先月1月16日に渋谷で、都内でもとても珍しいある試みがスタートしました。
その名も、『渋谷事業所レスキュー隊ネットワーク』!
事業所? レスキュー隊? ネットワーク?
なんだか不思議な組み合わせです。
実はこれ、大地震が発生したときに、
渋谷区内のホテルやデパートなどの事業所のスタッフが
渋谷消防署と連携して情報をやりとりしながら
周辺地域での救助活動を行なうというものなんです!
具体的に書くと、デパートはパルコや西武など
もちろん私たちにとってもおなじみの場所。
 
もともと消防法のルールとしては
事業所ごとに自治消防隊が編成されていて
初期消火や避難誘導を行なうことになってはいるんですが・・・
今回のレスキュー隊はその事業所だけではなく、
周辺の地区にまでぐっと活動範囲を広げます。
詳しいお話を、渋谷消防署の
秋山英雄(あきやま・ひでお)さんに伺ったところ、
こんなお話をしてくださいました。
 
やはり渋谷は場所柄、人も多くくれば街の範囲も広い。
そこで、加盟する事業所は、これまでの
『自分のところ』で起きた災害被害だけではなく、
『自分のところのまわり』で起きた被害についても
スタッフがレスキュー部隊として
閉じ込められた人を助けたり、けが人の応急手当をしたり
すると言うことなんです。
また、この渋谷事業所レスキュー隊ネットワークは
率先してけが人などの救助活動を行なうほかに、
どうしても渋谷消防署だけでは目が行き渡らない
地域の細かい災害状況などをメールで消防署に知らせて
連携を取っていくと言うことです。
事業者は現在、次々に名乗りを挙げて
参加して初めているということ。とても嬉しい事実ですね。
 
大地震などの災害の際、
消防車や救急車が普段のようには稼動できないこと、
勿論あなたもお分かりだと思います。
だからこそ、街ぐるみで災害に備える。
東京という大都市では、何よりも必要なことですよね。
こんな取り組みがはじまっていること、どうか覚えておいてください。