木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2021年05月09日Flow 第百四十五回目「拓哉キャプテン × LiLiCo」Part1

今月5月のゲストは、映画コメンテイターのLiLiCoさんをお迎えしました!
一体どんなトークになるのか、お楽しみに!


木村:よろしくお願いします!

LiLiCo:どうも〜、お願いします。やっと! 待ってました(笑)。

木村:いや、こちらこそですよ! 舞台をやってたんだよね?

LiLiCo:そう。人生初のミュージカルを。

木村:どうでした?

LiLiCo:もうね、刺激的ですね。『ウェイトレス』というミュージカルなんですけど、もともとは映画だったんですよ。50歳になったらミュージカルをやりたいって、40歳からずっと言ってたんで、ちょうどそれで50歳になった年に(話が)来たから。それもけっこう良い役で。そのために声帯の手術をしたんですけど…。

木村:声帯の手術!?

LiLiCo:手術をしたんですよ。もう声がガラガラだったじゃないですか。まだガラガラですけど(笑)。でもこれで今ちゃんと裏声も出るようになって。

木村:ファルセット?

LiLiCo:そう。それで、手術した次の次の日に転んで膝を割ったっていうね(笑)。ずっと入院してたっていう(笑)。

木村: よくそれで間に合ったね。

LiLiCo:治しました。もう一生懸命リハビリやって。だからもう今、達成感が半端なく気持ちいい(笑)。

木村:(笑)。実は、LiLiCoには本当はもっと早いタイミングで“このFlowに来てくれねぇかな”というオファーは実際にお願いしてたんですけど。

LiLiCo:そうなんですよね。

木村:その舞台、ミュージカルをやられるということで、まぁ今この時期なので、LiLiCoが50歳になったらやりたいと言っていたそのミュージカルを成功させるためにも、関係者の方…舞台に上がる役者さんだったり、出演者やスタッフも、それ以外のお仕事っていうのはできるだけ入れないという制限があったので、ミュージカルが無事終了するのを待って、満を持して来ていただいたということで。

LiLiCo:でも、前回断った時に泣きました(笑)。悔しくて。

木村:でもそれはミュージカルを成功させるためですから。

LiLiCo:本当にありがとうございます。そういう風に連絡をいただいて(笑)。本当に木村さんは優しいなぁと思って。毎回ね、なんか大変な時に木村さんのメッセージとかがすごくパワーになります。前もボディビルをやった時に…大人になって泣くことってあまりないじゃない? “悔しくて”とか”大変で”って。

木村:いや、そもそも、挑戦することが他の人とちょっと違うんだよね…。

LiLiCo:(笑)。もうね、週5でジムに行ってたんです。で、ささみとわかめと豆しか食べなかったのね。貧乏な時代は別にそれで良かったんですけど、それなりにお金があって何でも食べられる時になってそれしか食べられないっていうのが、もうキツくて…。私の通ってるジムの窓から、木村さんのコマーシャルのポスターが見えるんですよ。それを見ながらずっとリフティングしてたんです(笑)。「木村さぁぁん! 頑張るからぁぁぁ!」って(笑)。で、1回だけ本当に「辛いよ〜!」って連絡したら、「人が挑戦できないようなこと挑戦できているから、すごいよ」って返事をくれて。そのメッセージを見ながら「うぉぉぉ!」ってずっと言ってたの(笑)。

木村:だってさ、急にボディビルに挑戦したりさ。僕らのそもそもの出会いは、『王様のブランチ』(TBS系)とかにお邪魔した時に、「どうもこんにちは」っていうコミュニケーションもあったけど、ここまでのお話をさせていただけるようになったのは、スマスマのコントで、『昼顔』(フジテレビ系)っていうね、斎藤工と上戸彩ちゃんの素晴らしい作品があるんですけど、それをもうとんでもないパロディにさせていただいて、その時の僕の相手役としてLiLiCoが来てくれて、そこですよね。

LiLiCo:はい。どうして私が選ばれたんでしょう。今でも謎なんですけど(笑)。もうね、楽しかったわ。変顔したり。

木村:あれ面白かったですよね。

LiLiCo:けっこう最後の方に、もう“壁ドン”どころか、木村さんが逆立ちして“股ドン”になった時があって(笑)。

木村:あれを真剣にやっていたっていうね。その控え室で色々お話伺うと、なんか「私、今度けっこうエロ系の写真撮るんだけど、木村さんどう思う?」って言うから、「エロ系の撮影ってどこまで行っちゃうの? 」「いや、もう行くとこまで行っちゃおうかなと思ってるんだけど」とかそういうお話をさせていただいたり。で、それが終わったと思ったら「今度プロレスやろうかなと思ってるのよ」とか。「何なの? 会う度に」っていう感じではありましたよね。

LiLiCo:でもその度に、そのエロエロの写真の時も、「じゃあ、大きなお花を加えるとかっこいいよ」とかって言ってくれて、それで撮ったからね。今でもそれが私の(LINEの)アイコン。

木村:まあ、こういう関係性のLiLiCoなんですけども、皆さんにLiLiCoの人となりをちょっとご紹介しようかなと思うんですけども。
1970年、スウェーデンのストックホルムでLiLiCoが誕生し…18歳なんだ?

LiLiCo:そう。18歳で日本に来たんですよ。

木村:へぇ〜! で、芸能活動をスタートさせたのが、1989年。

LiLiCo:(来日の)次の年ですね。19歳で静岡県の浜松の「松菱」っていう、もうないんですけど、デパートの屋上のビアガーデンで歌手デビューをしました。

木村:聞いたところによると、その話もLiLiCoと楽屋でしたんだけど、一時期あれだったよね。割とこう、ヒッピー的な生活。

LiLiCo:ド貧乏でした(笑)。浜松から東京に出てきて、事務所の中に住んでたんですよ。東京の中野で(笑)。それで(事務所の)鍵とか全部変えられて、全部を差し押さえられて、そこから5年間車の中で生活してたんですけど、みんなキャンピングカーに住んでたと思っているみたいで。普通の乗用車だったんですよ。

木村:セダン?

LiLiCo:そう(笑)。だから、まっすぐ寝られなかったんですよ、5年間。リクライニングだけで寝るっていう。

木村:後部座席に行っても、そうか、体は伸ばせないか。5年間! まあ、今現在はイベントに出演する、他にもアニメの声優だったりナレーションだったり。だってね、ミュージカルにも出演されてますから、女優さんとしても活躍してますし、皆さんがご存知のとおり、映画コメンテーターとしても活躍してますからね。

LiLiCo:長かったけどね。ここまでね。

木村:まあ、長いと言えば長いし、あっという間と言えばあっという間。だから、いろんなことがありすぎたってことですよね。

LiLiCo:そうね。でもやっぱり、挑戦したいことは全部挑戦しないといけないなと思って。なんかこう死神が来て、「もうそろそろお前の番だぜ」って来た時に、“やっておいて良かったな”って思いたい。なんか人生の中で、“あれもやっとけば良かった”って思いたくないの。

木村:死神が来た時に、「わかったよ、行ってやるよ!」ってすぐに。

LiLiCo:そう(笑)。

木村:死神が来た時に、「ちょっとまだあれやってないんで、ちょっと待ってもらっていいっすか?」とは言いたくない?

LiLiCo:(笑)。言いたくない。だから、興味のあることは全部やってます。

木村:ミュージカルも成功させ、今現在の今僕の目の前にいるLiLiCoが、「次にこれやってみたいな」っていうのは何ですか?

LiLiCo:芸能界のことだったら、デュエットしたい。歌でやりたいんですよ。歌手になるために日本に来たので、一番成功してないのは歌手活動なんですよね。いっぱいCDも出してるんですけど。

木村:それは“シンガーLiLiCo”単独ではなく、なんでデュエットなの?

LiLiCo:なんか、ハッピーな、40歳から50歳ぐらいのみんながカラオケで盛り上がれる“のんべえソング”みたいなのをやりたいなと思ってて(笑)。

木村:それ、自分の生活の延長なんじゃないの(笑)。

LiLiCo:いやいや(笑)。まあでも、仕事は生活の延長がいいなと思っていて。今スウェーデンの歌謡曲ってすごく良くて、特に80年代のが良くて、それを私が日本語にしてやりたいなと思っていて。

木村:だから、両方作ればいいじゃん。スウェーデン語のバージョンと、日本語バージョン。

LiLiCo:はい。

木村:だったら…。

LiLiCo:来ます?

木村:「来ます」っていうか、生活パートナーが歌えるじゃないですか。

LiLiCo:いやいや、あの人はやだ(笑)。別の人がいい!

木村:ハッキリ言い過ぎ(笑)。

LiLiCo:なんかロックな声を持ってる人がいいな〜。

木村:ロックな声(笑)。なんかね、このアクリル越しにね、すごい見られてるんですけど、俺(笑)。

LiLiCo:だって、どこか見ないといけないんだもん(笑)。

木村:じゃあ、LiLiCoが思うロックな声の持ち主は?

LiLiCo:木村さんはきっと来ないから、断られると思ってるので(笑)。松崎しげるさん。

木村:おいおい! 公共の電波で名指しすんな(笑)。

LiLiCo:(笑)。

木村:日本のアイドルに憧れて日本に来られたっていうことなんですけど、当時好きだったアイドルってどなただったんですか?

LiLiCo:というよりも、日本語が全くわからなかったので。葛飾のおばあちゃんがいつもアイドル雑誌とか送ってくれて、それを見て、ピンクのフリフリの衣装だったりとかが可愛くて、“こういう風になりたい”っていう。スウェーデンのアイドルってそうじゃないの。革ジャンだったり、なんかもうちょっとロックな感じ。

木村:要は、リアルな生活の中からちょっと突出したイケてる男の子だったりイケてる女の子が、スウェーデンではアイドル。まあ、日本のアイドルって独特だもんね。世界中探してもいないっしょ。

LiLiCo:いないですね。“すごいな、この国!”と思って、必死で日本語を勉強して。だから、誰っていうよりも、後々見たら河合奈保子さんとか早見優さんとかのレコードが家にあったっていう感じだったんですけどね。でも、特にその“歌”が(歌詞が)よくわからないから。何を歌ってるのか全くわからないから、どっちかと言うと、ビジュアルのところに惚れましたね。

木村:ローラースケートびっくりした?

LiLiCo:びっくりしました。

木村:その後ろで俺スケボーで走ってたからね(笑)。

LiLiCo:すげー! すごい(笑)。

木村:すごくない? 今考えたら、あれすごいよね。

LiLiCo:すごい。可愛いじゃない。

木村:日本独特のカルチャーかもね。

LiLiCo:それに惚れましたね。でもその洋服がすごく刺激的で、“こういうの着て踊りたいな”と思っていましたね。

木村:だって、ある意味アニメだもんね。

LiLiCo:そうですね。

M1.Dancing Queen/ABBA

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