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暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていく番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。
番組パーソナリティの青木源太と足立梨花が、毎回、専門家をゲストに招きトークを繰り広げ、
印象に残った“推し”をコレクションしていきます。

青木源太・足立梨花 Sunday Collection

暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていく番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。番組パーソナリティの青木源太と足立梨花が、毎回、専門家をゲストに招きトークを繰り広げ、印象に残った“推し”をコレクションしていきます。

2024.01.07

知って活用しよう!セルフメディケーション税制



健康維持や病気予防のために、薬局などで医薬品を購入するかたも多いのではないでしょうか。購入に掛かった費用は、医療費控除の対象かもしれません。
今回は、「知って活用しよう!セルフメディケーション税制」というテーマで深掘りしました。

(青木)
新しい年を迎えまして1週間ほど経ちましたが、足立さん、そしてリスナーの皆さん、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

(足立)
よろしくお願いします!

(青木)
2024年、足立さん、今年の抱負はありますか?

(足立)
抱負や目標を決めるのが苦手なんですけれども、今年は笑顔でいたいな。そんな感じです!

(青木)
笑顔を意識して増やすと、絶対に連鎖しますし、自分の気持ちにも良い効果がありますよね。やっぱり、人って明るい人のところに集まるし、そこで会話が生まれて輪が広がりますからね。

(足立)
じゃあ、笑顔を目標に今年は頑張りたいと思います!

(青木)
私もそうします!私は、健康かなと思ったんです。皆さん、今年1年も健康維持を心掛けたいと思いますが、今日、深堀りするのも、健康に関わることなんです。確定申告の準備を始める頃になりましたが、足立さんは医療費控除を申請したことはありますか?

(足立)
私は税理士さんに全てをお任せしているので、もしかしたら、しているかもしれないし、していないかもしれないし。自分では分かっていないかもしれないです。

(青木)
医療費控除とは、簡単に説明すると、1年間に支払った医療費が一定の基準を超えた場合、所得税の所得控除が受けられる仕組みです。自分が医療機関に支払った医療費だけでなく、配偶者や親族など生計が一緒であれば、その医療費も含めて、計算することができます。会社員の場合は確定申告すれば所得税の還付が受けられ、個人事業主の場合は確定申告に反映して節税することができます。

(足立)
確か、一定の基準というのが、10万円でしたっけ?

(青木)
惜しい。医療費控除の金額は「実際に支払った医療費の金額」から「保険金などで補填された金額」を引いて、そこから、さらに「10万円」を引いた額です。ただしここでは、分かりやすくするために「10万円以上、医療費を支払っていれば医療費控除の対象となる」とします。

(足立)
分かりました。思いがけない病気やケガで出費があると家計は大変になりますよね。なので、所得が控除されるのはうれしいことだと思うんですけれども、10万円以上ですから、対象となる人はそう多くはないんじゃないですかね。

(青木)
そうですね。ただ、医療費控除には特例があるんです!その特例が「セルフメディケーション税制」なんです。

(足立)
「セルフメディケーション税制」聞いたことがあるような、ないような。

(青木)
この税制は、2017年から施行されていて、当初はマスコミでもよく取り上げられたので聞いたことがあるのだと思います。でも、実はこの税制、2022年に改正されて、より活用しやすくなっているのにもかかわらず、そのことを知らずに活用していないかたが多いんです。そこで、今日は、改正されたセルフメディケーション税制を厚生労働省 医政局 医薬産業振興・医療情報企画課の山口裕和さんと一緒に深掘りしてまいります。

(足立)
山口さん、まずは「セルフメディケーション税制」とは、どういう仕組みなのか教えてください。

(山口)
はい。「セルフメディケーション税制」は「特定の医薬品購入額の所得控除制度」とも言います。

(足立)
特定の、医薬品購入額の、所得控除制度?

(山口)
はい。医療費控除の特例として設けられた制度で、自分と、自分と生計が同じ配偶者や親族が薬局で購入した医薬品の総額が、年間1万2,000円以上であれば、医療費控除を申請できる仕組みです。

(足立)
10万円以上じゃなくて、1万2,000円以上で、医療費控除を申請できる?それは、対象の幅が、かなり広くなりますね。

(青木)
ただし、どんな人でも申請できるわけではありません。健康のために一定の取組を行っていることが求められます。

(足立)
その「一定の取組」って何ですか?山口さん。

(山口)
例えば、「メタボ健診」などと言われている特定健康診査や、インフルエンザなどの予防接種、勤務先で行う定期健康診断、健康保険組合や市町村が行う健康診査、人間ドック、市町村が実施しているガン検診などです。

(足立)
なるほど。日頃から健康に気を配って健康診査などで健康状態をチェックすることが一つの要件なんですね。では、なぜ、こうした医療費控除の特例があるんですか?

(青木)
それは、セルフメディケーションを応援、サポートするためですよね、山口さん。

(山口)
はい。セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。国では、今、このセルフメディケーションを推進しています。理由は、少子高齢化が進む社会で、限りある医療資源を有効活用するとともに、国民の健康作りを推進するためです。国民にセルフメディケーションに積極的に取り組んでもらうためには、環境を整備する必要があります。その環境整備の一つとして、セルフメディケーション税制を設けて、1万2,000円からでも医療費控除を申請できるようにしたんです。

(足立)
なるほど。聞けば聞くほどこれは活用しない手はないですね。

(青木)
そう思いますよね。でも、この制度を活用している人はまだ少なくて、正規の医療費控除は年間760万件ほど活用されているんですが、セルフメディケーション税制は年間4万件ほどしか活用されていないんです。

(足立)
そう聞くと、大分少ないですね。セルフメディケーション税制のほうが対象が広いからもっと多くてもよさそうなのに、どうしてですかね?

(青木)
確定申告するのが面倒なのかもしれないですよね。こうした背景もあり、セルフメディケーション税制は、2022年に改正されて使い勝手が良くなったんです!

(足立)
山口さん、セルフメディケーション税制が改正されて使い勝手が良くなっているということですけど。

(山口)
はい。そもそも、この税制は2017年から2021年まで、5年間の期限付きの制度でした。しかし、やはり国民のセルフメディケーションへの取組を進める必要があることから、2022年からさらに5年間、2026年まで延長されることになったんです。そして、この改正の際、もっと使い勝手が良いように、内容を見直しました。

(青木)
改正ポイントは二つありまして、一つは「対象となる医薬品の範囲の拡大」、もう一つは「手続きの簡素化」です。まずは、一つ目の「対象となる医薬品の範囲の拡大」ですが、改正前、税制の対象となっていた医薬品は2,500品目だったんですが、これにより、改正後の現在は、およそ6,800品目に増えたんです。

(足立)
めちゃくちゃ増えてますね!

(青木)
厚生労働省のホームページに、その医薬品の一覧が掲載されています。

(足立)
結構、分厚いプリントが目の前にありますが、見てみると、皆さんがよく使っているような風邪薬、咳止めや湿布、のど飴も良いんですね!薬用リップもありますね。普段、皆さんが使っているものも含まれているんじゃないですかね。

(青木)
飲み薬だけでなく、湿布や塗り薬、のど飴、シロップもありますね。こうやって見ると、本当に幅広いですよね。

(足立)
こんなにいろいろな薬が対象になっているのを知らなかったです。

(青木)
対象製品の多くにはパッケージなどに「セルフメディケーション税 控除対象」と記載されていますから、購入する際に参考にするといいと思います。また、購入後にもらえる領収書、レシートにも、対象商品には星印などと共に、対象商品であることが印字されていますので、確認してください。

(足立)
では、もう一つの改正ポイント「手続きの簡素化」についても教えてください。

(山口)
はい。これまでセルフメディケーション税制を申請する際には、確定申告の際、定期健康診断の結果通知表など、第三者が作成した書類の提出が必要でした。しかし、改正後は、対面申請の場合もe-Taxと同様に書類は手元保管とし、提示は不要になりました。

(足立)
つまり、いずれの場合も第三者が作成した書類の提出は不要なんですね。では、申請するときはどうすればいいんですか?

(山口)
確定申告をする際に、セルフメディケーション税制の明細書を提出していただきます。そちらに、健康のために行った取組などを記載し、また実際に、対象の医薬品を購入した「支払先の名称」「医薬品の名称」「支払った金額」を記載して提出してください。レシートは提出する必要はありません。ただし、5年間、手元に保管してください。

(足立)
レシートの保管、これは大切ですよね!

(青木)
薬局でもらえるレシートには、控除の対象である医薬品だと分かるように星印が記載されています。対象の医薬品は6,800品目もあるわけですから、気付かないうちに、対象の医薬品を購入している場合があるかもしれません。

(足立)
ありますね。薬を購入したら、レシートは必ずチェックしたほうがいいですね。今はいろんなものが値上がりしていますから、活用できる制度はしっかりと使って家計をやりくりしていきたいですもんね。

(山口)
セルフメディケーション税制は、国民一人一人の健康作りを促進するために設けられた制度です。改正され、以前よりも対象となる医薬品が増えました。日頃から薬局で医薬品を購入する機会が多いかたは積極的に活用してください。

(足立)
今日の話を聞いて、薬を購入したらレシートは必ずチェックしたほうがいいというところに驚きがありました。今まで薬などを購入してレシートを見ることがあまりありませんでした。でも、レシートに、対象商品だったら星印やいろんな形で対象商品であることが印字されているので、レシートを見て対象商品かを覚えていくというのも大事かなと思いました。

(青木)
私が印象に残ったのは、改正ポイントの一つとなる「対象となる医薬品の範囲の拡大」です。対象となる医薬品がおよそ6,800品目に増えたというのは驚きました。この制度をまだあまり利用されていないかたも、きっと利用できる対象になっている可能性がありますよね。

(足立)
1万2,000円以上ですもんね。

(青木)
だから、足立さんがおっしゃるように、医薬品を購入したらレシートを必ずチェックしたいなと改めて思いました。


【 関連リンク 】
・セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について / 厚生労働省
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124853.html