今週「防災庁」が発足しました。
あなたも、ニュースで目にしたのではないでしょうか?
「また新しいお役所ができるんだな」くらいに思っている方もいるかもしれません。でもこれ、実は私たちの暮らしや、災害が起きた時などに直結していくものです。
今朝は、この「防災庁発足」について、私たちの生活目線でお伝えします。
そもそも、これまでの日本の防災体制がどうなっていたかというと……。
台風が来たら気象庁、地震や避難のことなら内閣府、復旧やインフラに関することは国土交通省や総務省、消防は総務省消防庁、といったように、災害への対応が縦割りで分かれていたんです。
もちろん、いざという時にはそれぞれの省庁が連携して動いていたんですが、どうしても「誰が全体の指揮を執るのか」「情報の共有に時間がかかる」という、省庁の壁のようなものが課題として指摘されていました。
東日本大震災をはじめ、能登半島地震などの大きな災害、台風や線状降水帯
さらに近年は、地震のあとに大雨が降ったり、猛暑の中で避難生活を送らなければならなかったりと、「複数の災害が重なる(複合災害)」ケースが増えています。こうした複雑な状況に対応するため、「もっと司令塔機能を一本化して、スピード感を持って動ける仕組みが必要だ」という声が高まり、長年の議論を経て、ついに今回「防災庁」が形になったわけです。
「もっと司令塔機能を一本化して、スピード感を持って動ける仕組みが必要だ」という声が高まり、長年の議論を経て、ついに今回「防災庁」が形になったわけです。
これで何が変わるかというと、一番は「初動のスピードと一元管理」です。 災害が起きたとき、救助の要請、物資の輸送、自衛隊や警察との連携などを、一つの司令塔が強力な権限を持ってスピーディーに指示できるようになります。
ただ、ここで一つ冷静に考えておきたいことがあります。 それは、「国がしっかりした司令塔を作ってくれたから、もうこれですべて安心だね」と、自分たちの備えまでお任せにしてしまっていいのか、ということです。
どれだけ国のシステム(公助)が強力になっても、地震や大規模な水害が起きた直後の数時間、あるいは数日間というのは、公的な救助や支援がすぐに自分のところまで届かない「空白の時間」がどうしても生まれます。
その時に私たちを一番に守ってくれるのは、やっぱり自分自身の備えである「自助」や、ご近所同士で助け合う「共助」です。
だからこそ、この「防災庁発足」というニュースは、私たち個人が「自分の防災」を見直す、絶好のタイミングでもあります。
- みなさんのお家の防災グッズ、賞味期限が切れている缶詰や水はありませんか?
- スマホのモバイルバッテリーは、いつでも持ち出せる場所にありますか?
- 離れて暮らす家族と、「もしもの時の連絡方法」を最後に確認したのはいつですか?
これを機に、非常用持ち出し袋を一度中身まで引っ張り出してチェックしてみてはいかがでしょうか。
国や行政のトップダウンの備えと、私たちの足元からの備え。この両方の歯車がしっかり噛み合ってこそ、災害に強い社会の第一歩になります。
「防災庁ができたから安心」ではなく、
「このニュースをきっかけに、私もちょっと備えをアップデートしよう」
そんな風に防災意識をもう
一度高めるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。