東京に、全国に先駆けた桜の開花宣言が発表された今日のスタジオにお迎えしたのは、
アーティストの坂本龍一さん!
幼い頃から、兄の影響でYMOの大・大・大ファンだったハチドリ高柳には、
もう憧れの、雲の上の方♪
実際にお目にかかれて、目はハート、心臓バクバク汗ダクダクの、25分だったのでした。

アーティストとしてのご活躍はもう周知のところですが、
坂本さんはそのほかにも、今環境問題にとても真剣に取り組んでいらっしゃる方。
ご自身のコンサートでは、リハーサルのときから徹底して「グリーン電力」を使い、
ついに、CO2排出0%を達成なさったとか。
また最近では、エイベックスと組んで、新レーベル「COMMONS」を立ち上げられました。
このレーベルは、オフィス全体がグリーン電力を使っていたり、
プロモーターの方が、ペットボトルのリサイクルで作った「紙(破れない!)」の名刺を持っていたり、
CDケースはプラスチックを使用せず、すべて紙で出来ていたり、
その紙に使う木を、スウェーデンで植林して育てていたり、とにかく徹底して「エコ!」なのです。
坂本さんのNYのご自宅は、風力発電だとおっしゃいますし、
「一体どうして、環境問題に取り組まれるようになったんですか?」とうかがってみたら、
「う〜ん・・・どうしてだったかなぁ。なんだか、毎日過ごしているうちになんとなく・・・」と、
とても自然に始められたご様子でした。
でもひとつきっかけはあって、世界的な環境問題に取り組むことになった、
あの世界的アーティスト、U2のボノから、「日本での活動は、君がやってくれ」というような、
要請があったのだとか。
そのときのご様子を、「ボノから連絡があって・・・(!)」とさらっとおっしゃってしまうお姿に、
高柳は感動。
だって、「ボノから連絡」って、普通来ないですよね!
「世界のサカモト」を実感してしまいました。
そして、ボノの目は正しかった。
今、音楽の制作活動と平行して、環境問題についてとても精力的に活動なさっている姿に、
ボノも感動を覚えているに違いありません!
では、「今一番気になっている環境問題には?」という問いには、
「やっぱり、六ヶ所村の核燃料再処理工場ですかね」とおっしゃっていました。
地域の土地や食物に、大きな影響が予想される、青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設。
1日で、原発1年分の放射能が出る可能性がある、という研究データも発表されています。
坂本さんは、「でも、あまり報道されないし、みんな、知らないでしょ?それって怖いことですよね」と、
皆が「何が起こっているかを知らない」ことに、危機感を覚えていらっしゃるようでした。
そして、「今、私たちが出来ることって何ですか?」という質問には、
「とにかく、知ること。そして、知った上で行動すること。それだけです。」と、
静かな力を込めて、お答えいただきました。本当に、今、日本のアーティスト界の中では先陣を切って、
大きな環境活動をされている坂本さんならではの、大きな意味のある言葉に、
ハチドリ高柳はただひたすら感動してしまいました。
もっともっとお話がうかがいたかったのに、時間が短かったのがひたすら残念でした。
また日本にいらしたときには、ぜひゲストに来ていただきたい。
心から願った、ハチドリ高柳だったのでした。それにしても、素敵な方だったなぁ。。。
子供のときからの憧れが、そのまま目の前に現れてしまったような、
ホントのドキドキを味わってしまいました。
3月28日に発売される、
「fennesz+sakamoto(フェネスサカモト」名義でのアルバム『cendre(サンドル)』も、
ピアノやギターの音が耳に心地いい、オーガニックでとても素敵なアルバムに仕上がっています。
天って、やっぱり2ブツも3ブツも与えるのだわ、と、
深くうなずいてしまった、ハチドリ高柳でした。