このところ、たびたび耳にするのが、
大型車と乗用車の接触事故・追突事故の報道。
どんな事故が多いのか? 事故を避けるにはどうすれば良いのか?
今週は探りました。





今年1月には、神戸市 東灘区の阪神高速湾岸線で
大型トレーラー、タンクローリー、軽自動車、大型トラックの順で走っていたところ
大型トラックが軽自動車に追突して軽自動車乗車中の2人が死亡する事故が起きています。

また、2月には東京 足立区を走る首都高速で追突事故があり
乗用車が大型トラック2台の間に挟まれました。
乗用車のフロント部分は潰れましたが
運転していた男性は命に別状はありませんでした。

割合的には圧倒的多数の乗用車ドライバーからすると大型車は怖い存在です。
注意を払うべきポイントを抑えておきましょう。





今回、お話を伺った日本自動車ジャーナリスト協会 会長で
日本自動車連盟 交通安全委員会 委員も務める菰田潔さんによると
乗用車と大型トラックが衝突した場合に大きな被害を受けるのは乗用車。
それはエネルギーの大きさが違うからです。

エネルギーは、簡単に言えば「重さ × スピード」。
立っている相撲力士に子供が走って体当たりしても跳ね返されてしまいます。
力士が走ってきてぶつかったら大人でも太刀打ちできません。

大型トラックは荷物を積むと20tから25tの重量があります。
同じスピードで走行していたとしても1tから2tの普通乗用車の10倍以上のエネルギー。
乗用車同士の追突事故では、リアバンパーやトランクが緩衝材となって、
人が乗っているキャビンには生存空間が残るので助かることが少なからずあります。

しかし、前方の大型トラックに追突してしまった後に、
後ろから大型トラックに追突されてサンドイッチされたら、
キャビンまで潰れて重大事故になってしまうというケースもあるのです。

圧倒的にエネルギーの大きさが違う大型車と追突して
乗用車が勝てるわけはありません。
乗用車のドライバーは、大型車と接触・追突しないよう
心がけつつハンドルを握る必要があります。





注意点は、まず車間距離を取ること。さらに死角を考えて走ること。
大型トラックの直前はトラックドライバーが意識しないと見えず
アンダーミラーがありますがドライバーが意識的に見なければ確認は出来ません。

また、サイドミラーも死角があるのでトラックの横を走り続けるのは避けましょう。
走っている位置が死角になっていて、トラックが何かあった時にこちらに寄って来て
接触するという可能性を避けるためです。

さらに、トラックは後輪からボディーの後ろまでの長さがあるので
小さな角を曲がる時には後部を大きく振るというケースがよくあります。
従って、トラックの後ろをぴったりくっついて走っていると衝突の危険があります。





一方で、社団法人 全日本トラック協会が発行している
「トラックドライバーのための安全運転の基礎知識」によると
【追突事故を防止する運転】として以下のチェックを行うとしています。


前車に接近しすぎていないか?
スピードを出し過ぎていないか?
交差点では前車の減速や停止に注意しているか?
周囲の車の動静に注意しているか?


さらに「トラックは運転席が乗用車より高いことによって、
前車との車間距離は長く感じやすく、実際の車間距離が短くなる。
そのためトラックが起こす事故の中で特に追突事故が多くなっている」と
注意を喚起しています。

トラックドライバーで、番組を聴いて下さっている方は、
こうした点を気をつけて下さい。

大型車と乗用車の追突事故は、重大なものになる危険性大です。
最新の注意を払って事故を招かないようにしましょう。

このところ気温が低い日が続いていますが、この寒さもあと少し。
もうすぐすればサイクリングが気持ちいい季節。
自転車に乗り始める方もいるでしょう。
それから、この春から自転車通勤・通学をする方もいるでしょう。
そこで、今回はおススメの、自転車交通安全アイテム紹介しました。





この春に自転車を買おうとか買い換えを考えている方は
用途にマッチしないタイプを選ぶと、乗っていて疲れたり
事故の危険を招いてしまうこともあるかもしれません。
いま自転車はどんなタイプがあるのか抑えておきましょう。

今回、コメントをいただいた全国に530以上ある自転車専門店
サイクルベースあさひの運営会社 株式会社あさひ 古頭有沙さんによると
シティサイクルと言われるものは通勤・通学・お買い物など
日常の移動手段として幅広くお使いいただけるような自転車。
かごや荷台がついていて荷物がたくさん運べるっていうのが特徴的。

クロスバイクのようなスポーツタイプの自転車は長距離を走るのに適していて
最近はスポーツやフィットネス目的で使う方も増えてます。
ランニングに比べると膝にかかる負担っていうのも少ないので
運動不足を感じている方にもおススメしたいとのこと。

電動アシスト自転車はモーターの力でアシストをしてくれるので
坂道の多い地域にお住まいの方だとか、年配の方
あとは小さい子どもの送り迎えに人気。
他にもe-bikeと言われるスポーツタイプの電動アシスト自転車もあり
年齢や体力問わずに楽しむことができるので行動範囲がぐっと広がります。





新たに買う方だけでなく、今の自転車を乗り続ける方も、
このタイミングに乗る目的や走行する道路環境を見直してみるといいかもしれません。
直接的な自転車の交通安全アイテムとしては、まずは何をおいても頭を守るヘルメット。

以前は自転車用ヘルメットといえばスポーツ用自転車に乗るときにかぶるような
スポーティーなタイプが多かったですが、最近は帽子感覚でかぶることができる
おしゃれなヘルメットやカラー展開が豊富なヘルメットが特に人気です。








子ども用のヘルメットも軽くてお子様の首とかに負担が少ないものだとか、
表面に人気キャラクターがプリントされたかわいらしいものも販売されています。
価格は大人用だと高いものものもありますが
普段使いに向いたものだと5000円台から8000円台くらい。
子ども用で2000円台から5000円台くらいのものが多いそうです。

そして、もしものときに頭部をしっかり守ってくれるよう
SGマークやCEマークなどの安全基準の認証マークが付いたものを
選ばれる方が非常に多いとのことでした。





警察庁によると自転車乗用中の交通事故で亡くなる人は、
約6割が頭部に致命傷を負っています。
自転車乗用中の交通事故でヘルメットを着用していなかった方の致死率は
着用していた方に比べて平成30年から令和4年の5年間の合計で約2.1倍高くなっています。
「自分は大丈夫」というのは、ただの思い込み。
必ずヘルメットを着用し、子どもにもヘルメット着用を促しましょう。





より安全性を確保するために自転車に取り付けたいのがオプションのライト。
ライトには自分の視野を確保するだけでなく、
自動車に自分の存在を気づいてもらう意味もあります。

夜間に自転車に乗る方も多いと思いますが ライトがあまり明るくなかったり
後ろからは自転車の姿が意外と見えてない、なんてこともあります。
そんな時にはオプションで取り付けられるフロントライトや赤いテールライトがお薦めです。
フロントライトはハンドルに取り付けられる後付けのタイプのものがあります。
これをシティサイクルに後付けして点滅させ、視認性を高くして使という方も多いそうです。

最近はバッテリーの稼働時間も長くなりました。
LEDの明るいライトが主流でかなり離れた場所からも自転車の存在を
しっかりと知らせることができて、安全に自転車を使うことができます。





自転車の乗る方は、自分の相棒はしっかりと自動車から
気づいてもらえる装備があるか? 確認してみて下さい。
東京の風は、そろそろ春を感じるようになってきました。
あなたのお住まいの街はどうでしょう?

地域にもよりますが、冬の走行で、
クルマはかなり疲弊しているかもしれません。

本格的な春が訪れる前に一度クルマをメンテナンスしましょう。
それが春の交通安全の第一歩です。
今回は自動車ジャーナリスト 高根 英幸さんにお話を聞きました。





高根さんによると、まず大事なのは冬の間の汚れ落とし。
最近は冬に道路に凍結防止剤や融雪剤を撒きます。
その多くの成分は塩分で走った車に付着しがち。
そのままにしておくとボディーが腐食するかもしれないので
洗車で洗い流して、落とすようにしましょう。





続いては、エンジンまわり。
今ではエンジンをスムーズに効率よく動かすエンジンオイルは低粘度になりました。
春になり、ドライブに行く時はエンジンオイルの量と汚れをチェックしましょう。
柔らかいオイルは量が減りやすいのでまめに量をチェックして下さい。

そして、クーラント、エンジンの冷却水。
最近は性能が上がり、寒冷地でも寒冷地用のクーラントのまま
冬から夏まで、そのまま使うドライバーが多くなってきています。

基本的にそれでも問題ありませんが
夏に向けて濃度を薄めるとオーバーヒート対策にもなり
ラジエーターを冷やす電動ファンが舞う機会が減って
バッテリーの寿命を延ばすことに繋がります。

さらにエンジンが発電機などを回すベルトもチェックしておきたいところ。
寒さはゴムからしなやかさを奪って、その状態で動かすと磨耗や劣化が進むもの。
ボンネット開けて表面の荒れ具合をチェックしてひび割れがないか確認しましょう。
また、走っている時にキュルキュルという音や加速時にギャーという音が出ていたら
それはベルト周りの寿命が来たというここと。その点の点検をして下さい。





そして、バッテリー。
バッテリーは冬期には活性が落ち、電圧が落ちがち。
その状態で使っているとどんどん性能が弱まります。
そこで、チェックした上で必要であれば補充電すると寿命が伸びます。





最後のウィンドウまわり。
冬を乗り越えたワイパーはゴムが硬くなり、痛みがち。
ウォッシャーと一緒に使ってみて拭きムラがあるようなら
ブレードのゴムをよく掃除してみて、それでも駄目ならワイパーブレード交換しましょう。
イパーのゴムだけの交換もできるので、その方法であれば経済的です。

また、ウィンドウウォッシャー液も冬場に凍結しないよう濃度を上げてる場合は
これから暖かくなるので水を入れることで経済的になり、使いやすくもなります。





高根 英幸さんによるとスタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期については、
春先に降る雪もあり、暖かくなったからといって「冬タイヤ」で走れなくなるわけではないので、
急ぐ必要はありませんとのことでした。

時間のあるタイミングでいちど愛車をメンテナンスして、
この春も安全なカーライフを楽しみましょう!

子供たちの美術教育の高揚を図るとともに
交通安全への“思い”を広めることを目的に毎年開催されている
「JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクール」。

今週はJA共済連の大井川明美さんをゲストにお迎えして
去年の暮れに発表された令和5年度の入賞作を紹介しつつ
今の交通安全について考えました。





大川さんによると、今回の応募作品は約9万2千点。
前年度まで「スマートフォンの使用マナー」を訴求する作品が9年連続で首位。
それが10年ぶり交代して「自転車のヘルメット着用」がトップになりました。

背景には昨年4月の改正道路交通法で
自転車利用者のヘルメット着用が全世代で努力義務となったことが話題となり
子どもたちもいち早く関心を示したことが影響しているようです。
それでは受賞作から4つの作品を見ていきましょう。


<内閣府特命担当大臣賞>
群馬県 小学3年生 黒澤 玲那さん




傘差し運転がいかに危険であるかを伝えるために
画面いっぱいの大きな傘で自転車を運転する人を見えなくしたインパクトある作品。
傘差し運転はしないで安全に自転車に乗ってほしいという願いが込められているようです。


<農林水産大臣賞>
島根県 中学2年生 村上 香菜さん




「遮断中の踏切への侵入禁止」をテーマにしたポスター。
踏切で遮断機を無理やりくぐろうとする危険な行為を描いて
今までにないような発想で交通安全を訴えています。


<警察庁長官賞>
高知県 小学4年生 柳瀬 成彩さん




今回、関心度が高かった自転車のヘルメット着用をテーマにしたポスター。
作者本人がモデルでヘルメットをしっかりかぶることで
「事故にあいたくない」という気持ちを込められていますね。


<文部科学大臣賞>
福島県 中学3年生 目黒なな子さん




「反射材」をテーマにしたポスター。
自分の命は自分で守るのはもちろん
他の誰かのためにも手軽にできる反射材を身に着けることで
交通安全を心がけてほしい伝えた作品と受け取れます。

子どもは大人の行動や社会の動きをよく見ているもの。
交通安全においても大人は子どものお手本になるような行動をしたいものです。

令和5年度 JA共済 全国小・中学生交通安全ポスターコンクールの受賞作品は
JA共済のホームページ内特設サイト「ちいきのきずな」で公開しています。
子供たちの交通安全への思いをご覧になってみて下さい。

もうすぐ春休みシーズン。
家族でクルマに乗って出かける方もいるでしょう。
そうした時、あなたはどうやってルート情報を得ていますか?
カーナビ? それともスマートフォンスの地図アプリ? 
いずれにしろ、使い方によっては危険が生じてしまいます。
今回はその使い勝手と安全な利用について伝えました。





今回のコメンテーター 自動車ジャーナリスト  吉川賢一さんによると
カーナビの搭載率はおおよそ70%ぐらいと言われているそう。
そのうちふだんからカーナビを使う割合は半分ぐらいではないかとのこと。
一方、スマホの地図アプリを使用している人は1割から2割のイメージだとか。
特に国産の自動車メーカーは純正のカーナビゲーションを推奨するほうが
まだ、圧倒的に多いという印象だということです。





カーナビやスマホの地図アプリ使用は、
使い方によっては交通違反となります。
その部分を押さえておくと、カーナビは原則は走行中の操作はNG。
画面を注視することが道路交通法の違反にあたります。
赤信号での停車中の操作も本来NG。操作は車を停車したときのみ可能です。

また、スマホ地図アプリはスマホを手に持っての操作はNG、
必ずスマホの固定ホルダーなどを使うなどして車にきちんと止める必要があります。
その上で停車中に操作をするのが正しい使い方。
純正のカーナビだと走行中は操作できない機能がありますが、
スマホ地図アプリは拡大・縮小・スライドなどができてしまうので
このあたりドライバーの意識に委ねられている現状だということです。
より危険な選択は避けるべきでしょう。





それではカーナビ使用時の危険な例というと
昔から多いのが渋滞時に画面を注視していたら
前の車に追突してしまったっていう事故。

スピードが出ている時には前を向いて運転していても
走行速度が遅くなるとドライバーは油断しがち。
特にタッチパネルでナビを操作する場合は画面を正確に触る必要があります。
よそ見運転が増えると事故の確率も増えるので気をつけましょう。

そして、カーナビの地図データが古いと、
“示している情報と走行している道路環境が
一致していない”ということも起きかねません。
そうなるとドライバーがパニックに陥って
安全なクルマの操作ができなくなることも考えられます。
      
吉川 賢一さんによると地図データの更新は1年ぐらいが一般的。
2年更新していない場合はデータの更新や
カーナビの買い替えを考えたほうがいいとのことです。





それでは続いてスマホでの地図アプリ使用。
通信量以外のコストがかからない経済的なメリットはあります。
一方で危険運転に繋がる可能性も大きいツール。

走行中に操作ができてしまうことが危険です。
高速道路などで走りながらスマホ地図アプリを操作する
そのような行為は絶対にやめて下さい。

スマホ地図アプリ使用は携帯を速度メーターの上につける人がいます。
しかし、あれも大変危険で視界の邪魔になったり
運転中の操作で体を乗り出す仕草になった時に
体を支えられずスマホに追突して事故の元となる可能性があります。
そのことを充分に認識しておいて下さい。





カーナビにスマホの地図アプリ、クルマ移動のナビゲーションシステムは
かつてと比べて格段に便利ですが、その一方でカーナビやスマホに頼りすぎて
「変なところに来ちゃった」とか「ここどこ?」という経験がある方もいるでしょう。
目的地への到着を急いでいたら、迷走したあとでスピード出すので危険。
知らないところへ遠出する時は事前の準備をしっかりすることが基本です。

今回お話をお聞きした吉川賢一さんは
遠出する時にはカーナビがあるものの自宅PCで検索して出かけるとのこと。
それは、どんなルートで目的地に向かうのか、おおよその到着時間、
どこから高速道路に乗るのか、などを事前に知っておくため。

また、頭の中の地図が広がっていき、
道を覚えやすいメリットもあるそうです。
車で移動を始めてからナビを操作して、
戸惑うドライバーを稀に見かけることもありますがあ
運転前にぜひ予習をしていただければとおっしゃっていました。