神奈川県鎌倉市。鎌倉駅のすぐそばにある「UPIアウトドア鎌倉」からのレポート。今週でラストとなります。
スウェーデン生まれの「モーラナイフ」を使った火おこし体験など、アウトドアの楽しみをぐんと広げるナイフのお話をいろいろ伺いましたが、モーラナイフの生まれた土地・スウェーデンと日本では、ずいぶん森、自然との向き合い方が違うみたいなんです。
引き続き、UPIの寒川一さんにお話を伺いました。

〜寒川さんはスウェーデンのほうにもいらっしゃって、地元の方とも一緒に森で焚き火をしたそうですね。
スウェーデンの森でプロモーションの動画を撮るという仕事で行ったんですね。その国立公園の森は、普段は焚き火ができない場所なんですが、スウェーデンの政府に撮影許可を頂いたんです。スウェーデンの森のなかで火を起こせるなんて僕にとっては夢のようなことだったんですが、その撮影をする際に、僕一人ではなくって、スウェーデンのそこの地域に住んでいるコーヒーのロースターの方と一緒に焚き火をしたんです。当初は一つの焚き火を二人で囲むっていうシナリオだったんですが、実際に森のなかで始めたら、それぞれがそれぞれの焚き火を起こして、2つの焚き火が起きているんですね。
僕は焚き火をするのに日本からいくつかの道具を持っていったんです。ひとつは折りたたむとコンパクトになる焚き火台。もうひとつは空気を焚き火の中に吹き込む火吹き棒ですね。もう一つは三脚。三脚というのは、ヤカンをかけるためのもんです。その3つを、すごくコンパクトな、全長で言えば30cmに満たないくらいの袋のなかに全部が収まっているんです。僕はそれを組み立てて、焚き火台の上で火をおこして、ヤカンでお湯を沸かしたんですけど、一方でスウェーデンの地元の彼は、下に落ちている大きなシラカバの木を2本並べて、その2本並べた間のところで火をおこしたんですね。その大きなシラカバっていうのは、ヤカンが乗るための、五徳代わりなんですね。で、下で火をおこしておいて、その渡した2本の木の上にやかんを乗せている。同じことをやろうとしているんですけれども、彼は道具は使ってないんです。地面に直接火をおこしている。僕の方は、薪は使っていないんです。ポキポキ折れるよな小枝を集めてきて、それを焚き火台の上にのせるんですけど、そうするとよく燃えますし、燃えきってしまうんですよね。さらに空気を吹き込む棒を持っていますから、それをスピードアップさせられるんです。なので、僕はお湯を沸かし終わってコーヒーができたら、僕の焚き火台の上には灰しか残っていないんです。かたや、彼は同じようにコーヒーができたんですけど、薪が2/3ずつくらい残ってるんですね。で、それをどうするのかなと見ていたら、最後にお湯をじゃっとかけて、そのままなんですよ。それは彼らのスタイルなんです。森はすごく広くて、人がすごく少なくて、たぶんそれがなにかの問題になるということはないんだと思うんですけど、僕らはすごく小さい国に住んでいて、人がたくさんいて、たとえば、浜にそういうものを残すと、色んな人の目に入るわけですよね。それを見て、嫌な気分になる人もたくさんいるじゃないですか。僕自身もその一人なんです。だから、直接地面に火を起こさないで、焚き火台の上で火をおこすようにしているんです。それもむらみやたらに薪をくべていくんではなくて、必要な分量をちゃんと計算して、小枝を足していくっていう方法で。
彼は僕の方法をずっと見ていて、すごく不思議がっていたんですね。焚き火をするのになんでそれだけの道具が必要なの?みたいな。でも、いざ終わってみると、彼は焦げた木が地面に残っていて、僕のところには白い灰だけが残っていて、僕はそれを地面に少しまいて帰ったんですね。灰っていうのは、地面にとって肥料になるというか、酸性の雨を中和させる役割があるんです。灰をまくというのは、次の緑を育てるという意味でもあるんです。焚き火で使わせてもらった分を、最後灰にして地面に返していく、ということを彼が知ったとき、彼はいたく感動していました。「こんな事考えてもいなかった」と。僕は、スウェーデンの人たちはすごく明日のことを考えている人たちだとずっと思っていたし、継続性みたいなことをすごく考えて、国がバックアップもしてる国なんですけど、焚き火に関しては、彼らにはそこまでの意識はなくて、「日本人って本当にすごい。こんなこともまで考えてるんだ。僕ら考えたことなかったよ」みたいな会話になって、彼はこの焚き火台が欲しいと言ったんです。なんかすごくかっこいい焚き火のスタイルだって言っていて、自分のコーヒーを一杯入れて、そのかわりに、地面に次の養分を残していく。でもどこも汚していない。それをすごくコンパクトな道具なでやる。そういうのがトータルですごくかっこいいというか、そういうふうに彼らは思ったみたいです。
その動画が残っていて、「日本人は火をおこしてコーヒーを作っても、最後はそうやって次の緑を育てながら帰っていく」みたいなことをテロップに入れてね、動画になっています。


〜逆に相手のスタイルから、学んだことってありますか?
動画では彼らのスタイルを見ていたんです。すごくうらやましいんですよね。森のなかで、たくさんの道具を携えずに、一つ2つの道具でそれをやってしまえる環境が。スウェーデンには自然享受権っていうのが国民に与えられているんですね。国立公園とか、一部私有地を除けば、どこでテントを張ろうが、どこを自転車で走ろうが、カヤックを漕ごうが、自由なんです。日本とは180度ちがいますよね。日本でアウトドアをやろうとすると、許可が必要です。囲われた中で、それも誰かが管理しているところで、自然を楽しみに行っているにもかかわらず、誰かに許可を得たり、お金を払ったりしなければいけない。でも彼らはまるっきり逆で、それは国民の権利なんだと言うんです。「太陽を浴びることとか、緑の中でリラックスすることになんで誰かの許可がいるのか。なんでお金払うの?これって動物も一緒でしょ?」みたいな。ヘラジカも人も、そこら辺に生えている苔もみんな同じように太陽を浴びる権利があるんだよっていうことですね。すごくまっとうだなと思います。アウトドアを僕らがやっていて、本当の精神ってそこにありたいんですよね。そういうのを彼らのスタイルの中からひしひしと感じているわけです。だから本当に羨ましいなと思います。
僕らはり日本っていう国に暮らしていて、災害が常に足元にある国なんで、僕らなりのアウトドアってあるような気がするんですよね。僕がなぜ外でテントを張ったり、キャンプをしたりするのが好きなのかって考えたときに、やっぱり自分たちで生きる力を自分たちの手の中に持っているっていう、それが日本のアウトドアのスタイルなんじゃないかなというふうに感じますよね。



UPIの寒川一さんのお話いかがだったでしょうか。お話の中に出てきた動画は、以下のから見ることができます。
https://youtu.be/lsC-UK2Io6w
https://youtu.be/snmLXPpA95M
とても美しい映像です。ぜひチェックしてみてください。

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Falling from the Sun / Album Leaf
・Sticks & Stones / Farryl Purkiss

今週も引き続きアウトドアライフの楽しみをぐんと広げるアイテム、スウェーデン生まれのモーラナイフをめぐるレポートをお届けします。
今回はUPIの寒川一さんの案内で、お店の外にある小さな屋外スペースで、ナイフを使った火おこし体験をしました!

〜ということで、いまお店を出て横のスペースにやってきましたが、切り株の椅子が並んでいて、真ん中に火を起こせる場所がありますね。ここは?
先程のモーラナイフとか、ケリーケトルというお湯を沸かすヤカンであったりとか、ストーブとか、そういうものを体験できる場所です。週末を中心に、ここでワークショップもやっています。

〜なにか体験できますか?
ではせっかくなので、このブッシュクラフトのナイフを使ってどんな事ができるのかというのをお見せしますね。通常だとナタを使って薪を割りますが、それをこのブッシュクラフトナイフで代用することができます。まずナイフを割りたい場所に当てます。当てておいて、もう一つ硬めの木でこれを叩き込んでいきます。一般のナイフで同じようにやるとポキンと折れてしまいますが、ブッシュクラフトナイフは厚みがありますし、鋼材が硬いんです。

で、こういうふうに焚き火のための小割を作っていくんですね。焚き火をするときって、小割がどれだけ用意できているかということがすごく重要なポイントです。そして、今度はフェザースティックというものをつくります。

木の表面を、なるべく刃を立てずに寝かせて、薄く削ります。ある程度これを繰り返していくとワシャワシャした木のクズがたくさんできます。ここにメタルマッチを使います。メタルマッチはナイフの背を使って、この棒の表面をすりおろすんですね。


〜火花が出て、木くずに火がうつりましたね。あっというまに火が着いた!
一本の薪から、ナイフ一本とメタルマッチで、木を解体して、薄く削ってあげて火を起こすことができるんです。もしくはこういった木の皮を使うこともできます。

シラカバの木の皮には油分が多く含まれているんです。これもナイフの背を使って、シラカバの木の皮を繊維状にこそぎ落としていくんです。これでも火がつきます。それではやってみましょう。


〜まずはフェザースティックという、木のワシャワシャをつくるんですね。

なるべく刃を寝かせた状態から削っていきます。うまいですね。割り箸とかで練習してると時間を忘れますね。写経に近いくらいの感じですよ。
牛乳パックを使っても同じように火を起こせます。牛乳パックの紙の表面をめくって、シラカバの木の皮のときと同様に、ナイフの背中を使って、紙の繊維を出してやります。そうすると、ほら火がつきます。これを火種にして、立派な焚き火ができますよ。

ワークショップで、よく「ライターを使えば早いじゃないか」と言われるんですが、僕もライターがあったらライターを使います。でも、火を起こすってすごく重要なことだと思うんです。人類の重要な進化の過程のひとつに火を起こせるようになったということがありますが、その手段が一つ増えたということはすごく大きなことだと思うんですよ。マッチは雨に濡れたら発火しませんし、ライターも同様です。。でもこのメタルマッチは濡れても発火します。メタルマッチの瞬間の火花の温度は約3000度なので大丈夫なんです。
火をおこすのに重要なのは火をおこす環境を作ってやることです。たとえばマッチ一本しか無い状況で確実に火をつける方法はこれを応用すればできます。マッチ一本でいきなり木につけようとして、風がビューって吹いたら消えちゃいますよね。でも今回作ったようなフェザースティックに火をつければ、より確実に火が起こせます。ですので、今回はなにもない状態で、火をおこす準備からはじめたということなんです。




今回の火おこし体験の模様はポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、ぜひこちらもお聞きくださいね。
来週も引き続き、UPIの寒川さんにお話を伺います。

UPI OUTDOOR PRODUCTS →http://www.uneplage.net/
UPI Outdoor 鎌倉facebookページ→https://www.facebook.com/upioutdoorkamakura/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・春の歌 / スピッツ
・Lollipop / MIKA

さてアウトドアライフの楽しみをぐんと広げるアイテム、スウェーデン生まれのモーラナイフをめぐるレポート、二週目です。
このモーラナイフという道具は、ただのナイフではないんですね。本当に、スウェーデンをはじめ北欧の人々が生きていくうえで欠かせないもので、ずっと昔から、もちろん今も変わらず、彼らの生活とともにあるんです。

引き続き、UPIの寒川一さんに伺いました。

スウェーデンはこういうダーナラホースっていう馬が魔除けというか、日本でいうところの招き猫みたいなものですかね、各家庭にかならずあるんですけど、これも売られているものはみんなモーラナイフで作られています。僕も工場を見に行きましたが、モーラナイフを持った職人さんが何人も、ずーっと一日座っていて、つくっています。やっぱり本当、木工の街なんですよね。

そして、サーミ人という先住民の人たちの、ナイフの技術であったり、知恵みたいなものがいまだに継承されているっていう、そんなところのモーラナイフを、僕らが日本でうまく伝えるための発信元がここだというふうに考えています。
スウェーデンは日本とほぼ同じ森林保有率、70〜80%くらいが森なんですよね。本来、僕らも数十年前まではそういう暮らしをしていたはずです。たとえば、ご飯を作るのにかまどがあったりとか、お風呂を沸かすのも薪。日本にも木工の生活用品ってたくさんありますよね。彼らもまったくその感覚は同じで、僕ら以上に森に向き合って生きている。森から何かを得て、森のなかで何かをやってるっていう、そういう暮らしぶりをされていますね。
一般のご家庭にも何回か行ったんですけど、本当に皆さん、森のなかに住まわれていますし、あと湖がたくさんあります。湖からは本当に飲めるお水がそのままいただけるような湖と、森もどちらかというと、白樺を中心とした木なんですよね。だからすごく町並みが美しい。やっぱりそこにナイフっていうものが無いと、森と人を繋ぐものが無いっていうことになっちゃいますよね。だから、ナイフは必需品ですよね。
スウェーデンは森の教育っていうのがすごく有名なんですよね。子供の頃から、”野外教育”っていうのが常識になっていて、屋内の机の上でも学ぶんですけど、それと同じくらい屋外で、雨の日でも、雨の森はどんなだろうとか、天候にかかわらず必ず森のなかに行く。そうすることで人が、自然の中での位置づけが、本能でわかるっていう、たぶんそういう教育方針なんですよね。

そして、スウェーデンの人々は”持続”っていうことを常に考えている人たちなので、自分たちが消費して終わりではなくて、次の世代にその環境を続けていくために今何するべきかっていうことを考えます。資源を使うって循環の一つですよね。森を使わなくなってしまったら循環が止まってしまいますから、森が傷んでいってしまうと思うんですけど、やっぱりそうやって日常に、森からいろんなものをいただくっていうことは、ひいては森を育てているという行為にもなるということですよね。


今回訪れたUPIアウトドア鎌倉、モーラナイフはじめアウトドアのお店であると同時に、こんなお話をいつでもしてくれる「発信の場」でもあるんですね。
実際、「北欧野外文化倶楽部」という名前で、講座もひんぱんにやっていて、先日は、スウェーデンの家庭料理を実際に作る企画をしたそうなんです。
また、日本刀の研ぎ師の方を招いて、スウェーデンのモーラナイフとは何が違うのかを学ぶ企画などもやっていたり・・・
そして、さらにこんな面白い試みもはじめているんです!

モーラナイフの故郷、スウェーデン本国には、たくさんのアンバサダーと言われる人たちがいるんですね。アウトドアナイフとか、キッチンナイフとか、カービングナイフとか、いろんな種類のナイフがあるということをお話したと思いますが、それぞれにアンバサダーがいるんです。その人たちが全員森に集まり、そこにモーラナイフのファンが集って、3泊4日でキャンプをしながら、アンバサダーからテクニックとか精神とか、いろんなものを学ぶっていう、モーラナイフアドベンチャーっていうのが去年からスタートしたんです。そして、今年の7月に初めて日本でもやることになったんです。同じコンセプトで、舞台は北海道のオンネトー湖です。非常に美してくて静かな湖なんですが、2泊3日で同じようにキャンプをし、スウェーデンの本国から二人のアンバサダーを招きます。ひとりは木工作家の国民的な作家さん。もうひとりは、ブッシュクラフトのヒーローみたいな人。その二人をスウェーデン本国から招きます。そして、日本からは長野修平さんっていう、ネイチャークラフトの雑誌とかで活躍されている、アウトドアで自分の手で何かを作り出す、日本で代表的な方なんですけど、その方に来ていただきます。長野さんって北海道出身の方で、アイヌ文化にすごく詳しい方なんですね。オンネトー湖っていのは、元々アイヌの人たちが非常に大切にしていた場所なんです。その場所を選んだのも、サーミ人の伝統を受け継ぐスウェーデンのアンバサダーの人たちとアイヌ、2つの文化が出会う機会として、今回のモーラナイフアドベンチャージャパンっていうのを企画しています。

〜初心者でもいけますか?
もちろん。そんな感じのほうがいいんじゃないですかね。多分帰る頃にはもうナイフを語っちゃうくらいの人になるっていう(笑)

UPIアウトドア寒川さんのお話いかがだったでしょうか。
モーラナイフアドベンチャーについてはこちらもぜひご覧ください!
https://morakniv-adventure-japan.com/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Capital Letters / Hailee Steinfeld x BloodPop
・Any Other Day Feat.norah Jones / Wyclef Jean
自然の中で楽しむキャンプやバーベキュー、アウトドアが気持ちいい時期がやってきました!
ということで今週からは、そんなアウトドアライフを、一つ、レベルアップさせてくれるアイテムの関するレポート、お届けします。
なにかというと・・・アウトドア用の「ナイフ」です!

ということで、神奈川県、鎌倉駅のすぐそばにある「UPIアウトドア鎌倉」というアウトドアブランドのアイテムを扱うショップへお邪魔してきました。
案内してくれたのは、UPIの寒川一さんです。


ここはUPIという、海外17くらいのブランドの商品を取り扱っているショールーム兼ショップです。奥にずらりと並んでいるのが、モーラナイフというブランドのナイフです。こんなにナイフが並んでいるお店はなかなかないですね。

モーラといのはスウェーデンの地方の名前です。そこはスウェーデン鋼っていう、鉄の鋼材がとれる街なんですね。昔はナイフのメーカーがたくさんあったんですけれども、いまはモーラナイフのみです。モーラナイフは国民的なナイフで、スウェーデンの人でモーラナイフを知らない人はいないと思います。


〜私たち日本人からすると、ナイフってちょっと遠い存在のように思いますが、スウェーデンの方にとっては身近なんですか?
小さなお子さんからご年配の方までみんなナイフを本当にうまく生活の中で使っています。日本では、現在では危ないとか、いろんな諸事情があって、僕らの日常から遠ざけられてしまっているんですけれども、スウェーデンでは5歳くらいのお子さんからナイフをもたせちゃうんですね。で、実際に木を削ったりとか、道具としてのナイフの使い方を大人がちゃんと教えてます。なので、このモーラナイフというのは、実は色んな種類のナイフがあって、それぞれ目的が違うんですよね。

いちばん人気なのがブッシュクラフトというナイフです。厚みがすごいんですね。3.2mmという、ナイフの中では相当厚いほうなんです。普通、ナイフは切るということですよね。でもこれは薪を割ったりできます。叩いて使えるように非常に頑丈にできています。これ一本持っていれば、木を割って、木を削って、しかも横にメタルマッチというものが着いているんですが、これで火をおこす事ができます。ナイフ一本ですごく出来ることが広がる。そういう遊びをブッシュクラフトといって、いますごくアウトドアの中でも人気が上がりつつあります。いわゆるサバイバルというのが似たイメージの言葉ですが、サバイバルというのは自分が危機的状況に置かれたところからどう生還するかというのがサバイバル。生死が関わっているということですよね。ブッシュクラフトは遊びです。自らが森のなかに入っていって、これで何が出来るかなということですね。
それ以外にも、たとえばこれは魚をさばく専用のナイフです。フィッシュナイフといいます。鱗を落としたりとかもできます。こちらはハンティング用のナイフですね。鹿の皮を剥いだりとかします。これはハンターの方たちには定評がある、すごくよく切れるナイフなんですね。


お店にずらりと並んだ、スウェーデンのブランド「モーラナイフ」。
他にもキッチン用のナイフなどもありますし、ウッドカービングという木工用のナイフもあります。フォークやスプーン、お皿などの食器のカーブを、ナイフでくりぬいて作るんですね。

実に、125年前に生まれ、今も使われ続けているモーラナイフ。北欧の人々の生活にとって、どんな存在なのでしょうか。

これはモーラナイフの伝統的な、昔からあるクラシックナイフというものです。100年くらい使う人がいるんですよ。モーラナイフは今年で130年近い歴史のある会社で、おじいちゃんが使ってたナイフを孫が研いで使ってたりするんです。すごくものを大切にする国なんで、飽きたなんていうことで捨てたりしないんです。最後まで道具を全うさせていくんです。それくらい良い鋼材が使われている、それが何万円もするようなナイフじゃないというところが素晴らしいんですよね。

〜2000円代ですもんね。
本当に愛されている国民的なナイフです。これはハンドルの部分は白樺の木を使っていて、表面はダーラナレッドという塗装をしています。このナイフのご先祖がこれなんですよね。これは80年くらい前のモーラナイフです。

〜柄の部分がちがいますね。
これはトナカイかヘラジカの角です。北方のスウェーデンとか、ノルウェー、フィンランド、ロシアのところにまたがってサーミ人という先住民がいるんですね。その方たちが使っていたナイフです。これが時間が経ってこういう形になっています。
本来は僕らの生活の中とか、手の中に本来あるはずのものなんですけど、それがいまはどこかにやられちゃってるんですよね。やっぱり使い込むマイナイフみたいなのが欲しいですよね。
たとえばピクニックに持っていって、ちょっとしたチーズを切ったり、パンを切ったり、横においておくだけでかっこいいですよ(笑)もう本当に絵になるんですよ。「あれ、この人なんでこんなナイフ使ってるの?」みたいな、ちょっと通っぽい感じがしますもんね(笑)


UPIアウトドア寒川さんのお話、いかがだったでしょうか。
来週も引き続き寒川さんにお話を伺っていきます!

UPI OUTDOOR PRODUCTS →http://www.uneplage.net/
UPI Outdoor 鎌倉facebookページ→https://www.facebook.com/upioutdoorkamakura/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Carnival / Cardigans
・BLACKBIRD / BONNIE PINK
先週、先々週に引き続き、お届けするのはスズメを追いかける不思議なカメラマン、スズメ写真家のうえだこうじさんのインタビューです。
うえださんは 会社員からカメラマンとして独立。いろいろ思い悩む中で、身近で、いつでも会うことができて、しかも癒やしてくれるスズメの魅力に魅せられ、スズメの撮影に力を入れてきたといいます。
ということで、うえださんの「スズメ愛」は、本当にすごい領域にたどり着いているんです!


よくスズメには挨拶するようにしています。前に住んでいた家のベランダのバジルの種をスズメが食べるようになったんですが、普通なら追っ払いますよね。でも僕はなすがままにしていたんです。そしたらずっと来るようになって、顔見知りになって、僕が仕事に出かけようとすると声をかけてくるんです。「ちょいちょい」って。それで家に帰ってくるとまた寄ってくるんです。ベランダに来ているスズメに僕が「ちょい」って声かけると、「ちょい」って返してくるんです。壁越しの恋みたいな感じですね(笑)でもベランダに出て行っちゃうと逃げられちゃう。

〜写真集の中にも出てくるようなレアなスズメの姿を撮影する秘訣はあるのでしょうか。
レアな姿は、公園でも、いつもよりすごく静かな時、時がゆっくり流れているような時があるんです。そういうときに面白いというか、変わった表情やポーズには遭遇しがちです。小さな声で話しかけてくるんですよ。「ちちちちち」って。雨の日に撮影をしていたら、70センチとか1メートル以内でスズメちゃんと、ずっと10分ほど対峙して写真を撮っていたんですけれども、「ちちちちちちち・・・」と。何言ってんだろうと思います。出て行けと言っているかもしれない、おじさん好きよと言っているかわからないですけれども、基本的には良い方にとりますけど(笑)普段のチュンチュン、ではなく囁くような声なんです。で、僕も「ちちちちち・・・」って返すんです。ずっとやっていましたから、端から見ていたら怖いですよね。風体の悪いカメラを持ったおっさんがスズメを目の前にして「ちちちちち・・・」。恥ずかしいですよね(笑)でもやっちゃうんです。何を言ってるかは不明ですけれども自分の良いように捉えれば良いと思うんです。それがハッピーの秘訣でもあると思います。

〜2冊めの写真集「あした、どこかで。2』にはスズメが上を向いて目をつぶっている写真があるんですがこれはなんですか?
これはハクションとくしゃみをしているところですね。ハクションとは言っていないんですが、唾が飛んでいる。これはよくあるんですよね。夏場に、どういうシチュエーションでこれをするかは不明なんですけれども、何かが鼻に詰まったというか。くしゃみっぽいんです。くしゅんと言ってるっぽいんですよね。不思議な、なかなかない光景ですよね。


〜上田さんにとってオススメとは何なのでしょうか?
単純に言うと人生を変えてくれた存在。明るくなりましたよ、おかげさまで。何も仕事がなかった時にふと現れた天使のような存在です。茶色い天使ですね。

〜仕事で悩んだり行き詰まっている方も、実は身近に何かちょっと気持ちを変えられるチャンスが転がっているのかもしれないですね。
スズメに限らず、そういう気持ちを持てば毎日楽しいと思うんです。悩んでいるときに自分の気持ちをより良くするコツとして、身近にあるものに目を向けてみるというのも良いと思うんですよね。


うえだこうじさんのインタビュー、いかがだったでしょうか。世にも珍しいスズメ写真集『あした、どこかで。』に興味を持たれた方は、ぜひウェブサイトをチェックしてみてください!


たしを見つけるスズメ写真集『あした、どこかで。3』
〜キミに出会えて、僕に出会えた。幸せはいつも足もとにある〜


【今週の番組内でオンエア曲】
・糧 / 森山直太朗
・Say You Love Me / Patti Austin
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高橋万里恵
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