高橋:今回、私が体験した沖縄県西表島の「早朝エシカルツアー」。
このツアーは、西表島の大自然を楽しみながら
オーバーツーリズムによるトイレ問題解決のために、
「携帯トイレ」の普及に取り組むなど、
いま島が直面している課題、その解決策を知ることができるエコツアーでした。




高橋:西表島の観光を“持続可能”なものにするためにはどうしたらいいか。
そして、私たちのような観光で訪れる人は、何を心掛ければいいのか。
このツアーのガイド、オハナアウトフィッターズ代表・國見祐史さんのお話です。




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高橋:世界自然遺産に登録されて、そこで生活をされている國見さんとしては
嬉しい気持ちもある一方、心配なこともあったりしますか?


國見:人が増えすぎて、今でも対応しきれない。
もともと、そこまでのキャパシティを持っていなかった島なので、
これ以上人が来たときにその変化に僕らはどう対応したらいいのか、
手探りの状態。島をすごく大事にして先輩たちが守ってきた文化とか
そういうものが、外からたくさん人が来ることによって
壊れてしまう可能性もあって、この島にしかできない、
この島ならではのことがあるので、
それを失うということはすごく僕は嫌だなと思っています。




國見:今までだったらモラルやマナーで何とかなっていたものが、
人の手が追いつかなくなるからルールに変えよう、
僕らの仕事もそうですけれども、モラルやマナーで
成り立たなくなったからルールで取り締まることになって、
今までできていたことができなくなっていくことが
一番心配しているところですかね。


高橋:観光客が島にダメージを与えている気もします。観光客の役割はどうですか?

國見:僕らの考え方、エコツーリズムの考えは、
来てもらうことで環境の負荷は当然ありますが、
来てもらって遊んで、知っていただくことで
環境を大切にしようという心を育てたいというほうが大きいんですよ。
なので、それを考えずにただ消費していくのは
良くないと思うんですけれども、
同じ遊びの中でも、今日もジャングルを歩くときに
木の根っこを踏まないように気をつけたり、
苔を落とさないように気をつけるとか、
サンゴの海に来たらサンゴを踏まないように気をつけるとか、
そういうことをしながら楽しく遊ぶことで
自然の大切さを知ってもらうのが大事で、
それを皆さんに伝えるのが僕らガイドの1番の仕事だと思うので、
ぜひ西表に来たときには
そういうガイドに話を聞いてもらえたら嬉しいです。




高橋:でも事前に知ってから来た方が良いと思いました。
ちょっと調べてから来るのと、調べずに来るのでは得るものが違いますね。


國見:一度だけ来て楽しむのではなく、
遊びにも多様性があるので、一度だけでなく何回も来てもらうと、
西表の自然のすごさを知ってもらえると思うので、
一過性の観光ではなく持続可能な資源の活用を目指した
観光があるのを知ってもらえたら嬉しいですね。
それだけの魅力がこの島にはあると思っているので、
しっかり基盤を持ったガイドに触れ合ってもらうことで
西表の良さを知ってもらえたらなと思います。


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高橋:オハナアウトフィッターズ代表・國見さんは、
神奈川県で生まれ育ち、自然に関わる仕事がしたいと、2006年に西表島に移住して
以来15年、西表の自然を見つめてきました。
そんな國見さんは、西表島の自然のすごさについて、こんなお話をしてくれました。



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國見:西表島が世界自然遺産になったのは、
自然と人との共存というところがすごく大きな役割を占めていると思っていて。
西表の自然はどうしても手付かずの自然と捉えられがちなんですが、
手付かずの部分は本当に少なくて、
人が利用し続けてきてそれがいま現代、
令和の世の中になっても続いているのが
西表の自然の素晴らしさだと思うんです。
稲作をやっていた時代もあるし、
古くは宮古島に大きな造船所があって
そこで船を作る木材も西表から持ってきていたり。




國見:今は国立公園になって木の伐採はできなくなっていますけど、
周りの島々も、鳩間島とか竹富島、黒島、小浜島と
いろんな島がありますけど、西表の森をみんな利用して
ずっと生きてきた歴史があって西表の自然の恩恵を受けながら
暮らしてきた歴史がいまのこの生活の中でも感じられる部分が大きいので、
例えば台風が来たらマングローブが風を避けてくれるとか、
直接的な関わりはなくても間接的に、
「台風が来たらマングローブの中に船をしまってますよ」
とかそういうところですごく自然を近くに感じることができて、
自然のことをみんな島の人たちはすごく詳しいですし、
こうなったらああなるという。
こっちでは「ジンブン」と言いますけど
それをうまく生活にアジャストさせて、
その暮らしが令和の世の中になってまだ続いているという。
それが西表のすごいところじゃないかな。
自然と人間との共存がうまくできている島というのが
西表の一番すごいところじゃないかなと思います。



高橋:15年住んでいても気づくことがありますか?


國見:いっぱいあります。
僕なんかまだ全然で。島で30年、40年観光をやっている
第一人者の人たちもまだ現役でやっていますし、
いろんなことを僕らに教えてくれますし。
まだまだ僕なんか全然何も知らないです。
もっと面白いことがたくさんありますね。


高橋:天気を読むのが詳しいので気象予報士かと思いました!

國見:天気はすごく好きなので、
それこそ潮の満ち引きとか風の向きとか、
空を見て雲が湧いてくる様子とか
そういうのを見るのがすごく好きなので、
それで天気を見るようにしています。
でもまだまだこれから自分の知識や経験を高めていったら、
もっと面白い自然現象に皆さんをガイドできる日が
来るんじゃないかなと思って頑張っています。


高橋:子どもたちに残したいものは?

國見:離島の生活って大変なところがいっぱいあるんですけど、
世界自然遺産の先進地である屋久島に行って聞いた話の中で、
屋久島は世界遺産になって何が良かったかというと
「子どもたちが屋久島に誇りを持って胸を張って屋久島から出て行って、
その先で自分は屋久島から来た、世界自然遺産の島から来たと
胸を張って言えるようになった」
というのを聞いて、それも子どもたちにとっては勇気のつくことだと思うし、
さらに帰ってきたときにいろんなことを島に持ち帰ってくる。
西表島が少しでもいろんなことが良くなるような、
島になって欲しいなと。
そういう島であれば、また子どもたちも帰って来やすくなるんだろうなと
すごく思っています。



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高橋:★今回私が参加した「早朝エシカルツアー」
西表島のマングローブカヌー/ジャングルトレッキング/滝遊び/シュノーケルと、
森川海を1日で体験できて、さらに西表島が抱えるトイレ問題や漂着ごみの問題を
一緒に考えることができるツアーとなっています。






高橋:早朝出発ということで、西表島に泊まらないと参加できません。
実はここがポイントで、八重山諸島ってたくさん島がありますが、
島によって自然や文化はもちろん、流れる時間が違います。
島に泊まって、島のゆったりとした時間をなじませながら、翌朝参加すると
すっと心に入ってくるものがありました。

自然との距離が近い西表島でも、特に自然を感じられるのが「早朝ツアー」
ということでおススメです!
詳しくはオハナアウトフィッターズのホームページでご覧ください。



「西表オハナアウトフィッターズ」オフィシャルサイト
「西表オハナアウトフィッターズ」YouTube
「西表オハナアウトフィッターズ」Facebook
「西表オハナアウトフィッターズ」Twitter
「西表オハナアウトフィッターズ」Instagram


【今週の番組内でのオンエア曲】
・ 涙のキッス / サザンオールスターズ
・ プライベート サーファー  / UA


(西表島・星砂の浜)

高橋:今週も引き続き、沖縄県西表島の「早朝エシカルツアー」の体験レポートです。
ここまで、西表の自然をカヌーやトレッキングでめいっぱい楽しむ様子を
お伝えしてきましたが、今回はこの素晴らしい自然を今後も楽しむ上での課題、
世界自然遺産に登録された西表島の「課題」と、
その課題解決のための取り組みのお話です。
このツアーのガイド、オハナアウトフィッターズ代表
國見祐史さんに案内していただきました。



(オハナアウトフィッターズ代表・國見祐史さんとツーショット)

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<< 現地レポートの様子 >>


高橋:ピナイサーラの滝で思う存分遊ばせていただきましたが、
貸し切り状態で今日は最高ですね。
普段はお客さんがたくさんいらっしゃるんですか。


國見:そうですね。コロナが大きな騒ぎになる前は、
ここはすごく観光で賑わう場所だったので、
1日にたくさんの人たちがここで遊ぶというのが多くて、
その時にピナイサーラの滝は、おしっことかの問題がやっぱり出てしまって。
滝が直接汚れたということはなかったんですけど、
その周辺がし尿の匂いとかがすごく多くなって
気になる問題として上がってしまい、
このフィールドを守っている西表島カヌー組合というところを中心に
トイレ問題に尽力しています。


高橋:じゃあ今はお手洗いに行きたい方はどうされてるんですか?

國見:いまは携帯トイレを利用してもらって
フィールドから持ち帰ってもらうのをお願いしています。
この裏のほうにトイレブース、便座が置いてあるんですけれども、
そこにかぶせる感じの携帯トイレを使ってもらって、
携帯トイレを回収するボックスがあるので、
そこに入れてもらったら、ゴミの収集業者の方が回収して
持っていってくれるという形ですね。



(ピナイサーラの滝から数メートル入った先に設置された
 日本一、眺めの良いトイレ!)

國見:今は試用期間で行政の人たちにも協力してもらって
皆さんに試して使ってもらっている状態なんですが、
やがては有料化もこの先は話にも上がってきていますので、
協力金という形で有料化していきながら、フィールドに何も残さず、
僕らも来た時よりもきれいな状態で帰るというのが望みというか、
やらなきゃいけないことだと思っているので、
できるだけきれいにして帰る、何も汚さず何も残さず遊ぶ
というのが一番大事なことかなと思います。
次に来た人も同じ楽しみを味わってもらいたいというのがありますので。


高橋:そうやって携帯トイレを使うようになってから環境はちょっと良くなりましたか?

國見:だいぶ変わったと思います。
やっぱりトイレの匂いが気にならなくなったり、
環境が良くなったのは実感してもらっていると思うので、
普段から利用しているガイドもちゃんと持って帰ってもらう
っていうことでフィールドにダメージを残さないということを
徹底してできるようになったので、
そこは大きな違いがあると思います。


高橋:そういうのを知らないで来た人も、そういう取り組みがある、携帯トイレがあることを知って帰れば、自分たちのものを垂れ流したりするのはありえないんだなと勉強して帰れますよね。

國見:そうですね。それもすごく大事なことだと思います。
日本だと国立公園に行くと大体どこも携帯トイレはみんなやっているので。
僕らは先進地として屋久島で勉強して。
北海道の知床も携帯トイレはやっていますし、
日本の国立公園、世界自然遺産という場所は
これからどんどん携帯トイレ化が進んでいくと思います。
これからはこういう遊びが発展していくと嬉しいと思いますので、
そういう時に携帯トイレを使うことで自分たちの子どもも孫も、
ずっとその先まで変わらない景色をずっと見てもらうためには
必要なことと僕は思います。本当にこれからの文化、
アウトドアの遊びの文化になっていくと思うんですね。


國見:今までとはまたちょっと違う形で、
今はキャンプも凄く人気が出てきていますので、
これからのキャンプは「何も残さず帰るのがカッコいい」
みたいになってくると嬉しいですよね。


高橋:また、ここに行きたいって思いますしね。ちょっとトイレ見に行ってもいいですか?

國見:おそらくこれが日本で一番景観の良いトイレだと思います。
滝を見ながら。こういう感じで中にオムツが入っているタイプです。




國見:いま僕らが使っているやつは焼却炉にも負担が少なくても
燃やしても有害な煙が出ないというのをちゃんと確認して、
アウトドア用に作られた携帯トイレです。
これを広げて…これで用を足すという。滝を見ながら。
あくまで携帯トイレは緊急用の、ここで皆さんがトイレされて
ゴミが溢れるのでは本末転倒になっちゃうと思うので、
緊急事態用に滝を見ながらと言う感じですね。


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(星砂の浜に流れ着いた、ごみ)

高橋:ビーチに降りてくる途中にもペットボトルやお菓子の袋がいっぱいありましたね

國見:そうですね。
海外から北側の風に寄せられて流ついてくるゴミがほとんどですね。


高橋:そのゴミはツアーでは拾ったりもするんですか?

國見:目に見える範囲でごみ拾いは少ししたりとか。
あとここの問題は、マイクロプラスチック…
放置された漂流ゴミが細く砕けて、砂の中に見えないように
たくさん入ってしまっているので、
マイクロプラスチックを少し回収するというのをやっています。




國見:網でふるいにかけると砂が落ちてマイクロプラスチックが。
実際のマイクロプラスチックはもっと細かいものになるんですけれども、
僕らが拾っているのは網の目に引っかかるくらいの細かいゴミ。




國見:Us4IRIOMOTEのプロジェクトの中に
ゴミゼロアートというヤマネコのシルエットがあって
そこにマイクロプラスチックとか漂流ゴミを入れていくと
それがひとつの模様になってアートになる。
ゴミ拾いがアートになるというプロジェクトもやっているので、
そこでゴミを拾った後はボックスの中に入れて、
きれいなヤマネコを完成させましょうみたいなプロジェクトもやっています。
僕らは小さな島に暮らしていて簡単なゴミは島の中で処理ができるんですが、
それ以外の資源ゴミやペットボトルは、
全部隣の石垣島に持っていって処理しなければいけないというのも
一つの大きな課題になってくると思うので、
そういう部分もこういう離島の抱えているゴミ問題は
こういうものがあるというのを、いらしてくれる方々に
知っていただいてから来てもらえるとすごく助かります。



(星砂の浜には、カクレクマノミも!
 「オハナアウトフィッターズ」より。)

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このエシカルツアーを行っている西表島の「オハナアウトフィッターズ」
詳しくはホームページなどをご覧ください。
来週も西表島からのレポートをお送りします!

「西表オハナアウトフィッターズ」オフィシャルサイト
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【今週の番組内でのオンエア曲】
・Love on the Weekend / ジョン・メイヤー
・Dust In The Wind / カンサス



<< 現地レポートの様子 >>

……歩くときの注意なんですけど、ひとつはハブですね。いない事はないです。もし入るとしたら根っこの根本でとぐろを巻いて寝ていると思うので、転んで手をついた先にハブが入るという心配はありますので転ばないように気をつけながらいきましょう。

 

さあ、先週に引き続き今週も、沖縄県西表島で私が体験した
「早朝エシカルツアー」の続きをお届けしたいと思います。




あさ6時に始まったこのツアー。
西表島のマーレ川、ピナイ川という2つの川をカヌーで進み、
マングローブの森に差し込む朝日をたっぷり浴びて、
光合成したての酸素をたっぷり吸い込み、
目的地である「ピナイサーラの滝」を目指す・・・というツアーなんですが、
転んだら、その先にハブが!?
今回も、写真と共にお楽しみください♪


 

<< 現地レポートの様子 >>

…ここまでくると少し風が冷たくなってきたのがわかりますか。
これは滝の影響ですね。ここを曲がると滝が見えてきますよ。


見えた、ピナイサーラの滝!だいぶ上から落ちてきていますね!

標高100メートル位。長の落差は55メートルと言われています。
沖縄県で1番落差の大きいだけです。滝からの風もここまで届いていますし。
…アカショウビンの声ですね。
ちょっと弱いやつは生まれたばっかりでなく練習をしているのかもしれない。
オスがメスを呼ぶ鳴き声と言われているので、
「俺の鳴き声のほうがきれいだろう」って相手を呼んでいるのかもしれない。


 
(マングローブの林)

(ピナイサーラの滝をバックに)

私たち以外、人間はだれもいないマングローブの森。
その奥から届いたのが、この「リュウキュウアカショウビン」の鳴き声。
羽も、くちばしも名前の通り真っ赤な、カワセミの仲間で、
本州のアカショウビンの亜種が、リュウキュウアカショウビンだそうです。



(ピナイサーラの滝)

さて、世界遺産・沖縄県西表島の「早朝エシカルツアー」。
こんな風に自然の音に耳を傾けながら、カヌーは、ゆっくりゆっくり川の上流へ。
目的地、ピナイサーラの滝がようやく見えましたが、滝はまだまだ森のずっと向こう。
ということでここからはトレッキングです。
このツアーのガイド、オハナアウトフィッターズ代表
國見祐史さんとともに、わたしたちはカヌーを降り山道に入りました。



<< 現地レポートの様子 >>


(サキシマスオウノキ)

ここはサキシマスオウノキといって、
板状の根っこが特徴的な面白い植物ですね。
西表を代表する植物のひとつです。湿地の植物で、
マングローブの少し上にある湿地帯の植物です。
湿地の一番川沿いにあるのがこの木で、山側にあるのがサガリバナ。



(サキシマスオウノキ)

じゃあ両方見られましたね

そうですね。
これからジャングルに入ってピナイサーラの滝まで歩いて行きます。
結構昔はこれもしっかり板状の根っこがあったんですが
みんな蹴飛ばしたり、踏んづけたりしたので、
だんだんなくなってきている。



(トレッキング中に見かけた花)


(トレッキング中に見かけた花)

なんでこういう風になるんでしょうね

ここから1メートルくらい下のほうに
赤くコケが生えているじゃないですか。
これは海水のコケなんですけど、あそこまで海水が上がってくるので、
それより深く深く根っこが差すとやっぱり塩分で根っこがダメになっちゃう。
だからこの植物も浅く広く根っこを伸ばす。
その中で自分の体を大きくしたいと考えたので、
そうすると支えが必要ということでこの板状の根っこになった。
板状の根っこで体を支えて自分を大きくしていくという。
昔はこの木で柱を作って、それで家を建ててたといいます。
ちょうどこれから山登りが始まってきます。
入り口に大きな2つの木があります。アカギという木です。
樹液が赤いので、傷がついたところから出てくる樹液が
真っ赤なのでアカギといいます。ここも踏圧がすごいんです。
根っこに傷がつくとコブを作って修復するんですけど、
それをどうしても踏んでしまうのでタコの吸盤のような模様に。
この辺もちょっと気をつけなければいけない場所ですね。



(色々なものに使える「マーニ」)

ここは組合がある程度守っている場所なんです。
組合で石を持ってきて、根っこと根っこのあいだに石を入れて
その上を歩いたり、結構気を使いながら。
できるだけダメージを与えない方法を考えながら、
みんなに遊んでもらっている場所ですね。
見た目は本当にジャングルですが、西表のトレッキングではここは初級編です。
普段はもう少し道がきれいです。
台風の後なので枯葉がたくさん落ちていたりとか。
台風が来て葉っぱが潮で枯れて、円買いで枯れて、光が差すようになって、
そうするとまた森の中の循環できれいになっていく。
台風も必要ということですね。
僕らにとっては大変な台風ですけど自然にとっては大事な自然現象です。
この辺の倒れている木も全部昔の大きな台風で倒れた木ですね。
でもまだ根っこがついているので元気に生きてはいるんです。
このままずっと横に倒れながらも上にのぼっていくという生命力を感じられる。
ジャングルの植物は強いなと感じられる場所です。
これはヤシの葉っぱですね。耐寒性のあるヤシ。
マーニといいます。何にでも役に立つという意味。
これを折ったら屋根がわりになるし、この繊維からロープを作ったり、
ヤシの実なので油が取れたり、葉っぱを落とせば釣竿になるし。



◆お待たせしました!ピナイサーラの滝に到着!◆


(ピナイサーラの滝!)



お疲れ様でした。ピナイサーラの滝です!



西表は、一昔前はこの滝が象徴的な島の誇りだと言われていた場所で、
今は観光が盛んになって島の人たちは来る機会が減ってしまっているんですが、
西表島の、沖縄県で一番落差が大きい滝なので、
この辺に住んでいる人たちにとっては島の誇りです。
海も見えますし山も川もありますし、
西表島の一番の特徴は沖縄の中で海と山と川が全部この島で遊べる、
これが西表島の一番の特徴かなと思います。




 
(ピナイサーラの滝で朝食!)



(オハナアウトフィッターズ代表・國見さんと!)

世界自然遺産に登録された沖縄県西表島で私が体験した
早朝エシカルツアーという、エコツアーの模様、お届けしました。
ピナイサーラの滝 滝つぼに飛び込んで、西表の自然を体で目いっぱい感じたわけですが、
来週はいま、西表島が直面している環境問題についてお伝えします。
実はいま、西表島は「トイレ」をめぐる取り組みが始まっているそうなんです。
来週も、どうぞお聴きください。




【オハナアウトフィッターズ】のHPやSNSはコチラからどうぞ!。

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【今週の番組内でのオンエア曲】
・ Flowers In The Window / トラヴィス
・ Ku'ulei 'Awapuhi / Makana
沖縄県・西表島の、本当に不思議で、
なんとも形容しがたい自然の営みの様子です。




朝日が昇り始めたばかりのマングローブの森。
私たち以外には誰もいない中、
水面に、ピンク色の綿毛のようなお花が漂っているという、
まるで絵本の中に入ったような気になるそんな美しい光景でした。





ということで、
先々週から、世界自然遺産の登録で注目の集まる
沖縄県西表島についてお届けしてきましたが、
いよいよ今週から、現地での体験リポートをお届けします!




西表島の自然と文化を未来へ継承するプロジェクト
「Us 4 IRIOMOTE」の西表事務局であり、現地でガイドも行っている
オハナ・アウトフィッターズの「早朝エシカルツアー」に参加してきました!
朝5時出発・・・さぁどんな体験が待っているのでしょうか?
美しい写真と共に、お楽しみください♪



<< 現地レポートの様子 >>

オハナアウトフィッターズの早朝エシカルツアーにこれから参加します。
朝の6時過ぎ、今カヌーの上にいます。
ご案内いただくのは国見さんです。
これからスタートですが、私たちがいる川は何という川ですか?




マーレー川ですね。
ここから出発して、ピナイ川をカヌーでこいで行って滝まで
トレッキングして向かいます。



雲も少し赤く焼けて一番景色の良い時間なので、
あまり頑張りすぎずに景色を楽しみながら行ってください。
ちょうど明るくなってきて、右手にみえる植物はマングローブですけど、
マングローブはすごく酸素をたくさん出す植物なので、
朝日が昇って光合成が始まって、
いまはフレッシュな酸素がたくさん出てきているので、
いっぱい酸素を吸って深呼吸をしてください。


そう聞くと緑の良い香りがする気がする。
もぎたての空気って感じ



朝焼けは本当に一瞬なので、
さっきはきれいなピンクをしていましたが
だんだん色が薄れてきていますね。
これからどんどん日が高くなってくると
沖縄らしい夏の暑い日差しがやってきますので、
景色が移り変わっていく様子も楽しんでもらえたら。




わあきれい。川の先に朝日が。空と川に太陽が2つある。




これはオヒルギというマングローブなんですけど、
オヒルギは膝根という、体育座りをしているような
根っこが地中に入ってからもう一回戻って、また地中に戻るんです。
呼吸根といって潮が引いたときに露出してたくさん呼吸をするために、
こうしていちど沈めた根っこをもう一度上げて
そこで呼吸をしているんです。
この膝根が波打つように広がっていくので、
一本一本はすごく弱い植物なんですけど、
お互いを支え合うことでマングローブは森を形成して、
みんなで助け合って生きているという賢い植物だと思います。




もともと海水の中にいたくはないと思っていると思うんですけど、
それでも生存競争が厳しい中で山にいた植物が
どんどん海のほうに追いやられて、他の植物が生きられないような
海水の場所まで逃げてきたのがマングローブなんです。
あんまり下の方まで根っこが伸ばせないんですよ。
大きな木のわりに根っこ根っこは浅く広く伸びていくんです。




下に行けば行くほど塩分濃度が濃くなるので。
やっぱり海水はすごく苦手なんですよ。
そうすると横にこうやって広がっていくんです。
横にただ広がるだけだと台風が来て倒されてしまう。
そこでみんなで手を取り合って肩を組んで、
ラグビーのスクラムのような形でお互いを守るような、
そういう形でどんどん森を広げていっています。




植物としてはすごく弱かったんですよね。
それでどうやったら生き残れるかという
苦肉の策が植物の進化なんですよね。
とにかく熱帯・亜熱帯の植物は生存競争が厳しいものがあるので、
何かひとつ自分が他の植物よりも得意なものを持っていないと
生きていけないという。本当にこの湿地帯、
特にマングローブ帯の植物って特徴が強くて面白いですよ。


西表は最近はみんなジャングルだと言う人が多いんですけど、
西表のジャングルで何が一番特徴かというとマングローブなんですよね。
だから西表を形容する言葉はジャングルというよりも
マングローブじゃないかなと思います。
マングローブが本当に自然を守って、山も守ってくれますし、
海も育ててくれますし、すごく大事な役割を担っていると思いますね。


季節によってマングローブは表情を変えているんですか?



全然違います。花の咲く季節が変わったりとか、
一年中飽きないです。毎回毎回、一日一日新しい発見があったり、
こんな景色があるんだと本当に驚かされることばっかりです。
西表だったら遠くに行かなくても本当に身近なところで
自然の動きに合わせるという、できるだけ自分が
自然に近づいていくことで見せてもらえる景色が、
楽しませてもらえる自然があるので、
カヤック自体はすごく自然に近づくのが得意な乗り物なので、
この水に浮かぶ道具を使って自然に近づくとのをメインに考えています。
逆に宿泊してもらわないとできないという感じですかね。
石垣からの日帰りではできない。


ちょっとジャングル感が出てきますね

本当にそうですね。どんどん川が狭まって、
曲がり始めて、その先にはジャングルが待っていますので。
西表の植物は、マングローブって一般的には
オヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、ヒルギモドキ、
ヒルギダマシ、ニッパヤシ、マヤプシキという
7種類が呪文のようにあるんですけど、
それにさっき見たサガリバナ、サキシマスオウノキなどという
湿地の植物があって、山沿いの植物もこの景色がマングローブなので、
マングローブというのはマングローブの森とかマングローブ帯
という景色の名前なので。この環境の中に生えている植物は
全部マングローブなんですよ。
潮の満ち引きがあって影響受ける場所で、
淡水と海水がぶつかるところに生えている植物の総称がマングローブですね。


右手も左手も全然景色が違うんですけどマングローブなんですね

マングローブ帯の植物が全部マングローブなんです。

ここまでくると少し風が冷たくなってきたのがわかりますかね。
これは滝の影響ですね。ここを曲がると滝が見えてきますよ。




このあと、いよいよ私たちのカヌーは、
西表島の人たちにとって昔から大切な財産でもある
「ピナイサーラの滝」へと向かいます。
この続きは、、、来週お伝えします♪お楽しみに〜♪


さぁ、西表島でエコツアーを実施しているオハナアウトフィッターズ
代表・國見祐史さんは、15年にわたり西表でエコツアーをやっている
ベテランガイドで、「自然本位」のガイドをしてくれる方なんです!
私たちが見たい、行きたいところへ案内するというより、
季節やお天気、時間帯など、自然に合わせて西表を体験させてくれるので、
どれも貴重な時間を過ごせます♪

気になった方は、是非、オハナアウトフィッターズのHPやSNSをチェックしてみてください。


「西表オハナアウトフィッターズ」オフィシャルサイト
「西表オハナアウトフィッターズ」YouTube
「西表オハナアウトフィッターズ」Facebook
「西表オハナアウトフィッターズ」Twitter
「西表オハナアウトフィッターズ」Instagram



【今週の番組内でのオンエア曲】
・ STAY (I Missed You) / リサ・ローブ
・Somewhere Over The Rainbow / メロディ・ガルドー
いつも番組をお聴きいただきありがとうございます。
「東京2020オリンピック 男子マラソン実況中継」特別番組に伴い
今週、8月8日(日)に放送している放送局は、時間が移動いたします。
通常通りの放送スケジュールの局もありますので、
詳しくは、お聴きの放送局のタイムテーブルをチェックいただくか、
こちらをご覧ください。



◆8日(日)◆ (※放送時間が早い順番で記載しています。)

エフエム鹿児島  →5時〜5時25分

エフエム長崎    →5時30分〜5時55分
FMとやま     →5時30分〜5時55分

FM愛媛       →6時〜6時25分
FMぐんま      →6時〜6時25分

FM福島       →18時〜18時25分
FM福井       →18時〜18時25分
Kiss FM KOBE     →18時〜18時25分
FM佐賀       →18時〜18時25分

エフエム大分    →18時30分〜18時55分
FM三重       →18時30分〜18時55分
FM滋賀       →18時30分〜18時55分

エフエム山口    →19時〜19時25分
エフエム山陰    →19時〜19時25分
エフエム秋田    →19時〜19時25分
RADIO BERRY    →19時〜19時25分
FM長野       →19時〜19時25分
FM-TOKUSHIMA   →19時〜19時25分
エフエム高知    →19時〜19時25分
FM香川       →19時〜19時25分

K-mix        →19時30分〜19時55分
FM岡山      →19時30分〜19時55分
エフエム石川     →20時30分〜20時55分

広島FM      →21時30分〜21時55分


なお、AIR’G / エフエム青森 / エフエム岩手 / Date fm /
ふくしまFM / TOKYOFM / FM-NIGATA / FM GIFU /
FM AICHI / FM FUKUOKA / エフエム宮崎 / エフエム山形 /
エフエム熊本 / FM沖縄 は、
通常通りの放送時間となります。


通常放送の時間を知りたい方はコチラからどうぞ。
今週も、世界自然遺産への登録で、注目の集まる亜熱帯の島、
沖縄・西表島についてお届けします。




西表島には世界に誇れる貴重な自然だけではなく、
その自然とともに生きる人々の暮らし、
歴史、そして文化があります。
そんな西表島の暮らしや文化を知るきっかけになればと、
Us4IRIOMOTEでは3年にわたって西表島の色や文化、
人々の暮らしを撮影したドキュメント映画「生々流転」を制作、完成しました。
現在オンラインで無料配信されています。
松島さんこの映画の編集を担当されたということですが


そうですね。
本当にギリギリまで編集をやっていましたので、
普通の劇場公開だったらありえないくらいのスケジュール感なんですけど、
オンライン公開ということで、出来立てホヤホヤ感覚で
お届けすることができました。


島の文化を継承する石垣金星さん、昭子さんご夫妻を中心に
その島の文化や自然を守ろうと奮闘している方々のドキュメンタリーで、
私も拝見させていただきましたが
改めて西表島の自然の美しさと、
その中にある人々の営みを見せられて、
いろいろ考えさせられる映画だと感じました




ありがとうございます。
石垣金星さんと昭子さんのご夫妻は紅露工房(くうるこうぼう)
という染色工房を主宰されていてらっしゃるんですけど、
金星さんは西表島の生き字引みたいな方で、
昔ながらの機械を使わないような稲作で自給自足で、
農業ではなくて自分たちが食べる分だけの田んぼを
やってお米を作っている方なんですね。
昭子さんは島の自然の素材を使って染色を、
植物を育ててそこから糸をとって紡いで、
それを織って染めてというのを、
全て自然の素材で季節の巡りに沿って作業をされているという、
暮らしそのものがオーガニックとか外から来た言葉じゃなくて
本当にありのままに自然体で自然と共に暮らしているというような
暮らしぶりをされている方々ですね。



映画を拝見すると、
オーガニックという言葉じゃなくて本当に生活が自然そのもの、
四季の流れと暮らしてらっしゃるんだなと感じて。
昭子さんが染め物作りをされているときのインタビューで
「無理はしない」「流れるように西表の暮らしの中でやってきたから、
これが幸せとかではなくこれが普通の暮らしなんだよね」
とおっしゃっていたのがすごく印象的だなと思いました




例えば西表島はどうしても自然が素晴らしいので
自然だけにフォーカスされるんですけど、
それをいま現在までイリオモテヤマネコが生き続けている
”奇跡の自然”というのはやはりそこで暮らしている人たちが
自然を守るというか、掟をきちんと守ってきたことで、
例えば海で産卵があったり山に実りがあるときは、
海どめ山どめといって入らない時期があったりとか、
何か取りに行く時は「私の分を少し分けてください」
と祈りを捧げてから、取り尽くさないように必要な分だけを取るとか。


あともう一つ、イリオモテヤマネコは天然記念物だから、
固有種だから、絶滅危惧種だから
大切にしているというのは当たり前だけど、
そうではなく山猫の方が人間よりも先にこの島に住んでいたのだから、
それは尊敬するのが当たり前でしょということを
金星さんがおっしゃるんですけれども、
だからこそ山猫も生きてきた、
人間も生きている、この島を大切にしようとおっしゃっていて、
これって結局島という部分を地球に置き換えたりすると、
それがすごく腹に落ちるというか。
そんな言葉がたくさんありました。




映画の中で語られる石垣金星さんの言葉で、
ぜひ伝えたいのがあるんで紹介させていただきたいです。


「自然の恵みを減らさないような
知恵が伝統であるわけで、行事や祭りはすべてそう。
それが西表にいたらいやがおうにも感じないといけない。
西表の場合は自然より人間が前に出たら必ず人間も
暮らしもおかしくなっていく。
人間が自然を踏みつけて人間が前に出てはいけない、
というのが昔からの教え。それはこの先も変わらない。」


自然より前に出たら暮らしがおかしくなる。
実際に起きているじゃん、それ、って思いましたね


お祭りとかが単なる行事、
イベントではなくて、必要だからこれは伝統として
残しているんだということが非常に西表にいるとよくわかるんです。
これってほんとつながりが見えるかどうかなんですけど、
なかなか一度の旅行で感じるのは難しいかもしれないんですけども、
ぜひそういうことを知った上で訪ねていただくと
見え方がちょっと変わってくると思うので、
そういう意味でこの映画を無料公開してできるだけ
たくさんの人に見ていただいて、
世界自然遺産で注目を集めている今だからこそ
知っていただきたいなと思っています。


そういうことに気付ける島が自分の国にある、
それって凄くない?ということも私は言いたいと思っちゃいますね


本当にそう思います。
日本にこんなところがまだあるんですよということは
ぜひ感じてほしいと思います。




仲程長治監督による西表島のドキュメンタリー映画
「生々流転」は無料で!オンラインで配信されています。
ぜひチェックしていただきたいです。
いまおっしゃっていましたが
本当に西表島に足を運ぶ方がたくさん増えると思うので、
その前にこの映画で美しい自然とその中にある人々の暮らし、
行事やお祭りを見て、おっしゃっていたように
思いやりを持った旅につながっていったら良いなと思いますし、
いまはなかなか旅行に行けない方も
この映画を見るとすごく浄化される感覚があるので、
ぜひ見ていただきたいと思います。
最後に西表島のお勧めの過ごし方、
こんなことに注意してほしいということがあればメッセージお願いします




西表島は東京からだとなかなかの長旅で、
コンビニもないですし、信号機も2つしかない島ですので、
都会の便利さを求めてくると何もないじゃんという
感じになってしまうんですけども、
そういう不便なところも楽しめるような気持ちで
来ていただいたら良いんじゃないかなと思います。
後は、西表島独特のルールがありますので、
自然を傷つけないためのルールですとか、
島の人の暮らしを守るためのマナーがあるので、
そういうのを事前に調べてから来られると良いんじゃないかなと思います。



きょうお伝えしたドキュメンタリームービー
「生々流転(せいせいるてん)」は、現在、無料公開中です。
 アウトドアシューズブラン「KEEN」の公式YouTubeチャンネルで
全編、ご覧になれますのでぜひチェックしてみてください!



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高橋万里恵
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