災害時のためのやさしい日本語?

21年前の阪神淡路大震災で
亡くなったり、怪我をしたりした方は、
100人あたりの割合としてみると
外国人の方が高かったという現実があります。
また、情報をなかなか手に入れられず、
炊き出しがあることも分からなくて、
寒さの中、何日も震えて過ごした外国人の方もいたそうです。
そんな状況を受けて、
大学教授や医師、日本語研究者などの有志が立ち上げたのが
「減災のためのやさしい日本語研究会」。
世界には本当に色々な言語があって
英語を喋ることが出来ない人達も沢山いますが、
日本に住んでいるのだから、片言の日本語は分かるに違いない。
だから、災害時にはやさしい日本語で
情報を伝えようと言う取り組みです。
それでは、災害時のやさしい日本語とは
具体的にどういうものなのか。
研究会のメンバーのひとり、国立国語研究所 名誉所員の
米田正人(よねだ・まさと)さんに伺いました。

 いくつか言い換えるための基準があります。
 基本的に重要度が高い情報だけに絞り込もう。
 曖昧な表現はできるだけ避けましょう。
 難しい語彙は簡単な語彙に言い換えるようにしましょう。
 その中でも、例えば『避難所』であるとか『余震』であるとか、
 情報を伝える時にどうしても必要になる、
 知っていて欲しいような言葉は
 なるべく言い換えてしまうのではなく、
 使いながらその言葉を覚えていてもらう。
 つまり、言い換えですね。
 そのような教育的な配慮も考えたりしています。
 例えば文章にすると、
 「きょう あさ ●じ●ふん、●●で
  おおきい じしんがありました。
  よしん=あとでくるじしんに ちゅういしてください。」
 このような感じです。
 ただ音声で伝えると言うだけでなく、
 災害の時はポスターで色々な情報を伝えることが多いので、
 そのポスターの使い方についても、いくつか提案しています。
 あらかじめ分かるような、例えば給水車がいつ来るかとか、
 炊き出しがいつあるかとか、そう言った情報については
 あらかじめフォーマットを決めておいて、
 場所や日時などを書き込めば分かってもらえるような準備を
 しておいて下さいと言うような提案もしています。

確かに、災害が起きたその時に
やさしい言葉でニュースで伝えるのも大事ですが、
その後の生活情報をどれだけ分かりやすく伝えるかは
地域単位での活動でとても重要になります。
どう言い換えればいいのか、詳しく一覧になったものは
弘前大学 社会言語学研究室のHPで
ダウンロードすることもできます。
地域の防災に関わる方々は是非、
お手元に用意しておくことをお勧めします。

http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/EJ1a.htm

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