プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。

さて、きょうは、一見、森や自然とはかけ離れた場所。東京・表参道からのレポートです。
表参道ヒルズがあったり高級ブランドのお店が立ち並ぶ、東京のおしゃれな街!多くの方がそんな印象を持つ表参道なんですが、実は今年1月、その表参道に、小川のせせらぎを感じながら、キャンプの焚火体験までできちゃう面白いスポット、UPI表参道がオープンしたんです。表参道なんですが、お店の前に大きい木があって、その前に焚火台があって、ワクワクする空間です!


中に入ってみると、左側には商品だったりリュックだったりいろんなアウトドア商品が置いてあるんですが、


お店の右側半分になんと川があるんです!


小川が流れている川に行ったような景色、ちょっとコケが生えていて、その脇に木が生えているんですけど、プランターじゃないです。地べたに植わっていますし、岩のような雰囲気もあります。びっくりしたのは葉っぱが濡れている。朝露に濡れているような雰囲気ですね。

 そうなんです。実はこの木は生きています。小川も本物ですね。循環ではあるんですがしっかりと流れています。2〜3年かけて生態系ができるようになりました。植物が育って枯れて地面に落ちて腐って養分になる。そういった循環が出来るようにここの店を作っているんですよ。実はオープンの時からメダカがずっと住んでいます。探してみてください。流れのないよどみのあるところにいたりするんですよ。ここを作ってくださった職人さんがせっかくなので放流しましょうということになったんです。


〜メダカのご飯はあるんですか?
 最初のうちは当然なかったと思うんですけど、実際に砂利とかと本物を使っていますので、そこにいた微生物が中に入っていってる可能性もありますし、河の底を見ていただくと藻みたいなのが生えているのがわかりますか。これは最初なかったんですよ。だから生態系がちょっとずつできちゃっているんですよね。この藻があれば他の生物がこれを食べることもしますし、メダカも食べます。メダカもこのような藻に卵を産めば生まれます。そうするとこの先はどんどん増えていく。まさに自然なんですよ。
 自然の中で暖かく生きる人々とともに、というのが我々UPIの理念なんですね。それを都会で、具現化するために植栽や川の流れるフィールドを再現したエリアを作っております。都会にいながら自然の中でアウトドアカルチャーが味わえる、体験型アウトドアストアというのがコンセプトですね。なのでキャンプ場さながらといった感じなんですが、私も朝仕事に向かうときには表参道にキャンプしに行ってくる、というような感覚で玄関を出ています。

〜ここではどんなことを体験できるんですか?
こちらはまず目の前に、ハンモック。実際に太い木にかけてあるのでこれに乗ることもできます。そのほかファイアスターターといって、火をつける道具なんですが、これも実際に擦って火花を散らす体験ができます。マグネシウムとかフェロセリウムという金属なんですが、それを擦り合わせることで火花が散るんです。実際に体験することでフィールドで使うイメージが湧くので、皆さん非常に反応がよいです。


〜そしてすごい大きな中に人が立てるようなテントがありますね。中に暖炉がありますが。
これはフィンランドのものです。フィンランドといえばサウナ。サウナ専用のテントですね。大人が4人まで入れる。この上に石を置いたりして、温めます。暖まった石に水をかけて寒暖が取れるようなところ、中で暖まった後に川に飛び込む、水に飛び込む。あとは雪に飛び込むのも面白いと思うんですね。実際にフィンランドの本国とかだとそのような使い方を皆さんされています。さすがにこの中で火をたくというのはできないですが、この中でサウナの体験できたら面白いかもしれないですね。中に入ってみると実際に自分がフィールドに持っていったときのイメージがわくと思います。本当にキャンプ場さながら自然界さながらの感じなんです。


東京・表参道に今年1月にオープンした、都会にいながら自然の中でアウトドアカルチャーが味わえる、体験型アウトドアストアUPI表参道からのリポート、お届けしました。
ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Offshore 〜Cafe Latte Song〜 / WST
・P.F. Sloan / Rumer

さて今週もこの方。東京スリバチ学会・皆川会長のスリバチトーク・続きです。
「スリバチ地形」をはじめとした地形のでこぼこ。そこに目を向けると、実はその土地の歴史・文化、人々の営みまでが見えてくる・・・。
ということできょうは東京に限らず、日本のいろんな場所の地形にまで、話題を広げたいと思います。皆川会長が、あなたを二度と抜け出せないスリバチの奥底へひきずり込むことでしょう。

〜先日阿蘇のカルデラを取材してきたんですが、スリバチで考えるとあそこも超巨大なスリバチですよね。
そうですね。スリバチ状ですよね。水が確かに集まりやすいし、広大なスリバチですね。陥没をしたああいう地形になるんですけれども、ああいう場所って非常に地下水が豊富でもあるんですね。スリバチ状の場所って雨が降ると集まりますよね。ですから降った雨が地下に溜まって、地下水になる。ですので熊本の街って水道がなくても地下水で生活ができるというの聞いたことがあるんですけれども、それほど地下水が豊かな場所なんですね。これは全国的な話で言うと、実は古くから栄えている街って地下水が豊かな場所が多いんですよ。ですから地形的には山に囲まれた窪地状、盆地状のところが多いです。代表的なのが京都です。京都が1200年以上も栄えられたというのは、まさに水であり、窪地、盆地だから。京都の街って、2メートル3メートル掘ると非常にきれいな水が得られる。それが街が永続的に発展できたポイントでもあるんですね。海沿いの町が発展するようになったというのはいわゆる近世、江戸時代以降なんですけれども、それ以前の街というのは、やはり盆地とか川の流れる谷間、水が豊かで、稲作も盛んでというところに村とか町ができたんですね。東京もあちこちに湧水があって、その湧水が昔は使われていたんですね。今は都会になっちゃってなかなか生活用水として使うというのはちょっと難しいんですけれども、先週ご紹介した神田川の源流の井の頭池、あれは湧水ですけれども、あの湧水を使った水道が神田上水なんですね。それぐらいきれいな水が湧いていたという事なんですよ。日本の文化ってやっぱり水がないと成り立たないんですけれども、やっぱりきれいな水が沸くようなところに文化が営まれてきたということなんでしょうね。

阿蘇山 草千里

〜例えば阿蘇で言うと、火山とか地球の活動によって生まれた地形で、こういった地形もいろいろあると思うんですが、東京とか首都圏でも地球の活動で生まれた場所みたいなのはありますか。
本当に大きな意味で言うとその通り、地球の全体的な活動の中で生まれた地形なんですよ。関東と九州って割と同じような地形をしている。何かというと火山が多いですね。西日本、大阪とか京都ってあんまり火山がないんですね。だからあちらの方、西日本は火山灰の地形というよりも御影石が風化してできた土壌の土地。真砂土という地質の名前なんですけれども、西日本の真砂土の地下水というのは細かい花崗岩が磨いた水なのでお酒に適していると言われているんですね。灘のお酒とかってやっぱり美味しそうじゃないですか。その分布を調べると、花崗岩の場所の湧水を使っているとかですね、そういうことがわかってきたりするんですね。東日本の湧水も悪くは無いんですよ。決して悪くはないんだけど、やはり西日本の湧水と多分おそらくちょっと違うんではないかという感じはしますね。それでスリバチ状の地形というのは火山灰ならではの地形なんですけれども、そういう意味では西日本って意外と少ないんですね。東日本の方がスリバチ状の地形は多い。これは火山灰が積もってできたところにできる特徴的な地形なので東日本の方が多いんですよ。大体富士山よりも東側に日本の場合は火山が多いんですが、そういった火山灰が積もったところにスリバチ状の場所がたくさんある。
それで今までの地図ってやはり、地形の凹凸をあまり表現していなかったのが多いんですけれども、実は昨年ですね、なかなかコロナで出かけられなかったということもあって、誰もがそういう東京のでこぼこ地形がわかるような地図帳を作ろうということで『東京23区凸凹地図』という地図帳をつくりました。昭文社というもともとマップルという地図で有名な会社なんですけれども、そのマップルの地図に、地形の高低差を書き加えています。そうすると、例えばこの神社はやっぱり高台だったんだなとか、ここはくぼんでいるけれども川があったのかなというと、ちゃんとその答えが地図上に描かれている。23区すべて書かれています。


〜自分のご自宅の近くも見られるので面白いですね!
この地図の目的はまさにその通りで、実は自分の住んでいる街にも必ず地形があるし、その凹凸地形に着目するとその街がより魅力的に見えてくる。あるいは色々と発見する手がかりが得られるんですね。歴史的な痕跡であったり、あるいは川の跡だったり神社であったり。

〜ぜひ皆さんで凸凹を意識していただければと思います。楽しいお話ありがとうございました。


皆川さんのお話、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介しています。こちらもぜひお聞きください!
皆川さんの本
「東京23区凸凹地図」
「東京スリバチの達人 分水嶺東京北部編」
「東京スリバチの達人 分水嶺東京南部編」
いずれも昭文社から出ていますのでぜひチェックを。

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Overjoyed / Stevie Wonder
・明日の風 / 山崎まさよし
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パーソナリティ

高橋万里恵
高橋万里恵

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