気象予報士・防災士の木原実さんに聞く

分かりやすいお天気の解説でお馴染みの
気象予報士と言えば、木原実さんです。
その木原さん、実は防災士でもあって、
防災に関する講演会なども行っています。

間もなく東日本大震災の発生から5年。
そこで今回は木原実さんに、
東日本大震災での事例を踏まえて
いま私たちが備えておくべきことを伺います。
キーワードは、【イメージすること、体験すること】。

 ライフラインが途絶えてしまった状況の中での寒さに、
 人間は非常に弱いです。
 しかも津波だと身体が濡れてしまいますし、
 体温の損失がとても怖い。低体温症もあります。
 もし、震災が発生したのがもう少し温かい時期であれば、
 そういった形による被災者、犠牲者は
 もっと減っていたんだろうと思います。
 ですから、ライフラインが途切れた状態では
 不自由な状況が起きるということを、
 よくイメージしておいた方が良いです。
 では、ライフラインが途切れたときに
 どうしたらいいのか。
 一番簡単なのはキャンプに行く時の支度です。
 キャンプというのは、
 敢えて電気も水道もないところへ行って、
 自分で火を熾して、自分でものを作って、食べて、
 あたたかくして寝るということを体験しておくと、
 ライフラインが途切れた被災した状況も、
 自力で乗り越えていけるのかなと思います。


キャンプは確かに、
生き伸びるための技が詰まっていますね。
「防災グッズ」だと購入するのを躊躇してしまいがちですが、
「遊ぶためのアウトドアグッズ」であれば、
楽しみながら揃えて、普段から使うようにもなりそうです。
また木原さん、
夏には虫よけグッズや傷の化膿を押さえる消毒液、
冬は防寒グッズを多めに用意したりするなど、
防災袋の中身を季節ごとに点検することも
大切だと仰っていました。

そして。
災害で最も基本となるのは、こんなことだそうです。

 なるべく大勢の人間が無傷で生き残る。
 建物も無事で残る。
 そしてけが人がいたら、そこに運び込んで看護をする。
 その時に、物資を運ぶ人もいるだろうし、
 病人や怪我人の近くに付き添う人もいるだろうし、
 助けを呼びに行く人もいる。
 大勢の『元気な人』が必要なんです。
 ですから、防災士としては、
 『自助』ということを筆頭に挙げます。
 自分が丈夫で地震を乗り越える。
 そして余った力で人を助ける。
 それが、基本中の基本だと思います。


まず、自分の命を自らの力で守ること。
その上でこそ、助けられる命があるということ。
是非、覚えておいて下さい。

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