プロジェクト概要

太古の昔より、森は動物や植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらし、地域と暮らしを守ってきました。 東日本震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、その森や、昔からその地方に根差す、深く地面深くに根を張った潜在自然植生の木々たちは、津波の勢いを和らげました。 関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たしました。 この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国に生きていく私たちが、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。 番組「いのちの森〜voice of forest~」では、「鎮守の森のプロジェクト」が行う活動をはじめ、日本のみならず世界各地の森を守る活動を行う人や団体にスポットをあて、森の大切さについて考えていきます。

高橋:じわじわと、寒さが増してくる季節となりましたが、
アウトドアブームが続く中、「焚き火」ハマる方、ほんとうに増えていますね。
暖かく、調理もできて、そして何より、癒される。。。
ただ、私も含め多くの人が知らないことがあります。
それは・・・実は焚き火には「作法」がある!

それを提唱しているのが、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さん。
この番組ではおなじみ、焚き火の達人です!

今回はなんと、寒川さんのご自宅に招待してもらい
お庭で、焚き火のおもてなしを受けつつ、
寒川流「焚き火の作法」、教えていただきました。

ということで今回は、みなさんに、焚き火の温かみを耳で感じて頂こうと思います。


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<< 取材レポートの様子 >>

寒川:火が灯る状態をあらかじめ準備!
拾ってきた流木で組んでいきます。
ひとつ太めの木を焚き火台に渡して、
そこに細いのを立て掛けて空気の空間を作っているわけですね。
あとは風向きも考えなきゃいけないので、
火がついたらどんな風に燃え上がっていくかある程度想像して、
薪もそういう形に組んでいく。
焚き火は一番初期にどれだけ燃やすかが肝なんですよ!



(焚き火台に流木を並べて準備!)

寒川:最初がちょろちょろだとすぐ消えちゃったり。
焚き火台が良いのは、移動もできるし回転もできること。
自分がある程度燃やしたい位置に回すことも可能ですよね。
これを直火で地面で直接やったらできない。


高橋:しかも今日の焚き火台はすごくコンパクトですよね。

寒川:そうですね。特徴は円形で低いことですね。
低いことで、地面から熱が直接足に伝わるような。
焚き火台ってわりと位置が高いものが多いんですが、
自分の好みは地面から火が起きているような、
ギリギリの高さなんですよね。じゃあ準備は整ったので。


寒川:これが北海道の白樺。
アイヌの人たちから送ってもらっている白樺の皮です。
それをコンパクトに切って、これがマッチがわりに使えるんですね。
特に北海道の白樺はすごく寒いところで育っているので
めちゃくちゃ油を含んでいて、
これを「樺皮(ガンビ)」と北海道の人たちは言うんです。
樺の皮と書いてガンビ。



(白樺の樺皮)

<<いざ、着火! >>

寒川:今回、木の組み方を本の中でも取り上げたんですけど、
薪の組み方はシンプルに2種類で、ひとつは今からちょっとやってみます。
まずは熾火(おきび)を作っているんです。



(白樺に着火!)

寒川:熾火というのは赤くて灰になる前の炭の状態。
これを最初にできるだけたくさん作ってやる。
最初の目標はこの熾火作りなんですよ。
熾火を作るためにある程度薪をいれてあげる。
熾火を作るとどんな良いことがあるかという炎がコントロールしやすくなる。
空気をある程度送り込むことで火力を調整できるんですが、
どこに吹くかというと熾火に向かって吹くんです。
熾火ができていないのに一生懸命吹く人がたまにいますが、
それは単に消しているだけなので、まずは熾火を作って、
そこに向かって…。フーフーフ―・・・


高橋:火力が上がりましたね!!


(焚き火スタート!)

寒川:熾火さえしっかりできていれば、あとはプラス薪の量で
火力は自在にコントロールできるようになります。
まずはしっかり熾火作りをする。
熾火がある程度できたら今度は、その上に薪を組む。
最初から薪を組むのではなく、順序としては熾火をとにかく作る。
その上に薪を平行に並べていく。
そうすると、風の向きに対して風が通るような、
まさに川の流れを。空気が通って流れるように組んであげれば、
風はこの下を通り抜けていくので、
焚き火が2段階になっているのがわかりますよね。
下に置き火が燃えていて乗せた薪も燃えている。広く燃えていますよね。
この燃え方を「不知火(しらぬい)型」と。実用の火と呼んでいて、
調理したり、やかんをかけてますが、フライパンが乗ったり
鍋が乗っても良いわけです。




寒川:実はいま乗せた3本と言うのは広葉樹の木で長く燃えます。
これがすぐ燃えちゃったらやかんが倒れちゃうじゃないですか。
置く薪の種類も考えながら置いています。
これは針葉樹ではなく広葉樹。木の密度が詰まっているので長時間燃えます。
針葉樹はその逆で密度があんまりなくて、油分があるので煙も出るんです。
すすもいっぱいつきます。
悪いという意味ではなく焚き火の初期の段階では火力がすごくつよいので
針葉樹を使って、途中から広葉樹に帰れば安定した長い焚き火が楽しめます。
2つの樹種をうまく使い分けるのも焚き火のテクニックのひとつ。



(まずは、熾火づくり!)

高橋:楽しんでいるけど頭の中はその先がどうなるのかを想定している感じですね。

寒川:焚き火に限らずアウトドア遊びの醍醐味の部分だと思うんですよ。
自然は結局自分らが予測できる現象ではないでしょう。
風がこちらから吹いているのが急に反対から吹いたりするし、
そういう読めないものに対して考えて、
不慮のことが起きたときに慌てずに対処できる心持ちは
常に持っておきたいと思うから、
それが毎度パターンが違うのが面白いですよね。
例えば、雪の中とか、雨が降る中で火を起こさなきゃいけないとか、
逆境で自分が火を起こさないと暖まれないみたいな時は
一番試される時ですよね。持っている能力を。
キャンプ場みたいなある程度管理されて約束された場所じゃないところで
火を起こすときに、何を基準に場所を選べば良いのかとか、
どうやって安全確保をすれば良いのかとか、その人の能力が試される。
マニュアルをいくら読んでもそんな事は書いていないんです。
それはひとつの場数というか経験ですね。



(薪は流木を使用!)

寒川:いまいい感じにお湯が沸きましたね。コーヒー豆とってきます。

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高橋:アウトドアライフアドバイザー 寒川一さんのご自宅で、
「焚き火の作法」を教えてもらいました!
さぁ焚き火好きな方、ぜひメッセージお待ちしています。
「どんなシチュエーションで」「あなたの焚き火の作法」などお待ちしています。
メッセージは番組webサイトからお寄せください。


◆寒川一さんの最新刊「焚き火の作法」は、学研プラスから発売中です!
寒川一さんInstagram
寒川一さんFacebook
UPI OUTDOOR

【今週の番組内でのオンエア曲】
・ 我が心のピンボール / 大滝詠一
・ Summer Guest / アウスゲイル
 高橋:先月、お届けした「類人猿」をめぐるお話の続きです。
(先月お届けした黒鳥さんのインタビューはコチラからどうぞ。)
インタビューしたのは日本オランウータン・リサーチセンター 代表で、
NPOボルネオ保全トラスト・ジャパン 理事・黒鳥英俊さん。
上野動物園のオランウータン担当飼育員などを経て、
現在は、動物園のオランウータンの研究の他、保護活動にも取り組んでいます。
そんな黒鳥さんに、動物園をとりまく環境の変化について伺いました。


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黒鳥:私が上野動物園に入ったのが1978年、昭和53年。
ひどかった、ひどかったというか、本当に見世物小屋的な感じでしたよね。
悪い人もたくさんいて、ゴリラが外の展示場に出ていると
いろんなものを投げるんですよ。
ガラスを投げたり画鋲を投げたり、
アメ横のマグロを投げたりいろんなものを投げて。
すごい多かったですね。ここ10年くらい、
お客さんの動物に対する考え方がすごく変わったんですね。
すごく動物のことを想うようになってきました。
ほんとうに動物がかわいそうで、
雨が降るとしまってくださいと言うくらいに
コロっと変わってしまいましたよね。
施設的にも旭山動物園の影響がすごく大きいと思います。
当時、生態展示という動物の見せ方をどうするか
と言うことでゴリラだったら群れで飼えるような、
1頭ではなくファミリーで飼えるような動物舎に変わってきているし
オランウータンなら逆に高いところにいる動物ですから
立体的に住めるような動物の展示の仕方というのが全国に。
世界的にもどんどん変わってきていたので、
今では全然考えられないくらい変わっていますね。




黒鳥:あと、今一番力を入れているのは動物の保全なんですね。
生息地が極端になくなっているんですね。
動物園の目的のひとつとして生息地の保全、
域内保全にもすごく力を入れている。
ボルネオやスマトラのオランウータン技術的なサポート、
資金的なサポートもありますし、
動物園はそういう動物がいるので、彼らを知ってもらう、
現地のことも見てもらうということが大切なのかなと思いますね。


黒鳥:いま野生の動物は動物園には連れてくることができないんですね。
1980年頃にワシントン条約ができて、
一切野生のものは動物園には持って来られない。
例えば動物園で生まれた個体、飼育下の個体であれば
移動させてもいいんですね。
その中で動物園はいかに増やして、
それをいろいろお客さんに見てもらって知ってもらうかと
言うふうにやらなくちゃダメなんですね。
ただなかなか増えないのと、一般の人はどこに行ってもボノボはいるし、
動物園にたくさんいるんじゃないかと思って実はどこも必死なんですね。
どこの動物園も何とかあの手この手でやっているところですね。


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高橋:一方、野生の類人猿はどうなのか。
黒鳥さんは、深刻な状況を教えてくれました。


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黒鳥:野生で、チンパンジーで20万頭くらい。
ボノボが2万頭から5万頭。
オランウータンがボルネオに5万頭、スマトラに1万5000頭。
4年前に新種が見つかったがそれが800頭。
それが世界の状態。全部絶滅危惧種ですよ。
特に心配なのがいくつかあってオランウータンでも
スマトラのオランウータンと、新種は800頭。
いまそばでダムの開発工事をやっていて、
この20年以内にまずいなくなる。
スマトラも予測では20年で、ほかも50年で激減と言うことで、
チンパンジーもそうですね。意外と動物園ではみるが野生では
チンパンジーはすごく少ないし、みんな孤立化している。
ゴリラも種によって少ない。
ニシローランドゴリラが大体30万頭くらいいると言われているが
すぐそばにいるクロスリバーは3000頭くらいしかいないので
この20年、50年でほとんどいなくなるのじゃないかと言われている。




黒鳥:例えばオランウータン、
ボルネオ保全トラストではアブラヤシの農園でほとんど開発されて
森が全部切られて彼らは行く場所がなくて川岸に入る。
川岸に行くと象はいるはオランウータンはいるは
きれいな鳥は入るは、みんなすみに追いやられて
岸まで開発されているので木の皮をかじって生活をしている。
その地域だけだと血が濃くなってしまいますよね。
繁殖ができなくなってしまう。
やはり彼らを救うために、
土地を購入して彼らを自然公園まで動けるような
ルートを作ってあげるというのをやっている。
オランウータンに限れば、橋を作って安全地帯に移してあげるとか、
そういった事はオランウータンでやっているし
どこの地区でも全部効率化しているので
将来的には遺伝的に血が濃くなって増えなくなると思う。
ですからそういったものをいろいろつないであげる、
結局彼らは本当に生まれるのは1頭とか非常に出産数が少なくて、
しかも全く今は産める状態ではない。
彼らは60年位生きる動物なので何回も子供が生まれる時期がないわけで、
それが奪われてきてどんどん数が減ってきているわけですよね。
そういったことを考えて今この時代に手遅れになる前に
やってあげないとこれから先彼らの運命は
決まってしまうのかなと言うのはありますね。


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高橋:そんななか、黒鳥さんは「おらけん(オランウータン・リサーチセンター)」でも活動をしていて、研究者のサポートや動物園との情報共有、
保全活動や教育活動など、類人猿たちの暮らす環境を守るために
様々な取り組みをしているということです。
最後に、大型類人猿から学ぶこと、伺いました。


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黒鳥:見ていたやっぱり彼らと比較すると、
同じような顔をしているんですけれども
オランウータンもゴリラも優しい動物だしおとなしいですよね
。騒がない。特に彼らは本当に森の中で多分ずっと
暮らしているわけですけれども、
そんなに周りをどうこうするわけでもないし、
仲間と暮らして、周りを大切にするとか、群れを守る、
そういったオスは立派なシルバーバックがありますし、
ボスが優しくないと思ってないですからね。
特にゴリラ男側恵乱暴だとか、みんなメスはオスのことを見ていますからね。
この男子は嫌だと思ったら???餌食べてますから。
彼らなりにむらいでどう生きるかと言うので生きていますしね。




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高橋:今週は日本オランウータン・リサーチセンター 代表で、
NPOボルネオ保全トラスト・ジャパン 理事
黒鳥英俊さんのインタビューでした。


認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン
日本オランウータン・リサーチセンター

【今週の番組内でのオンエア曲】
・  Run (Taylor's Version)   / テイラー・スウィフト&エド・シーラン
・ (Taking The) Easy Way Out /  The Trampolines
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