三和シヤッター防災フロントライン。
この番組は、災害時のさまざまなシチュエーションを想定して
知っておくと役に立つ「ワンポイント情報」をお届けしています。
東京都が出した「帰宅困難者対策条例」という条例、ご存知でしょうか。
企業や学校は従業員や生徒の水や食料を3日分備蓄しておく必要がある、
と定めた条例です。
もちろん、帰宅困難者の二次被害を防ぐという意味もありますが、
帰宅困難者の人たちが帰宅行動を取ることで、
例えば、救急車や消防車が優先して通らなくてはいけない道に、
人が溢れてしまうことも考えられるので、
帰宅困難者の人が被害者にも、間接的な加害者にもならないためにも、
なるべく企業や学校に留まるように、という内容のものなのです。
社会全体で帰宅困難者問題を解決しましょうと、
帰宅困難民が留まる場所になる学校や企業には、
水や食料を少なくとも3日分備蓄して置くようにと定めた条例なんです。
また、企業で働いている人意外にも、行楽客、例えば、
銀座や渋谷などに行楽に出かけている人も多いのが東京都の特徴なのですが、
そういう買い物客の方々を、どのような場所に留まってもらうか、
過ごしてもらうか、ということも、
各企業に考えて欲しい、という意味もあるんですって。
都心での災害は、
「自助」、「共助」、「公助」のほかに、産業の力も借りる、
「産助」という考え方も必要なんですね。