震災から生まれた絵本「リオン」

東日本大震災の発生から丸5年が経ちました。
この震災をきっかけに生まれた
一冊の幼児向け絵本があります。
タイトルは「リオン」。
たんぽぽの綿毛の妖精リオンが世界中をめぐり、
自然の恵みと災害についてやさしく教えてくれる物語です。

「リオン」を制作したのは、NPO法人「防災士会みやぎ」。
子供たちが自分の人生で一番はじめに
「防災」について考えるきっかけになればと
震災後、絵本の制作に取り掛かりました。
「リオン」は災害の恐怖だけを描くのではなく、
海の恵みと津波、温泉と火山の噴火など、
比較をして伝えています。

例えば海のページ。

うみはひろいね おおきいね
おさかなピチピチ
かにさんはチョキチョキ
おふねはすーいすい

じしんのあとに
うみのみずがなくなったよ!
はやくたかいところにひなんしよう!!

・・・そして次のページ。
立ち上がる津波には目があって、
哀しそうに涙を流しています。
そばには身長1mの「ぼく」が
縦に40人連なって、
どれほど津波が大きいものなのか
子供でも感覚的に分かります。

「リオン」を企画・制作したメンバーのひとり
松本康裕さんは震災当日、
宮城県名取市閖上地区の自宅1階で
津波に襲われました。
当時、防災の知識が殆どなく、
停電でテレビが見られない中、
大津波警報が発表されていることに
気が付かなかったそうです。
その経験から、
防災の基本を学ぶ必要性を身をもって実感し、
防災士の資格を取得しました。
松本さんは、
「防災・減災の知識や意識が生きるか死ぬかの境目になる。
 だから、子供になるべく早めに、
 少しでも防災・減災に意識がむくように
 リオンを使って欲しい」
そう話して下さいました。
「リオン」は防災士会みやぎのホームページ
http://bousaishi-miyagi.org/
から購入できます。

お母さん、お父さん。
自分がそばにいれば、
子供のことを全力で守ると思います。
でも、離れている時に子供の命を守れるのは、
やはり子供自身です。
そして、釜石の奇跡・津波てんでんこのように
子供が自分で逃げれば、
それを信じて、親も逃げる。
結果的に、多くの命が救えます。
お子さんのはじめての防災、考えてみませんか?

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