まだまだ暖かくて、なかなか紅葉の兆しが見えてきませんねぇ。。。
色づく秋が待ち遠しいスタジオにお迎えしたのは、高尾山の環境を守る活動をされているNGO,
『虔十の会』の代表、坂田昌子さん!
とてもパワフルで、ポジティブで、でも知識が豊富で、お話が上手で、
話していて楽しくなってしまう、素敵な女性でした。
京王電鉄の方がいらっしゃったときにも告白したのですが、私、
東京生まれの東京育ちとは思えないのですが、高尾山に登ったこと、ないのです・・・。
ですから、高尾山がどんなところか、鼻息フンフンでお話をお伺いしました。
なんと高尾山は、標高600mという小さな山にもかかわらず、
植物が1300種も生息する、自然の宝庫のような山なのだそうです。
ちなみに、イギリスでは全土で1600種。
高尾山の植物が、どれだけ多様性に富んでいるかがわかります。
しかも高尾山は、地下水脈がとても豊富で、あんなに低い山なのに、
滝と川にあふれているのです。
人は、水音が聞こえると安心して、目を閉じてしまいますよね。
坂田さんは、「高尾山に来ると、みんな目を閉じてしまうんですよ。
都会では、目から入ってくるインフォメーションが多すぎて、目が疲れてしまうんです」と、
おっしゃっていました。・・・確かに。
それにしても私がびっくりしたのは、坂田さんの「山は土で出来ているんじゃないんですよ。
山は、水で出来ているんです。」という言葉。
地下の水脈がすべてを支えているので、それが絶えてしまうと、まず土が乾き、
植物が死に、生物が死んでいってしまうのだとか。
だから、山はまず、水を守らなければいけないのです。
でも今、高尾山には圏央道のトンネルを通す計画があるのだとか。
その計画、なんと20年も前に決定した古ーい計画なのですが、
その工事が着々と進んでしまっているそうです。
トンネルが掘られてしまうと、水脈が分断されてしまうので、もう山は死んでしまう、とか。。。
せっかく、東京にこんなに素敵な自然が残っているのに、それをわざわざ壊していいのか?
とても考えてしまった25分でした。
山って、朝行くと朝露が、夜行けば夜露が、そして土もあちこち、しっとりとしめっていますよね。
あれって、坂田さんがおっしゃるには「山が呼吸している」んだそうです。
私たちと同じように、呼吸をして水蒸気を出している山。
その大切な水を、守ってあげなきゃいけないんじゃ?と感じてしまいました。
それにしても、まずは私も高尾山に行ってみなきゃ!
早速計画を立てている、ハチドリ高柳なのでした。