災害時の様々なシチュエーションを想定して、
知っておくと役に立つワンポイント情報をお届けしている防災フロントライン。
今回は、地震が起きた際の行動規範のお話です。
大正15年の関東大震災以来、
消防庁が提唱する震災時の行動規範のキャッチフレーズは長らく
「地震だ、火を消せ」
だったのですが、最近は
「地震だ、まず身の安全」
に変わっているの、ご存知でしたか?
実は、新潟県中越沖地震の後、震災で被害にあわれた方にアンケートをとったところ、
「火を消そうとして、怪我をした」人が多かったことがわかったそう。
例えば、天ぷらを揚げていたりしたときに、急いで火を消そうとして
油を体に浴びてしまったり、鍋などに足が引っかかってしまったりという事例が多かったんですって。
また、マイコンメーターの普及により、自動的にガスが止まるようになりましたよね。
なので、あえて地震だからといって、急いで火を消す行動を取るより、
安全な場所に移動して地震がおさまるのを待って、
「まずは、身を守る!」ということを優先して下さいね。