、ある賞=『防災まちづくり大賞』というものが
1月に発表されました。
災害につよい街づくりを行なっている団体や組織を
総務省消防庁が表彰しているものなんですが、
第11回目の今年、横浜市の『瀬谷区連合町内会』が
一般部門を受賞したんです。
 
行政も巻き込んで、街ぐるみで災害に備えているという
『まちの防災知恵袋事業』が評価されたことで
表彰されることになったんですが・・・
詳しいお話を瀬谷区総務課長、
緒賀道夫(おが・みちお)さんにうかがってみました。
 
そもそも、この取り組みは
災害のときに『手助けをして欲しい人』
(高齢者や体の不自由な方、小さな子供がいる方など)が名乗り出て、
それを元に名簿を作成、
いざというときに『手助けできる人』との接点を生み出すことから始まりました。
そしてこの取り組み、はじめは本当に数人の住民の方の
取り組みから始まったそうです。
その数人の方が、例えばワンルームマンションのようなところにも
1軒1軒訪ねていって、お話をして、加盟してもらうという
都会でははじめから難しいことが予想される作業・・・
でも、彼らは地道に活動を続け、
いまやとても大きなネットワークになるまでに育っています。
そして、その活動は行政主導ではなく、
あくまで街の人たちが自主的にやってきたことで、
いまや行政の人も休日に出勤をして防災訓練に参加したり
名簿作りに協力したりと、積極的な姿勢でいらしゃるそうです。
凄い!
 
災害のとき、命は助かっても、
ひとりだけで生活していくことは絶対に困難ですよね。
地域・ボランティア・行政・・・色々な方の手を借りて
生活を再建していかなくてはいけません。
だから。
あなたの住む街が行なっている防災への取り組み、
いきなり参加を!とまでは言いません。
でも、まずは知るところからスタートしてみませんか?
いざというときに差し伸べてもらえる手の暖かさ、
物理的な問題だけではなく、
一人暮らしの人などの心も、きっときっと包み込んでくれるはずです!