平野ノラさんが31才での再チャレンジを振り返る!(2018/10/06 放送)
先週に引き続き、今週も芸人の平野ノラさんをお迎えしました。
学生時代はバレーボールに明け暮れ、高校卒業後に芸人を目指したという平野ノラさん。しかし、なかなか相方が見つからず、ピンでもチャンスをつかめないまま区切りの25才を迎えて一度は挫折。その後はいろんな仕事を経験したそうです。
学生時代はバレーボールに明け暮れ、高校卒業後に芸人を目指したという平野ノラさん。しかし、なかなか相方が見つからず、ピンでもチャンスをつかめないまま区切りの25才を迎えて一度は挫折。その後はいろんな仕事を経験したそうです。
「不動産関係で働いたりとか、あとは化粧品関係もやりましたし。ホントにどう生きていこう?っていう。今までバレーボールだったり、やりたいことはあったわけですよね。でも、もう何もなくなってしまって」
「ただ、人に接することは好きだから営業職やってみようかな、とか。何か勧めたりするのも得意だから化粧品関係やってみようかな、とか。そういうところから始めるんですけど、これではないなぁと」。
そして、当時付き合っていた男性にプロポーズもされたそうですが、ノラさんの中にはずっとお笑いへの想いが燻っていたんだとか。
「結婚を前提で。同棲もして。で、30ぐらいになってそろそろ結婚だなっていう感じになるわけです。でも、ずっとお笑いやりたいなっていう火種がずっとあるわけですよ」
「でも、目を向けないようにしてました。一回やめてるし、才能がないし、今からじゃムリだし、って」「(バラエティ番組とかも)見れなかったですよ。私だったらこう返すな、とかっていう目で見ちゃうし、まっすぐ見れなかったですね」
「それでプロポーズもされて。だけど、やっぱり結婚したらお笑いできないっていうのが明確にあって。なんか迷惑かけちゃうかなって。これやりたいって結婚してから言うのは失礼かなっていうのもあって」「あとはお笑いをもう一回やらないと死んでも死にきれないっていうがホントにあって」
「で、とりあえず完全燃焼してないから、まず完全燃焼するようにちょっとやってみようと。それからまず始めようと」。
婚約者や、いろんな人から「絶対にムリ」と反対されたというノラさんですが、それでもお笑いへの再チャレンジを決意。彼とは別れ、相方候補の女性と一緒に『ワタナベコメディスクール』に入ったそうです。
「その当時働いてた職場に高校時代の同級生、バレー部の女の子がいて。実は高校卒業する時に、お笑い芸人になりたいから相方になってくれ、って頼んだ女の子なんですよ。その子が今だったらお笑いやっていいよ、なんて言ってくれて」
「ま、その子は結婚してパートの主婦だったんですけど、その子と一緒にコメディスクールに入るわけですよ。で、私はもうこれは天下を取れると思って。その子はビジュアルがむちゃくちゃキレイで、先生たちにも期待されて」。
ところが、その友人はわずか1ヶ月でコメディスクールをやめてしまったんだとか。
「まず教務室に大っきな声で挨拶するんですけど、それやりたくないって。なんで大人なのにあんなバカみたいなデッカイ声で挨拶しなきゃいけないんだっていうのと、あとはネタ見せしたらダメ出しされるじゃないですか。それを聞けなかったんでしょうね」
「でも、私はホント青春時代のようにお笑いを学べるわけですよ。毎日が楽しくて。私は(当時31才で)学校で一番年上だったんですけど、一番前で勉強するわけです」
「で、感じたのは、また誰かとコンビを組んだところで、その人がやめちゃったりとか、もし死んじゃったりとかした場合に、それでも立たなきゃいけない芯の強い芸人になる必要があると思って、いったんピンでやってみようと」
「その女の子と出ようと思ってた初ライブは棄権、出ちゃダメです、って言われるわけですよ。でも、みんなが初ライブを踏んでるのに、私もなにがなんでも一人で立とう!と思って。これが私の芸人人生の中で一番チャレンジしたところだなと思うんですね」。
そして、バブル時代のネタでブレイクしたノラさんですが、再チャレンジしてからすんなりとここまで来られたわけではないそうです。
「バブル?絶対に売れないよって断言した人、いっぱいいて。見てろよ!って。私はむちゃくちゃそれを反骨精神にしてましたね」。
「ここまで来るのに悔しい思いはたくさんしましたけど、芸人になれたことが幸せだなぁっていっつも思ってましたね。OL時代の方がやっぱり辛くて、なりたくてもなれなかった時代があったので。今でも嬉しいですね」。
昨年結婚した平野ノラさん。お相手の男性についてこんなふうに話してくれました。
「お笑いやろうと思った時点で結婚とか出産とかっていうのはもう諦めて。腹をくくってまず売れたい、なんとかこれでご飯食べたいっていうのがあって。その中で出会ったんで、その当時の本人にも、私は売れることが第一なんでそれしか考えてません、ってことを言いました」
「でも、不思議だったですね。売れてない時に『芸人やってるんだ』って言ったら周りがやっぱり引くわけですよ。ちょっと怖ぞっていうかね。そういう感じになるじゃないですか、やっぱり。でも、彼だけは『いや、面白いから向いてるよ』って言ったんですよ。『絶対なった方がいいよ、君は』って言ってくれて、変わった人だなと思って」
旦那さんはノラさんと同い年で、普通のサラリーマンなんだそうですが、一緒にネタを考えてくれたりもするんだとか。
「(売れた時は)めちゃくちゃ喜んでくれました。私、作家さんとか特につけてないんですけど、影の作家というか、ネタの相談をする相手でもあって、一緒に戦ってきた感じはすごくしますね」。
「そうですね、“味方”ですね。なんか旦那さんとか彼氏っていう感じじゃないんですよね。“味方”なんですよ、ホントに。面白いものを一緒に作っていくっていう感じです。だから、いつも本番前とかに電話して『このネタで行こうと思うんだけどどうかな?このギャグ。わかりやすいかな?』とかって相談しますもん」。
そして、平野ノラさんは芸人になるという挑戦について、改めてこう振り返ってくれました。
「今、成功したから話の聞こえはいいんですけど、成功してなくてもたぶん、チャレンジしたことが、芸人になるっていう決断を下したことが私は幸せなんじゃないかな、って思うわけですよ。あの時に行動に移したことがすべての始まりというか」。
最後に、ノラさんはご自身にとっての挑戦について「ズバリ生きること!だと思います」と話してくれました。
「けっこう周りの人に相談とかされるわけですよ。諦めたいけど諦められないとか。もう1回やりたいけどどうしたらいいですか?みたいな。でも、これって、ホントに死んでも死にきれない!ってなったらやるしかないというか。私はそこまで追い込まれたから…」
「諦められることは諦められることなんだけども、でもやっぱり諦められなかったってことは諦められなかったんだって思いますよね」。
番組では、そんなノラさんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「平野ノラさんの色紙希望」と書いてご応募ください!
10月20日が誕生日のノラさん。「秋はやっぱり好きな季節ですね。自分の誕生日だったりして。最後の30代だと思うと…。その2日後ぐらいに新婚旅行に行く予定で。初めてのワイハーにちょっと行ってきます!」とおっしゃっていました。