耐震と不燃化のモデルルームに込める思い

今回は、住宅の耐震と不燃化についての話題です。

阪神・淡路大震災では、
古い木造家屋が密集する地域=木密地域でおきた
建物の倒壊と火災が、全体の被害を大きくしました。
そして、首都直下地震でも、
同じような問題が起きると言われています。

防ぐためのポイントは何とっても、
地震で家を壊さないこと、燃やさないこと。
そこで各自治体でも建物の耐震化・不燃化に改修する
取組を始めていますが、
一方で、木密地域では住民の高齢化も進んでいて、
なかなか進まない現実もあります。

こうした中、木密地域が多く残る墨田区の曳舟では、
耐震・不燃の改修をしたある『モデルルーム』が、
地域住民の寄り合いどころとして活用されています。
その名も、「ふじのきさん家(ち)」です。

「ふじのきさん家」は、
住民やNPOなどが墨田区や企業の協力を得て、
空き屋となっていた2階建ての古い木造家屋を改修したものです。
例えば、『燃やさない対策』としては、
外壁に耐火性のある素材を使っているだけでなく、
内側の壁に石膏ボードを張って、建物の中で起きた火災が
外に燃え広がらないように工夫をしています。
『壊さない対策』としては、既存の建物の柱に
強度を補強するための筋交い(すじかい)を入れています。
・・・と言う風に、あまりハードルが高くない改修の例を
近隣住民の方に知ってもらうことで、
実際に改修に結びついた例もあるそうです。

そして、「ふじのきさん家」が持つ大切な役割、
実はもうひとつあります。
「ふじのきさん家」では、
お茶会や食事会のほか、防災訓練につかう帽子を作ったり、
地域のお年寄りから生け花や着付けを教わる講座を開くなど
「地域のきずな」作りもここで行なっているんです。
これによって、昔から住むお年寄りと
新しいマンションに住む若い世代とのつながりが深まっています。
「ふじのきさん家」で行われているイベントは、
墨田区以外の方も参加することができます。

地域の防災と併せて、コミュニティづくりも行なう取り組み。
これから益々「共助」が大切になる中、
この取り組みがモデルケースとなって、
広がりをみせていくといいですね。

http://fujinokisanchi.com/

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