高橋:今週も先週に引き続き、宮城県・牡鹿半島で
鹿肉加工施設「フェルメント」を運営する鹿猟師・小野寺望さんのお話、
先週の続きです。


牡鹿半島はじめ、各地で大きな課題となっている
鹿による食害と、その対策としての「駆除」。
これをもっと、自然の循環に戻す/持続可能なものにする。
そんなミッションへ向けて、様々な活動をしている小野寺さん。


先日、「リボーンアートフェスティバル」の一環で行われた
ワークショップも、その一つです。
小野寺さんがこれを通じて、私たちに、そして子どもたちに伝えたいことは何か。
お話伺いました。


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高橋:小積浜に来ていますが、リボンアートフェスティバルだから
アートが展示してある場所かと思ったら、遊び場があるんですね


小野寺:将来に向けての子どもたちの遊び場なんです。
今はこういう感じなんだけれども、まだ完成形では全くないんですよ。
ここは鹿の処理場なんですけれども、
興味を持ってもらう場所になってもらえればいいです。
森へ一歩入る 入り口ですよね。
自然界にはみんなが手をつけないけれども食べ物が意外とあるんですよ。
森林副産物、あそこにキノコもいっぱい干してありますが、
それ以外にも山菜だったり木の葉っぱだったり木の枝もそうだし、
ハーブや副菜みたいな感じで使えるんですが、
そういうものをちょっとずつ採ってきて楽しめる場所であって欲しいんです。森は。


小野寺:そこに子どもたちが興味を持って入っていく。
山のものは、ある程度手をつけないと、いじめないと返してこないから。
採りすぎてはダメだけど採らなくてもだめなんですよ。
来年も再来年もそこでおいしいキノコや山菜が採りたかったら、
ほんのちょっとずつ、「いじめて」採ってくるんですね。
そうすると、
「あら。俺たちやられちゃうから、もう少し頑張って子孫を残そう」
と植物もがんばって伸びてくるじゃないですか。
菌類もそうですけど、そうやってやりながらうまい具合に、
利用する方も利用される方も森とともに、
というふうにやっていったほうが長く使えるので。
子どもたちにそういうものに対する意識を持ってもらえるようになれば
良いなというだけのことです。


高橋:それがフェルメントという名前の由来ですか?

小野寺:会社名がフェルメントです。
熟成・発酵といった意味合いですよね。
それぞれが集まって熟成して良い味を出していけばいいじゃない、
という意味です。


高橋:解体小屋がありますが、お子さんも大人も、
体験する前と後で反応は変わりますが




小野寺:いまモニターに映っていますが、
子どもたちは抵抗なく、素直に、普通に入って来れましたけれども、
お肉の食べ方が普通じゃなかったですね。
がっついて食べるんです。
自分で葉っぱで包んで、泥んこをこねた粘土で包んでお団子にするんです。
中には鹿の肉が入っています。
ハーブなので香りがついて、うっすら塩しかしないんですが、
燠火に置いて30分、40分置いておくと、蒸し上がるんです。
これを取り出して割って、中のお肉を食べる。
鍋も釜も入らない、原始的なやり方です。


高橋:鹿の肉を葉っぱで包んで、泥で包んで、焼く?

小野寺:だから調理器具はいらないの。
究極のサバイバル料理ですよ。
焼いたそれを割ると、なかから葉っぱが出てきて、
葉っぱの中からお肉がちまきみたいになって。
収穫したお野菜と鹿のお肉ですよ。


小野寺:すっげえ味いいですよ。朴葉の香りがついて。
モニターに映っている彼は中学校1年生ですけど、
小鹿ちゃんの脂身にがっついて食べていますね。
味は粗塩をポンと振っただけです。
子どもたちに実際に解体させます。
包丁を持たせて、切ってみろ、こうやって切って皮を剥げと教えて。
「私はいやだ」と言う子もいたけど、
何が怖いのか話を聞くと「血が怖い」んだって。
だからうちの猟犬がかじって殺したんですが、
そのかじったところだけをトリミングしてあげると
ピンクのお肉が出てくるんです。
血がなくなれば「私、触れる」と
女の子が触って肉を切れるようになったりとか。
体で感じて、食べて、じかに自分が触ったものが
食材なんだとわかってもらえるんです。




高橋:お子さんたちがこういう体験をすることで、
鹿をむやみに殺さないためにも森って大事なんだと気がついて、
それが当たり前という世代になればいいなと思いました。


小野寺:昔の日本はそうやって森と自然と良い関係だったと
思うんですよ。里山も田んぼもそうだし、
利用するものは利用しながら恩恵を受けたり、
逆に災害で苦しい思いをしてきたというのもありますからね。
調和がとれたはずだったんです。
それが便利さを求めて、すべて消費の世界になってしまったでしょ。
住宅だって立て替えたら終わり。森林の使い方もそうですけれども、
ただ単に植林をして森は一気に皆伐しちゃって。
残す木・残さない木というのはあまり関係なく
皆伐しちゃうと森のダメージは大きいですよ。
そこに苗が出て来れば、鹿が入って食べてしまうのは当たり前だし。
草原になるとそこに日が差すから生えてきて、
鹿もどんどん食べて子どもを増やすし。
ただネットを張って終わりではなく、
やっぱり樹齢100年、200年、300年の木があって
バラバラな個性のあるものになっていないと生態系は
うまい形にできないと思うんですよ。
だから鹿の駆除というのと最終的にはリンクしているから。
今の鹿の駆除ばっかりやっていますけれども、
それが終わったら今度は何が出てくるかと言うことですよ。
次はもしかすると猪かもしれないし、次は猿かもしれない。
多分そういうことだと思います。植物もそうですから。
1種類だけずっと採っていたら、他のものが伸びてきて
バランスがおかしくなっちゃうんですよ。
だから、ほどよくうまい具合に回るような形でやらないと。
ひとつだけではなく相対的にいろいろやらないと
形になっていかないと思っています




高橋:循環させて良い森に活用していけば、
鹿をむやみに殺さなくてもいいということですね


小野寺:少しでも意識が変わっていけば。
たぶんちょっとずつ変わっていくと思うんです。
山の中に人が入っていくことによって動物だって後退していく部分もあるし、
もちろんここには熊がいなかかったということもあるしね。
実際に被害が出ている大変なところでは相容れないけれども、
ただこの場所ではもう少しちゃんとした自然との関わり合い方、
手をつけるなら手をつけるで、
きっちり最後まで手をかけてほしいということなんですけど。



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高橋:牡鹿半島の「フェルメント」を運営する鹿猟師・小野寺望さんのお話、
お聴きいただきました。次回もどうぞお聴きください。


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【今週の番組内でのオンエア曲】
・ 魔法のコトバ / スピッツ
・ そのいのち / 中村佳穂
高橋:今週は、宮城県石巻市、そして女川町で現在開催中の
「リボーンアート・フェスティバル」にスポットを当ててお送りします。
音楽プロデューサー・小林武史さんが実行委員長を務めるこのイベント。
現代アート、音楽、そして地域の「食」も楽しめる総合芸術祭として
毎回注目を集めていますが、きょうはその中から、
牡鹿半島の「鹿」をめぐる企画についてご紹介したいと思います。
お話を伺ったのは、「フェルメント」という、鹿肉の処理施設の運営をれている
鹿猟師の小野寺望さん。
牡鹿半島にあるフェルメントにお邪魔して伺いました。





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高橋:すごく緑が豊かな場所で、かわいいログハウスがあってそこにお邪魔をしたら小野寺さんがコーヒーを入れてくださって。

小野寺:見た目がカフェっぽく見えるんだけど。
本業は一応猟師です。ここはハンティングを獲ってきた鹿を
お肉に変える処理場で、鹿の駆除という名目で
捕獲して解体する場所ではあるけれども、
将来的には「鹿の駆除」ということがなくなって
解体場ではなくなるのが理想。
どういうことかというと、適正に鹿の数を抑えること。
この場所は三陸独特の地形で緑が生い茂って
自然が豊かに見えますが山に入ってみると食べるものが全くないんですよ。
「緑の砂漠」と言っているんですが、広葉樹が少なくて針葉樹ばっかり。
鹿も仕方なく山から民家の近いところに降りてきて交通事故が起きたり、
食べ物がないのでしょうがないので
作物を荒らしたり庭の木をかじったりと悪さをしちゃうんですが、
悪さをしたくてやっているわけではなく、
食べるものがないから降りてくる状況。
森の再生がきっちりできていれば、
こういうことがなくなっていくと思うんですよね。
そのためにはどうしたら良いのか、
多面的にみんなでいろんなことを試しながら改善していければ良いなと。
それを含めて、すぐには変わらないでしょうけど、
ここからみんなにいろんなことを意識を持って
発信していこうという場所にしています。


高橋:鹿の猟をする方がそういうことを考えたきっかけは?

小野寺:もともとは、鹿が好きで一頭欲しくてハンティングを
始めたんです。ちょっと料理をかじっていたので友達が来たときに
フルコースで食材を集めてお料理したいと。
それでライセンスをとって始めたハンティングだったものですから、
僕の中でのテーマは鹿を一頭獲ったら美味しく最後まで調理する
、喰らい尽くすということだったんです。
ところが狩猟免許を取って5、6年経つと鹿が異常に増えて、
駆除隊が編成されて駆除をするようになっていって
すごい数の鹿を獲っていたんですね。
最初はハンターの人たちも喜んでお肉を持って帰っていたんですが、
年間て75日間も猟をしていると持って帰って食べる人も少なくなっていくしね。
そうなるとかわいそうだけど獲った鹿も穴を掘って埋めるしかなかった。
それが何年か続いちゃって。そうすると気持ちも落ち込んできちゃう。




高橋:そうではなく、ちゃんと最後まで美味しく食べるということを知ってもらいたいという想いが?

小野寺:それはありましたね。
15年ぐらいかかってみんなの認識、意識が変わっていた。
それまで鹿は硬い、まずい、臭い、
そして汚いというイメージしかなくて、
ハンターからもらってくるお肉は山で解体するから
落ち葉がついていたり、鹿の毛がついていたり、
血がポタポタ滴るようなお肉を出されてももらった人は困りますよね。
そういったことを含めて鹿の血抜きだったり冷却、
きれいにすれば美味しく食べられると言うことができるようになったのでね。
そうしたら激変して、歯科をもらった人も
「これなら鹿もおいしいんだ」と言う声を聞くようになって。
東日本大震災の直後にみんな炊き出しに来た主婦などする人たちに、
せめてのお礼でお肉をあげようと思って、シェフにあげていたんです。


高橋:どう評価されましたか?

小野寺:わかったのは人それぞれ十人十色だと言うこと。
人それぞれに合わせたお肉の落とし方をしていかなくちゃいけないなというのがわかりました。


高橋:そんなことができるんですか?

小野寺:はい。
例えば高橋さんがフレッシュ感がバリバリで
みずみずしいお肉を好むのであれば、寝かさないで獲ってすぐ。
24時間、48時間以内で、負荷をかけず肉に重力をかけないような感じで、
血もそんなに抜かないようにしてお届けするとか。
逆に血液を見るのが嫌だという人、深みのある味が欲しい人は、
1ヵ月、1ヵ月半お肉を寝かせてなおかつ水分調整をして、
旨味だけを残す。イメージで言うと魚の干物みたいな感じです。
でもちゃんとみずみずしい。
水分は最後まで抜けないから焼けばみずみずしさが残ってくる。
そういうお肉にしたりとか。


高橋:震災後に全国のシェフの方に渡したからわかった賜物ですね!

小野寺:結構大きいですよ。
教えてもらったことが。最先端の方法だったり、
そういったものも聞けるじゃないですか。




高橋:小野寺さんがさばいた鹿を食べてみたい方がたくさんいらっしゃると思うんですが、リボーンアートフェスティバルでも食べることはできますか?

 小野寺:フードアドベンチャーという企画が9月20日にあります。
僕がハンティングをする場所にみんなをアテンドして鹿の道を歩きます。
鹿の食痕や寝た跡など痕跡を探りながら、
1時間近く森の中を散策して食材を採取して、
フェルメントに戻ってきます。
その数日前に鹿を捕獲してくる予定なので、
それの解体をしてお肉にして。
なおかつ別個の鹿肉でフルコースを振舞います。
フルコースは仙台のシェフが来てくれます。俺も料理できますので。


高橋:小野寺さんは解体もされるしお料理もできるんですね!

小野寺:もともと料理人崩れですから。
だからお肉もフルコースを振る舞うために自分でハンティングをして。
日本人って野生のものや自然のもの、天然のものをよしとするでしょう。
アワビだのウニだのマグロだの。
でもお肉だけは〇〇牛のA5ランクとかどうでも良いことに
こだわっていたんですよね。
フレンチでずっとやっているとそういうのが鼻で笑うくらい
恥ずかしい事だったので。フランスではマルカッサンとか
シュブルイユとか最高級のものを、
11月になればパリから郊外に食べに行くのが最高の贅沢だったのが
日本では間逆でゲテモノ扱いだった。
だから腹が立っていてそういうことにも風穴を
開けなかったということも正直あるんです。






高橋:小野田さんはフレンチのシェフだったんですね

小野寺:なんちゃってですよ(笑)
それで作りたいと思ったら、
もてなすためには食材集めから始めなくちゃいけないと思って、
25年くらい前からそれをやって。
石も山から拾ってきて流木を拾ってテーブル設計から始めて、
いろんなことをやりながら。もてなすことに一生懸命やっていましたよ。


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高橋:宮城県石巻市・女川町で開催中の リボーンアートフェスティバルの中から、
牡鹿半島の「フェルメント」を運営する鹿猟師・小野寺望さんのお話、
お聴きいただきました。
来週も、続きをお届けします。


お話に出てきたワークショップは

【9月20日(月・祝)】
「FERMENTO体験入門 〜牡鹿で食猟師がおこなっていること〜」
 時間:10:30 – 14:30  場所:FERMENTO(小積エリア内)
 〜詳しくは「リボーンアートフェスティバル」のサイトをチェックしてください。


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【今週の番組内でのオンエア曲】
・ Kiss Of Life / シャーデー
・ Sundance / EGO-WRAPPIN'

高橋:今週も引き続き、世界遺産に登録された・沖縄県西表島の
「エコツーリズム」のお話です。
環境保全と地域の経済を両立する観光の考え方・エコツーリズム。
今日は、25年前からこれに取り組んできた人たちの想いと、
島の人達が守ろうとしている「文化」について、お伝えしたいと思います。


高橋:長年、「エコツーリズム」に取り組んできた沖縄県・西表島。
観光客を受け入れながら、島の自然と文化を守る。
四半世紀前、この考え方にかじを切った人たちの想いとはどんなものだったのか。
それは、いまわたしの手元にある一冊のガイドブックに込められています。
西表島エコツーリズム協会 事務局長の徳岡春美さんに伺いました。




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徳岡:西表島エコツーリズムガイドブック ヤマナ・カーラ・スナ・ピトウ と言うんですけど、山・川・海・人という意味です。

高橋:島の言葉ですね。西表の自然のことも書いてあるし、
例えば西表の木がどう使われてきたとか、染め物とか、炭鉱の時代のこととか、これを読んでから来ると本当に見方が変わると想いました。これは25年前に作られたんですよね?



徳岡:27年前です。
協会設立より2年前にガイドブックを発行しています。
当時は一回島を出た若い人が戻ってこなくて、
これから発展させるためにはエコツーリズムが良いんじゃないかとなったときに、
離島で不便な暮らしを強いられてきた人の中には開発へのあこがれがあって、
石垣島に橋を架けたらいいとか、空港を作ったらとか、
島を一周する道路を作ったほうがいいとか、どんどん開発をしたほうがいい!
という人ももちろんいたと思うんです。でもその中でここを守ろうと言って、
大きな開発しないで残していこうと思ってくださった人たちがすごいと思います。




高橋:世界自然遺産に登録されて、ユネスコは多様性や自然の部分を評価したわけですが、でも島には暮らしと文化があってこその西表島だということを守りたいとなると、ここから難しいのかなと。課題がありそうですよね。



徳岡:世界遺産に関しては観光業以外の普通の住民にしたら
とくに関心がないというか。
なにができなくなるのかと島の人に聞かれるんですが、
例えば「山でたけのこをとったりイノシシの猟、
もずく取りができなくなるのか」と聞かれたり、
「観光客が来てレンタカーが増えると交通量が増えて危なくなるさー」と言われたり
「水不足にならないか」とか、そういう生活レベルの不安があります。
大人が世界遺産にネガティブな意見だと子どもたちもそう捉えたりするのですが
そうではなくて、自然遺産になったのは日本に5つしかなくて、
これが最後の候補地なのでそれだけ素晴らしいところに
私たちは暮らしているということを誇りに思って、
これを次の次の世代に残さなければいけない。
逆に言えば世界遺産で注目されることで、
これまで取り組めなかった課題にも取り組めるようになる。
10年後20年後、世界遺産になったことでさらに良い島になったと
思えるようにならないといけないし、そうなってほしいです。


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高橋:西表島エコツーリズムガイドブック 「ヤマナ(山)・カーラ(川)・スナ(海)・ピトウ(人)」。このタイトルの通り、その土地の自然や生活文化を傷めることなく持続させていく旅のガイドブックとなっています。

高橋:こちらは、「西表島エコツーリズム協会」のウェブサイトから購入できます。

高橋:そしてこの本にも紹介されている、自然と共存する生活や文化。
私たちから見ると、本当に新鮮で興味深いものがたくさんあります。
実は西表島エコツーリズム協会・事務局長の徳岡さんも、
18年前に島にやってきた移住者で、やはり最初はいろいろ驚いたと言います。


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徳岡:西表島の文化は、なんでもびっくりしました。
お米を作るのにいろんなしきたりがあるんですが、
苗を最初に作って田植えをして、
その苗が成長する間は大きな音を出したりしてはいけない。
集まりがあっても拍手をしてはいけない、三線を使わない、太鼓を使わない。
稲がびっくりするので静かにしなければいけない。
それで初穂刈りというのがあって、穂が実り、
この日を境に稲を刈っていいというその時に、はじめて鳴り物が解禁。
豊年祭というお祭りの間までしか歌ってはいけない歌、
節目節目に歌う歌があるんです。
ただ三線が好きで民謡を歌うのとはぜんぜん違う、暮らし、
稲作とともにある、魂から溢れ出る歌を感じるのですごいなと想ういます。
初穂刈りから豊年祭までしか歌っちゃいけない歌が、
あさ6時くらいにスピーカーで集落に流れています。
宿泊していてもなんだ?と。そういうお祭りのときに宿泊すると、
見ることができたり参加できたり。




徳岡:ものづくりも。
民具を作るのに70大のおじいから教わっているが、昔の話をしてくれる。
自分たちは楽しくて、必要だから道具を作るわけではない。
昔は稲刈り脱穀をして出たわらで、お昼休みにほうきを作ったんだとか、
冬になるとすすきを学校の床履き放棄1年分作ったとか、
本当に使われていた時代の話が知れるとますます楽しくなる
本当はそういう文化も取り入れたツアーをやりたいと思っているが
なかなか進んでいない。意外とおじい、
おばあは暇じゃなく畑をやったり毎日ゲートボールをやったり結構いそがしくて。




徳岡:西表島は海も山もきれいだが文化と旅してほしいです。
日帰りでぱっとくるとそういう部分は見ることができないが、
泊まりでゆっくり来てほしい。一度来たら次は違う季節に来ていただきたいです。
暮らしという目線で見ると何度来てもいろんな楽しみ方があると思うので!


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数かに渡って、西表島の魅力、
そして、「西表島エコツーリズム協会」の
事務局長 徳岡春美さんのお話、お届けしました。


「西表島エコツーリズム協会」
「西表島エコツーリズム協会」Facebook


【今週の番組内でのオンエア曲】
・ どこ / 木村カエラ
・ KA NOHONA PILI KAI / Keali'i Reichel
高橋:世界遺産に登録された沖縄県西表島の取材レポートが続いていますが、
今週は、西表島の環境と観光を考える上で外せないキーワード、
「エコツーリズム」について、お伝えしたいと思います。
お話を伺ったのは「西表島エコツーリズム協会」の事務局長・徳岡春美さん。
この協会、実に設立25年。老舗です。なぜ西表の人たちはエコツーリズムを、
いち早く取り入れたのか。その経緯や背景、ぜひ知ってもらえればと思います。




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<< 現地レポートの様子 >>

高橋:まずは世界自然遺産登録、どう受け止められていますか?

徳岡:皆さんが思われているほどお祝いムードでは
正直、西表はない、ですね。不安な部分とかも、
自分たちの生活が変わっちゃうんじゃないかと言う不安、
自然が強されるんじゃないかと言うところも
やっぱり持っている方はすごく多いと思っています。


高橋:徳岡さんが所属されている西表島エコツーリズム協会。
エコツーリズムと言う言葉はここ何年かで
私はすごくよく聞くようになったんですが、
この協会自体は何年前にできたんですか?


徳岡:1996年に設立なので25年になります。
もともと海外から日本にも入ってきた概念なんですけど、
80年代位からそういう考え方が日本にも入ってきた中で、
地元の人もこの地域の自然をただ使わないで守るのではなくて、
観光と言う利用の仕方で地域を発展させる、
でもそれと同時にここを守っていくために
エコツーリズムと言う手法が良いんじゃないかと
皆さんもそういう意識を持たれて、協会の設立に至ったと言う。
日本で1番最初のエコツーリズム関連の組織です。


高橋:25年前に「エコツーリズム」と言う言葉が通じましたか?

徳岡:私自身は25年前には関わっていないんですが、
設立当時からの理事の民宿の女将さんをやられている方とかは、
当時からその自然の中で民宿のお客さんを案内したり、
その中でいつも自然の中で使わせてもらえるいやそうを食べたり、
自然を楽しんだり、その中で暮らしてきて、
それに生かされて暮らしてきていることをやってきたら、
その方は「あなたがやっているそれこそがエコツーリズムですよ」
と言われたと言うことで、
あーなるほどと思ったとおっしゃっていたので、
住民の方がほんとに島の中で自然とともに
あった暮らしと言うのを伝えていくのがエコツーリズムなんだ
と言うふうに理解された方も多分多かったと思うんですけども。


高橋:冬眠の方々のもともとの生活、自然との関係、
そういったものが当たり前にやってきたものが、実は今のエコツーリズムの概念とつながったと言う事ですが?


徳岡:この島は人が暮らしているので、
それこそ自然保護の考える時に人が暮らしていること自体が
自然破壊だとかって言う極端な考え方に
たどり着くこともあると思うんですけど、
ここの自然はやっぱり人がずっと暮らしている中で
保たれてきた自然、暮らしと共にある自然と言うところで、
昔の人たちの生活の仕方を見ているととても賢くて、
例えば何かものを取るにしても植物とか食べるものを取るにしても、
自分たちの使う分だけ分けてくださいと山の神様と海の神様に、
人間が謙虚な気持ちになって、全部根こそぎ取るのではなくて、
今日必要な分だけだけをとらせてくださいとお願いしたりとか、
後は山や海にもう一定期間は入らない時期を作ったりとか、
この自然とともにある島の暮らしを持続させるために
どういうやり方をしたら良いのかと言うのを
とても失敗もいろいろあったのかもしれないですけど、
それをわかりながら暮らしてきているというのがあるし、
後は季節ごとのお祭りとか山の神様や海の神様に感謝を捧げるとか、
自然の中に生かされているからこそ自然には逆らえない、
台風が来たりとかと言うのもあるし逆らえないというのがあるから、
やっぱりそういう神様とかお祭り事と言うのは
すごく大事にして暮らしてきているというのがありますね。


高橋:過去人の暮らしと共生してきたと言う事なんですね


徳岡:今はやっていないですけどそれこそ山も
一時期は林業で、金を使っていましたし、
今日も湿度も高いので草が生える、
草木が成長する速度ってすごく早くて、
山もちょっと使わないと道がなくなっちゃうんです。
川にしても、両サイドからマングローブとか木々が茂ってきて、
影になってしまうと今度は、その川の水の中の生き物に影響が出てくるので、
定期的に切って川を維持したりと言うこともしますし、
後は植物とかも昔はよく籠を作るのに使われていた信田を、
取らなくなったら今度はそこに琉球ますが、
成長の早い琉球松がどんどん入ってきて、
昔は籠を取るために松野目は踏み潰して歩いていたんだよと
5時とかに言われるんですけど、それで使わなくなったことで
減ってしまった植物とかもあるし、
いろんなところに変化があると思うので、
後は田んぼも昔、もう少し川の上流であったり
アクセスがしにくいところに田んぼがあったんですけど、
その田んぼの近くにヤマネコが田んぼの生き物を求めて暮らしていて、
餌場にしていたと、今でも田んぼの近くを餌場にしているんですけど、
その田んぼが今は道路の近くにいるから山猫もそっちまで
来るんじゃないかと言うことを言われる方もいらっしゃいますし。
田んぼが奥にあった時も山猫もその近くで暮らしていたとか。


高橋:エコツーリズム協会では25年前からそういったもの、
自然の保護と人の暮らしと文化と言うのを含めて伝えてきたと言う事ですね


徳岡:そうですね。
やっぱりその部分を自然だけと言うふうに切り離せないというのが
あったと思うので、自然があるからこその子の暮らしが
文化と言われるようになったと言うので、
自然だけを皆さんに伝えるんじゃなくて、
大切にしてきた営みの部分もしっかり伝えていこうと言う
思い出やってこられているんだと思います。


高橋:西表に来る方って海が綺麗でマングローブの森を
カヤックで行きたいと言う気持ちを持ってくる方が
すごくたくさんいると思うんですけど、
その方たちに実は西表って人と暮らしと自然が共存していて、
ここが文化で素晴らしいんだよと言うので、
どうやって伝えていけばいいんですか?



徳岡:一番伝えやすい人と言うのはガイドさんだと思うので、
例えばガイドさんが山や川に行った時にこの生き物は神です、
この生き物は神です、
と言うふうに生き物の説明はできるかもしれしれないんですけど、
この生き物は昔こうやって植物から籠を作っていたんだよとか、
これはこうやって食べたらおいしいんだよとか、
昔はこんなだったよみたいな、
このお話をできるだけでちょっと受ける印象って変わったりとか方法、
お客さんの世界も広がったりと言うことがあるので、
まずやっぱりガイドさん達でそこの部分を知って欲しいなと。
うちの会員さんは本当に素晴らしいガイドさんがいらっしゃるので、
すでにそういう知識を持ってガイドをされている方も
いらっしゃるんですけど、まだ若いガイドさんとかだと
そういうところまで知らないガイドさんも結構いるので、
まずはガイドさん達伝える側がそういうことをしろとか
経験すると言うことをしてもらうと言うのが良いかなと思います。


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来週も、沖縄県西表島 「西表島エコツーリズム協会」の
事務局長・徳岡春美さんのお話の続きをお届けします。


「西表島エコツーリズム協会」
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【今週の番組内でのオンエア曲】
・  Love Will Keep Us Togethe(邦題「愛ある限り」) / キャプテン&テニール
・ レター / ハナレグミ
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