先週に引き続き、巨石ハンター・須田郡司さんのお話です。
世界には、信仰の対象としての巨大な石が数多く存在していて、なかでも日本には、巨大な石は「磐座」、つまり、神様が下りてくる場所とする考え方がある・・・先週はそんなお話でしたが、今週は、そんな日本の巨石についてさらに詳しく伺います。


〜30年にわたって各地の巨石を写真に収めてこられて、2月に写真集「石の聲を聞け」を発表されましたね。
 これは私のこれまでの石巡礼の集大成的な本になっています。日本と世界、そして近年島根県出雲市に移住したんですが、出雲を最後に紹介している形になっています。

〜これまで、たくさん巨石を見てきた中でこれは圧倒的にすごかったというのは?
 たくさんありすぎて難しいんですが、日本の中で非常に感動したものを紹介したいと思います。東北宮城県の石巻に、釣石神社というのがあります。山のところに大きな石が釣られているように見えて、落ちそうで落ちないんですね。落ちそうで落ちない。東日本大震災でも被害はあったんですが、石自体は動かなかったですね。今は復興のシンボルみたいな感じになっている。今は受験の信仰もあって、三が日にはたくさんの受験生の親御さんが来たりお参りに来たりするという非常に面白い場所です。今は東北の被災地の復興のシンボルになっている場所なんですね。

〜須田さんはパワースポット、聖地巡礼をしていて、そこに岩があることが気づいたとおっしゃってましたが、パワースポットに行っていると何か感じるものはありますか?
 私は石は「医師」ではないかと思うんですね。石に触れたりすると自分が癒される体験が何度もあるんですね。世界中の人も、こういう力があってなんとなく惹かれていったじゃないかなと想像しています。奄美大島に行った時にある方に、猪が必ず寄り付く石があると言う話を聞きました。猪が体が弱ってくると、この石に体を擦り付けているらしいですね。何そこにイノシシの毛がいっぱい落ちているんだそうです。それは人間ももしかしたら何か弱ってくると、自分の気に入った石にいると癒されて元気が再生していたんじゃないかなみたいな、そんなことを想像しているんですね。

〜須田さんは磐座学会という学会にも入っているそうですね。
 これはできて13年位の新しい団体ですが、磐座という言葉自体が忘れさられつつあるんですね。これを国際用語、iwakuraみたいに世界的にも聖なる石というようなことを広げようという思いもあります。また、この磐座学会の主なメンバーは建築家だったりするのですが、石の配置を研究して、これは天体観測に使っている道具ではないかとか、そういう視点の方が多いですね。私は自然信仰とか、文化的な視点の方で興味を持ってずっとやっています。例えば天体観測の装置としてストーンヘンジみたいなものが日本にもあるのではないかと。冬至、夏至、春分、秋分の時に決まってそこに光が入るとかですね、そういう場所もいくつかあるんですね。そういうものを科学的に研究しようという人が磐座学会には多いですね。団体としては100数十人の小さい団体ですが、年に1回磐座サミットをしたり、磐座ツアーみたいなことをしたりそういう活動をしています。

〜冬至や夏至に日が昇る、日が入る場所があるんですか?
 有名なところは伊勢の夫婦岩。伊勢。あれは夏至の日にちょうど海から登りますよね。福岡の二見岩は夏至の日に日が沈む。ですから、飛行機で福岡へ飛べば、一日で両方見れるんですね。

〜写真集を拝見するとすごく神秘的な写真だったり、森の中できれいだなと思うんですが、撮影している方としては苦労もありますよね。
 蚊や蜂、熊も出ますし、あとはマムシが多いです。結構巨石にはマムシが近くにいっぱいいるんですね、住処になっているところも多いので。巨石ハンティングには冬が一番いいですね。でも雪があるところはあまりいけませんが。行く時はきっちり音を出して熊よけとか、完全防具して行っていますね。

〜そんなご苦労も詰まった「石の聲を聴け」という写真集ですが、この写真集を見てくださる方はどんなことを感じて欲しいと思いますか?
 私が見てきた30年位の中のほんの一部ですが、石を通してもっともっと石に興味を持っていただいて、実際に石の旅をしてほしいですね。身近にある石と出会って欲しいなと思いますね。そしてそれぞれが石と向き合って、石の声を皆さんで感じてあげたらいいなと思いますね。

須田郡司さんのお話、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聴きください!


須田郡司写真集『石の聲を聴け』方丈堂出版

【今週の番組内でのオンエア曲】
・You should be sad / Halsey
・Highway Don't Care- (featuring Taylor Swift/Keith Urban) / Tim McGraw
今週の話題は、森でも海でも川でもありません。
自然が作り出したモノ・・・という意味では同じなのですが、どんな自然物よりも、歴史が長くて、ずーーーっと昔からそこにあるもの。

それは「岩」です。巨石ハンター」という肩書で、世界中の巨大な岩を撮影し続けるカメラマン須田郡司さんをゲストにお迎えして、ぜ「巨石」を追いかけるのか、石の魅力についてお話を伺います!


 私は石の声が聞こえるんですね。というとちょっと変かもしれませんけれども(笑)。ただ、なにか石というのは人間に限らず、何かメッセージを発しているような気がするんですね。石というのは無機質といわれていて、植物とか木は生きてるというイメージがありますよね。でも、石はなにか、生きていないようなイメージがあるんですけど、私は人間とか植物と違って、すごいゆっくりしたスパンで呼吸していると感じるんですね。それで、石を見ると思わず触ってみたくなって、石の鼓動というか、石の声を聞きたいという思いでVOICE OF STONEというプロジェクトを立ち上げました。そして日本中、世界中の巨石を撮影に出かけて旅をしています。

〜考えてみれば、すごく大きい石がそこにあったとして、自分より遥かに先輩というか、もう何千年も前からそこにいて、その景色を見ているんですよね。、、
 まさに地球が生まれた当初から石はあると思うんですね。ですから、何億年も前からあって、石から水が生まれたといいますし、それから生物が出てきたということを思うと、やはり石というのはあらゆる生物の源みたいな、そんな印象がありますよね。

〜いままでに巨石はどれくらい撮影されてきたんでしょうか。
 日本ですと1500ヶ所くらいは行っていますし、世界では200ヶ所くらいでしょうか。”ハンター”というのは狩人という意味がありますけれども、あとなにか物事を探求するという意味もあるんですね。私は人と関わる大きな石というものをテーマに撮影していますが、それに加え、そこにどんな文化があったり、どんな信仰があったりするのかということも探求したいなという思いで、”巨石ハンター”というネーミングを付けています。

〜あまり普段意識したことないですけれど、人と石の関わりってあるんですか?
 たとえば、お墓ってだいたい石が多いですよね。そして、古い時代、例えばヨーロッパのドルメンとか、ストーンサークル。これは今から4000年くらい前につくられていた巨石遺構なんですけど、たとえば朝鮮半島、韓国には、コインドルというドルメンがあります。ドルメンというのは、2つ以上の石の上にテーブル状の石をのせているものドルメンといいますが、古代の人はそういう大きな石を使ってお墓をつくる。それが割と世界的にも多い現象だったんですね。ですから、お墓イコール石というのは、もともと世界中に共通した石の最初の利用の仕方だと思うんですね。
 日本で言えば古墳ですよね。古墳の石室もだいたい大きな石を使っています。特に日本の場合は、磐座(いわくら)って聞いたことありますかね?磐座信仰というのは、古事記、日本書紀とかにも出てくる言葉なんですけれども、自然そのものの石を利用したものと人工的なもの、色んなパターンがあるんですけれども、石そのものに信仰の永遠性、普遍性みたいなものを感じたり、たぶんそういうものから石への信仰というものが生まれたんではないかと思うんですね。


〜日本庭園にも石がたくさんあったりしますよね。
 日本庭園も私はすごく興味があります。大事な聖なる石って山にあることが多いんですよ。そういうものを身近に持ってきたのが日本の石庭文化ではないかと感じているんですけどね。

〜巨石ハンターになりたいと思ったきっかけってありますか?
 学生時代に沖縄の大学に行ってまして、沖縄ではウタキと呼ばれている場所がいっぱいあるんです。ウタキの中でも斎場御嶽(せーふぁうたき)という、いま世界遺産にもなっているところがあります。隆起石灰岩が高さ10mくらいの大きな岩があって、ちょうど三角状んになっていまして、そこを超えると神の島、久高島を遥拝できる。かつて琉球王府時代の最も聖なる場所とよばれているウタキがあるんですね。ウタキというのは地元のいろんな方が拝んだりする聖地なんですね。ほとんど石なんですね。石と森。木と石が一体になっている。岡本太郎さんが沖縄に来て、そこを見たときに、なにか目に見えないものがぎっしりあると。そういうことが文章にかいてあるんですね。私もそこに行くとゾクゾクするんです。何かわからないけど、体が変容していく自分がいて、聖地というものに惹かれて、やがて自分のライフワークとして聖地巡礼みたいなことをしていました。で、聖地にいると、なぜか大きな石と出会うんですね。聖地に行けば石と出会うということに気づいて、やはり信仰の元は石だなと。それでだんだん巨石というものに焦点を当てて、巨石ハンターという道を歩くようになったというのが今の私なんですね。

〜島根県の出雲にいったときに、山の奥に大きい岩があって、そこにしめ縄がされていて、地元の方の信仰の場所になっていたんですが、日本ってそういう場所も多いですよね。
 日本は非常に多いと思います。磐座とか石上とかいいますけど、出雲の場合は石上さんという言い方をするんですね。やはりそこに神様が降臨するというか、スサノオノミコトが降臨した岩とか、そういう伝承がたくさん残っているんですよね。私は出身は群馬県なんですけど、出雲に移住して7年なんです。本当に島根県って石上さんだらけなんですよね。そういうものを地域ごとの巨石マップというのをつくってまして、いま3つ作ったんですけど。ことしは隠岐の国のマップを作ろうと今計画しています。

〜隠岐の島にもたくさんあるんですね。
 はい。出雲大社の裏に大きな石があるのを知ってますか?出雲大社の真裏に素鵞社(そがのやしろ)いう小さい社にはお参りされましたか?そこは最近パワースポットとして非常に人気があります。素鵞社といって、スサノオノミコトを祀っている小さい社があるんです。その裏に大きな岩盤があります。実際地元の方はそこにお参りするんですね。で、岩に触ったりもするんですけど、そこは歯が痛い人が来ると歯がなおるとかね、もう全国からパワースポットとして注目されているんです。

〜海外でも同じようなことはありますか?
 たとえばオーストラリアのアボリジニという先住民が、有名なエアーズロック、地元ではウルルといいますが、これもやっぱり信仰の、巨大な岩山です。彼らは岩そのものを信仰の対象にしていますよね。

須田郡司さんのお話、いかがだったでしょうか。来週もインタビューの続きをお届けします。


須田郡司写真集『石の聲を聴け』方丈堂出版

【今週の番組内でのオンエア曲】
・NEW ERA / Nulbarich
・Closer (feat. Halsey) / The Chainsmokers
今週も先週に引き続き、千葉県館山市で南国の果物・パッションフルーツ農園を営む若き農家・梁寛樹さんのレポートです。
房総半島の一番南。千葉県館山市にあるパッションフルーツ農園「RYO’S FARM」。ここを営む梁寛樹さんは、20代後半で東京からIターンして、農業を始めた方です。
今年で8年目ですから、この世界ではまだ若手ということになるんですが、実はRYO’S FARM、パッションフルーツを使ったハワイのローカルフードで、たいへん高い評価を受けているんです。


 パッションフルーツの果実そのものも売っているんですけど、パッションフルーツで作った「リリコイバター」というジャムも売っています。今は(台風の影響で)果実のほうはないのですが、台風が来るとなったときに急いで収穫して、中身だけくりぬいて加工品を作っています。リリコイとはハワイの言葉でパッションフルーツの事なんですけど、パッションフルーツとバター、卵、砂糖で作るジャムでね。よかったら食べてください。

全部国産で作っているので、うちのパッションフルーツと北海道の無塩バターと、千葉県の卵と砂糖で作っています。最初はパッションフルーツの果実だけで売っていて、農家は果実で勝負したいというのがあったんですが、4年くらい前に、青山のファーマーズマーケットでパッションフルーツを売っていた時に、ハワイ帰りの客さんが「このパッションフルーツでリリコイバターを作ったら絶対美味しくなるから、作ってみなさい」と言われて、それで半信半疑で作ってみたらすごく評判よかったんです。

 台風は、タイミング的にもやっと8年ぐらい農業をやって、リリコイバターが売れてやっと生計が立てられるようになって軌道に乗ってきた時期だったので、それが一気に白紙に戻った感じで、最初はもう呆然としていたというか、何も考えられなかったんですけど、凄い数の人がメッセージをくれたり、リリコイバターを置いてくれているパン屋さんが自発的に募金箱をお店に置いてくれていたり、マルシェとかでも大変だっただろうからおつりは要らないと、10,000円を渡してくれた人もいたし、すごくいろんな人に支えられているんだなということに気づけた、良いきっかけだったかなという気が今はしていますね。これからハウスの再建とかも大変だと思うんですけど、待ってくれている人がいるのでがんばって作ろうかなと思っています。


このRYO’S FARMのリリコイバター、東京の人気のパン屋さんから数多くの注文が来ている人気商品。RYO’S FARMのウェブサイトでも、ネット通販で購入可能です。
去年の台風被害はあるものの、みんなから親しまれる商品を作り、農家として充実した生活を手にしている梁さん。こういう「田舎暮らし」憧れる人も多いと思いますが、梁さんは“バランス”が大切だというお話をしてくれました。

 大学を卒業して4年間サラリーマンをしていまして、もともとは農業というよりもサーフィンをしたいなと思っていました。サラリーマンだとどうしても平日は定時で会社にいなければいけないので、波が良くても海に行けないので、海の近くで暮らしたいのというのがあったんです。近所の人たちとの距離感は本当に都会と違って、特に若い人がいないので、ずっと監視されているというのではないんですけど、「今日は軽トラがなかったけどどこに言ってたの」みたいな。しかも結構海に行っていたので、変な罪悪感を感じるというか、もっと農業をやれというメッセージなのかとかいろいろ考えちゃって、最初はすごくめんどくさいなと思っていたんです。でも徐々にそれも慣れてきて、見守ってくれているんだなと感じるようになりました。
 自分の場合は東京のことが嫌いじゃないし、たまには東京で遊びたい。でも基本的には田舎にいたい。人それぞれだと思うんですが自分の心地よい都会と田舎の割合を、実現できる場所はどこだろうとまず考えてみて、館山っていうのは都心から車で1時間半ぐらいだし、帰りたいと思った時に東京に帰ってる田舎なので、その辺が自分にとってはちょうど良い場所なんですよね。自分の場合は8割が田舎で、2割とか1割のバランスがちょうどよくて、後は週末とか東京に行くことになるんですけれども、アクアラインとか反対車線はもう激混みなんですよ。田舎に移住したことによって人と行動パターン逆になって、それによって快適なことがすごく多い。仕事さえあれば、あとは自分にとってのサーフィンのような、田舎にしかできないことがあるんだという方には移住はオススメですね。人との距離はかなり慣れます。でも、いまだにめんどくさいなというところが結構あります。昨日も、家の近所の草刈りをみんなでしようというのがあったんです。土地は持ってるけど他の土地に行っちゃった人がたくさんいるのですが、でもそこを荒らしておくと火事になったり動物が住み着いちゃったりするので、地元の近所の人でボランティアでやろうみたいな、そういうボランティアワークが結構田舎は多いですね。そういう面倒臭い作業を近所の人とやることによって、近所の人たちとの連帯感というか信頼感も生まれてくるし、そうやってどんどん慣れてくるとポジティブにも考えられるようになってくるので、そこはそんなに心配しないで良いかもしれないですね。


千葉県館山市でパッションフルーツ農園を営むRYO’S FARMの梁寛樹さんのお話、いかがだったでしょうか。ポッドキャストでも詳しくご紹介していますので、こちらもぜひお聞きください。
RYO’S FARMウェブサイト→https://ryosfarm.com/

今回はプレゼントをご用意しています。
RYO’S FARMの「リリコイバター」を3名様のプレゼントします。

パンに塗ってもよし、ヨーグルトに入れると本当に抜群!
番組ウェブサイトのメッセージフォームから「リリコイバター希望」と書いてメッセージをお送りください!

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Just Friends / Amy Winehouse
・ばらの花 × ネイティブダンサー / yui (FLOWER FLOWER) × ミゾベリョウ (odol)

今週は南国の果物・パッションフルーツをめぐるレポートをお届けします。
場所は、千葉県館山市。去年の台風で農業も大きな被害を受けた地域ですが、実はこちらで、南国の果物・パッションフルーツ作りに挑戦を続け、台風被害を乗り越えようとしている、若き農家の方がいるんです。
お邪魔したのは、館山でも内陸のほうにあるRYO’S FARMというパッションフルーツ農園。去年、千葉県を立て続けに襲った台風で、館山・南房総は農業も大きな被害を受けましたが、こちらの農園はまさにいま、次の収穫へ向けて 準備を進めようとしているところでした。
この農園を営む、梁寛樹さんに案内していただきました。


 うちは全部で3つハウスがあるんですけど、ビニールは台風15号の時に全部はがされてしまいました。

ただこっちのハウスはビニールを剥がされたけどパイプは無事だったんですよ。なので、中のパッションフルーツも一応生きています。ただこっちは全部倒れてしまったので、パッションフルーツも引っこ抜いてしまいました。でも夏の終わりの方だったので、7〜8割くらいは収穫した後だったので、その部分に関してはそれほど被害は大きくなかったんです。ただ、骨組みごと建て直しなのですが、業者さんも館山中のビニールハウスがやられているので、順番待ちをしているところです。多分春先とかそのぐらいのタイミングで着工になるのかなと思いますね。できれば春には苗を植えたいので、それまでにハウスが直れば、今年の夏に穫れるんですけど、5月や6月になるとちょっと間に合わないかもしれません。


RYO’S FARMは、去年の台風15号でビニールハウスが被害を受け、その後の19号で海からの塩水による塩害があり、さらに21号による大雨・浸水被害を受けたのだそうです。
ただ、パッションフルーツの“植物”自体は無事のものもありました。実はこれが、本当に不幸中の幸いだったそうなんです。

 しっかり張ってきていて、春になって暖かくなってくれば新しい芽が伸びて、また夏に収穫ができます。3メートル間隔で植えているんですけれども、1本で大体80個とか収穫できます。冬場も60個ぐらい取れますね。本来であれば9月から10月にかけてまた同じ木で花が咲くんです。それが受粉するとその木にもう一回、1月から2月に実がつくので、本当だったら今の時期も冬のパッションフルーツを収穫しているできるんですけど、今年は台風の影響で冬の収穫は見送って、次の夏に備えているます。
 パッションフルーツは挿し木でいくらでも増えるので、これからたくさん苗を作って、もし向こうのハウスが春までに修復が間に合えば植えて、次の夏に収穫するプランですね。



〜無事な苗木があってよかったですね。
 そうですね。全滅だったらどこか他の産地から苗を調達したりとかしなければいけないので、そうするとまた味が微妙に変わって来ちゃったりすると思うんです。結構うちのパッションフルーツの味を気にいってくれるお客さんもいらっしゃるので、その味、この苗を守れて良かったなと思っています。


パッションフルーツは沖縄などが産地として有名ですが、実は12〜3年前から 千葉県内の農業研究施設で栽培法が研究されていて、徐々に生産者も増えているのだそう。とはいえ、なぜ梁さんはパッションフルーツ作りを選んだのか。その理由はちょっと意外なものでした。

 もともと東京出身なんですけど、サーフィンをしたくて、8年前に館山に移住しました。館山市の地域おこし協力隊という、総務省の制度なんですけど、3年間都心から田舎に若者を誘致して、館山市の場合はちょうど農家の後継者がいないということで若者を募集していて、館山市のいろんな農家さんの所で研修を積んで、農家として独立したという感じですね。研修先がマンゴー農家だったんですよ。館山に一軒だけあるマンゴー農家さんに惚れ込んでしまって、そこのおじいさんに水のかけ方から肥料のやり方まで全部教わりましたね。せっかくだったら熱帯のものを作れたら作りたいなと思って、まず最初に始めたのがマンゴー、アボカド、そしてパッションフルーツ。3つ作ってみて、1番うまく作れたのがパッションフルーツだったんです。

 パッションフルーツって、最初は青いんですよ。それがちょっとオレンジっぽく色づいてきて、最終的に真っ赤な深い赤になるんですけど、完熟する深い赤になる前に、自然に落下しちゃうんですよね。その自然に落下したものを2週間ぐらい追熟、あったかいところに置いておくと色がついてくる。それを出荷するのが今までのパッションフルーツのやり方だったんですけど、そうするとどうしても外側は色がついてきても、中はそれ以上追熟しないんです。それに落ちた衝撃で中の実が剥がれて、それで酸っぱくなっちゃうという部分もあります。なので1年目は、ボタボタ落ちて地面にパッションフルーツがごろごろ転がっていて、どうしようかなと思いました。それでいろいろ考えて、洗濯バサミでひとつひとつ木の上に止めていくという方法を思いついて、やり始めました。

強制的に木の上で完熟させるというやり方をやってますね。めちゃめちゃ手間なんですけど、大体夏に2万個ぐらい洗濯バサミで止めていますね。


千葉県館山市でパッションフルーツ農園を営むRYO’S FARMの梁寛樹さんのお話、いかがだったでしょうか。来週も引き続きインタビューの続きをお届けします。
RYO’S FARMサイト→https://ryosfarm.com/

【今週の番組内でのオンエア曲】
・Memories / MAN WITH A MISSION
・Winter Things / Ariana Grande
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高橋万里恵
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