平井大さんが音楽制作の原点を振り返る(2021/02/27 放送)
先週に引き続き、今週も平井大さんをお迎えしました。
2月10日にデジタルアルバム『Life Goes On』をリリースした平井さん。1991年5月3日生まれで、ちょっと意外かもしれませんが、出身地は東京です。
「よく、ハワイなんじゃないか、とかね。いろんな憶測が飛び交ってるんですけど、僕のプロフィールに東京出身って書いてありますからね。ええ。どこからイメージが独り歩きし始めたのか、っていう(笑)。ちゃきちゃきの江戸っ子なんですけどね」
そんな平井さんが音楽に興味を持ち始めたのは、3歳の時にお祖母様から貰ったウクレレがきっかけだったとか。それからギターなどもプレイするようになり、10歳の頃にパソコンの音楽ソフト、Logicを使って曲作りを始めたそうです。
「今までは自分の音を何かにレコーディングする、録音するということはなかったんですけども、そのLogicを入れてから、自分の弾いた音をレコーディングして、で、そこにちょっとビートを重ねたり…っていうところからスタートしたんで。だから、作曲!とかそういう形ではなかったですけども」「積み木みたいに音を重ねていくのが凄い楽しかった思い出はありますね」
当時の平井さんはまだ歌詞を書いていなかったとか。
「だから歌うっていうことはそれまで考えてなかったですし。どっちかって言うと、楽器を触ってるのが好きだったんですよね」
平井さんは2011年、19歳の時に、ハワイ最大のイベント『ホノルルフェスティバル』の公式イメージソングとして「ONE LOVE~Pacific Harmony~」が抜擢されて注目を集めました。
「ビックリしましたよ。それまで僕、歌ったことないんですから、人前で(笑)。その当時に出会ったプロデューサーと今も一緒に音楽作ってるんですけども。ただ、その時に、歌わないと金にならないってプロデューサーに言われて。うわ、怖いなぁと思いましたね(笑)」
「僕はそこから、あ、歌わなきゃいけないんだな…と思ってね。それは凄い挑戦でしたよね。歌に対する自信もないですし、その頃は。けど、その当時言われてから歌い始めて、言葉の持つメッセージの強さであったりとか、そういうことを学んできたんで、やっぱり今思えば歌って良かったなと思ってますし。だから、いい転機になったなと思いますね、ホノルルフェスティバルが」
子供の頃から、ギターとサーフィンが趣味のお父様に連れられてよく海に行っていたという平井さん。ご自身の音楽がサーフミュージックとも呼ばれることについてはこう話してくれました。
「ビーチにまつわるカルチャーに僕は囲まれて育ってきたっていうこともありましたし、やっぱりそのビーチと僕の音楽っていうのは切っても切り離せないっていうところで。それがだんだんサーフミュージックって呼ばれるようになったんですけども」
また、海についてはこんなこともおっしゃっていました。
「(波の音を聞くと)安心しますよね。僕も海に行くといつも思うんですけど、ゼロに戻してくれるんですよね。都内でいろんな仕事をして時間に追われてると、やっぱり溜まってくるものは溜まってきますから。ストレスも もちろんそうですし。けど、ゼロに戻してくれる場所っていうところで、海っていうのは凄い僕にとっても大きな意味のある場所だなと思いますね」
「だから、よくビーチで音楽作ったりするんですか?とか聞かれるんですけど、僕、ビーチに行くとなんにもやってないですから(笑)。音楽の“お”の字もない(笑)」
2011年のデビューから今年で10年となる平井さん。最近は「香水」の瑛人さんや「夜に駆ける」のYOASOBIなど、平井さんから影響を受けた後輩たちも活躍しています。
「いやぁ、そんな(先輩という)感覚まったくないですよ。いつまでも後輩の気分です」
そして、平井さんは今の音楽シーンについてこう話してくれました。
「よりインターネットが普及していく中で、ピュアな音楽が意外と認められ始めてるんじゃないかなとは思いますよね。もうちょっと前だと、事務所のエラい人に気に入られないとリリースできないとかね。やっぱ今ってインターネットが凄い普及してるから、ピュアないい音楽を出せばそこにお客様がついてくるっていう。だから、より音楽があるべき姿に戻ってるんじゃないかなとは思いますよね」
いつも自然体の平井さんは、ご自身のスタンスについてこうおっしゃっていました。
「デビュー当時は、こういうふうにいなきゃいけない、とか、こうでなきゃいけない、みたいな、そういうのはあったんですけども、パートナーと出会ってから、もっともっとありのままの自分で音楽を表現すればいいんじゃない?っていうふうにアドバイスをもらって。それがSlow & Easyという曲をリリースするタイミングだったんですけど」
「それまでは全然、ライブをしてもあまりお客様が来てくれなかったりとか、音楽もあんまり聞かれてなかったんですけども。素のままの自分でいるっていうことで壁を取っ払ってこれたのかな、っていうような印象がありますね。ホントにパートナーとの出会いは大きかったなと思いますね」
「(Slow & Easyは)ゆっくり、楽に、っていうことですけども。ま、のんびりいこうぜ!っていう感じですよね。やっぱり急いでる時ってどうしても周りにある凄い大切なものに気づけなかったりとかしますからね。先ばっかり気になっちゃって。実は周りを見渡すと凄い大切なものって絶対あるんですよね、たくさんね。けど、急ぎすぎるとそこに気づけないから、やっぱそういうメッセージは凄い大事だなと思って」
「無理してもいいことはなんもないですからね(笑)。だからもうホントに、好きなものだけを見るし、好きなものだけを食べるし、好きなものだけを聞くし。で、好きな人とだけ、なんて言うのかな、繋がっているっていうか、そういう環境を自分から作っていけるようになったのは、音楽に対しても大きな影響があったかなと思いますし」
東日本大震災からちょうど10年が経ち、社会がコロナ禍にある今、平井さんは音楽の存在意義についてこんなことを話してくれました。
「音楽聞いても栄養にもならないですし、お腹いっぱいにならないし。ただ、僕がいつも考えてるのは、普段の日常がちょっとカラフルになるっていうか、そういうパワーはたぶんあると思うんですよね。通勤中だったりとか、あとは家で掃除してる時とか、やっぱ音楽がない時よりも音楽がある時の方がちょっと捗ったりとかね。そういうふうに皆さまの人生とか日常に寄り添えるような音楽を発信していけたらいいのかなとは思いますよね」
「それをどういうふうに制限された中で皆さまにお届けできるのかっていうのが、音楽をやる一人の人間としての責任でもあるのかなとも思いますし。それがもしかしたら小さい社会貢献にも繋がってくるのかなとは思いますよね」
最後に、平井さんにとっての挑戦について伺うと、こんな答えが返ってきました。
「やっぱり日々楽しく生活するということですかね。今を最大限に楽しむということが僕の大きな挑戦かなと思いますね」「いや、意外と難しいと思いますよ、やっぱり。僕ら人間は過去に囚われたりとか、未来が不安になったりとかしますから。今しかないこの時にフォーカスするっていうのは、意外と簡単そうで難しいんじゃないかなと思いますよね」
番組では、そんな平井さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「平井大さんの色紙希望」と書いてご応募ください!
2月10日にデジタルアルバム『Life Goes On』をリリースした平井さん。1991年5月3日生まれで、ちょっと意外かもしれませんが、出身地は東京です。
「よく、ハワイなんじゃないか、とかね。いろんな憶測が飛び交ってるんですけど、僕のプロフィールに東京出身って書いてありますからね。ええ。どこからイメージが独り歩きし始めたのか、っていう(笑)。ちゃきちゃきの江戸っ子なんですけどね」
そんな平井さんが音楽に興味を持ち始めたのは、3歳の時にお祖母様から貰ったウクレレがきっかけだったとか。それからギターなどもプレイするようになり、10歳の頃にパソコンの音楽ソフト、Logicを使って曲作りを始めたそうです。
「今までは自分の音を何かにレコーディングする、録音するということはなかったんですけども、そのLogicを入れてから、自分の弾いた音をレコーディングして、で、そこにちょっとビートを重ねたり…っていうところからスタートしたんで。だから、作曲!とかそういう形ではなかったですけども」「積み木みたいに音を重ねていくのが凄い楽しかった思い出はありますね」
当時の平井さんはまだ歌詞を書いていなかったとか。
「だから歌うっていうことはそれまで考えてなかったですし。どっちかって言うと、楽器を触ってるのが好きだったんですよね」
平井さんは2011年、19歳の時に、ハワイ最大のイベント『ホノルルフェスティバル』の公式イメージソングとして「ONE LOVE~Pacific Harmony~」が抜擢されて注目を集めました。
「ビックリしましたよ。それまで僕、歌ったことないんですから、人前で(笑)。その当時に出会ったプロデューサーと今も一緒に音楽作ってるんですけども。ただ、その時に、歌わないと金にならないってプロデューサーに言われて。うわ、怖いなぁと思いましたね(笑)」
「僕はそこから、あ、歌わなきゃいけないんだな…と思ってね。それは凄い挑戦でしたよね。歌に対する自信もないですし、その頃は。けど、その当時言われてから歌い始めて、言葉の持つメッセージの強さであったりとか、そういうことを学んできたんで、やっぱり今思えば歌って良かったなと思ってますし。だから、いい転機になったなと思いますね、ホノルルフェスティバルが」
子供の頃から、ギターとサーフィンが趣味のお父様に連れられてよく海に行っていたという平井さん。ご自身の音楽がサーフミュージックとも呼ばれることについてはこう話してくれました。
「ビーチにまつわるカルチャーに僕は囲まれて育ってきたっていうこともありましたし、やっぱりそのビーチと僕の音楽っていうのは切っても切り離せないっていうところで。それがだんだんサーフミュージックって呼ばれるようになったんですけども」
また、海についてはこんなこともおっしゃっていました。
「(波の音を聞くと)安心しますよね。僕も海に行くといつも思うんですけど、ゼロに戻してくれるんですよね。都内でいろんな仕事をして時間に追われてると、やっぱり溜まってくるものは溜まってきますから。ストレスも もちろんそうですし。けど、ゼロに戻してくれる場所っていうところで、海っていうのは凄い僕にとっても大きな意味のある場所だなと思いますね」
「だから、よくビーチで音楽作ったりするんですか?とか聞かれるんですけど、僕、ビーチに行くとなんにもやってないですから(笑)。音楽の“お”の字もない(笑)」
2011年のデビューから今年で10年となる平井さん。最近は「香水」の瑛人さんや「夜に駆ける」のYOASOBIなど、平井さんから影響を受けた後輩たちも活躍しています。
「いやぁ、そんな(先輩という)感覚まったくないですよ。いつまでも後輩の気分です」
そして、平井さんは今の音楽シーンについてこう話してくれました。
「よりインターネットが普及していく中で、ピュアな音楽が意外と認められ始めてるんじゃないかなとは思いますよね。もうちょっと前だと、事務所のエラい人に気に入られないとリリースできないとかね。やっぱ今ってインターネットが凄い普及してるから、ピュアないい音楽を出せばそこにお客様がついてくるっていう。だから、より音楽があるべき姿に戻ってるんじゃないかなとは思いますよね」
いつも自然体の平井さんは、ご自身のスタンスについてこうおっしゃっていました。
「デビュー当時は、こういうふうにいなきゃいけない、とか、こうでなきゃいけない、みたいな、そういうのはあったんですけども、パートナーと出会ってから、もっともっとありのままの自分で音楽を表現すればいいんじゃない?っていうふうにアドバイスをもらって。それがSlow & Easyという曲をリリースするタイミングだったんですけど」
「それまでは全然、ライブをしてもあまりお客様が来てくれなかったりとか、音楽もあんまり聞かれてなかったんですけども。素のままの自分でいるっていうことで壁を取っ払ってこれたのかな、っていうような印象がありますね。ホントにパートナーとの出会いは大きかったなと思いますね」
「(Slow & Easyは)ゆっくり、楽に、っていうことですけども。ま、のんびりいこうぜ!っていう感じですよね。やっぱり急いでる時ってどうしても周りにある凄い大切なものに気づけなかったりとかしますからね。先ばっかり気になっちゃって。実は周りを見渡すと凄い大切なものって絶対あるんですよね、たくさんね。けど、急ぎすぎるとそこに気づけないから、やっぱそういうメッセージは凄い大事だなと思って」
「無理してもいいことはなんもないですからね(笑)。だからもうホントに、好きなものだけを見るし、好きなものだけを食べるし、好きなものだけを聞くし。で、好きな人とだけ、なんて言うのかな、繋がっているっていうか、そういう環境を自分から作っていけるようになったのは、音楽に対しても大きな影響があったかなと思いますし」
東日本大震災からちょうど10年が経ち、社会がコロナ禍にある今、平井さんは音楽の存在意義についてこんなことを話してくれました。
「音楽聞いても栄養にもならないですし、お腹いっぱいにならないし。ただ、僕がいつも考えてるのは、普段の日常がちょっとカラフルになるっていうか、そういうパワーはたぶんあると思うんですよね。通勤中だったりとか、あとは家で掃除してる時とか、やっぱ音楽がない時よりも音楽がある時の方がちょっと捗ったりとかね。そういうふうに皆さまの人生とか日常に寄り添えるような音楽を発信していけたらいいのかなとは思いますよね」
「それをどういうふうに制限された中で皆さまにお届けできるのかっていうのが、音楽をやる一人の人間としての責任でもあるのかなとも思いますし。それがもしかしたら小さい社会貢献にも繋がってくるのかなとは思いますよね」
最後に、平井さんにとっての挑戦について伺うと、こんな答えが返ってきました。
「やっぱり日々楽しく生活するということですかね。今を最大限に楽しむということが僕の大きな挑戦かなと思いますね」「いや、意外と難しいと思いますよ、やっぱり。僕ら人間は過去に囚われたりとか、未来が不安になったりとかしますから。今しかないこの時にフォーカスするっていうのは、意外と簡単そうで難しいんじゃないかなと思いますよね」
番組では、そんな平井さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「平井大さんの色紙希望」と書いてご応募ください!