阪神淡路大震災から今日で30年。
ハンドルを握っている時に大きな地震が起こったら、
どうすべきか心と頭に刻んでおきましょう。
今回はモータリング・ライター  藤田竜太さんにお話を伺いました。





ハンドルを握って一般道を走行中に揺れを感じたら
周囲の状況を確認しながらゆっくりとスピードを落とし、
ハザードランプを点滅させながら、道路の左側に車を寄せて停止させます。
このとき交差点や陸橋の下に停めるのは避けましょう。

高速道路でも基本的に対象法は同じです。ハンドルをしっかり握り、
前後の車に注意しながら、徐々にスピードを落として道路の左側に停車します。
左側に駐車できない時は右側に車を寄せて警察・消防等の車両が通行できるよう
中央部を開けるように心がけて下さい。

停車する際は大きく山を削った斜面の下、いわゆる「法面」や
トンネルの出入口付近は崩落の危険があるので、なるべく避けましょう。
停車したらエンジンを切り、揺れが収まるまでは車外に出ず、
スマホやカーラジオから情報を入手します。





揺れが収まったらパトカーなどが広報しながら巡回するまでそのまま待機し
その指示に従いましょう。パーキングエリアやサービスエリアにいるとき、
強い地震が発生した場合は、係員の避難誘導に従って行動してください。

本線上でも高速道路には約1キロごとに非常口が設けられており、
ここから徒歩で地上に脱出することが可能です。
ちなみに高速道路では、計測震度4.5以上で通行止めとなり、
道路点検が行われることになっています。

山道で地震に遭うのは土砂崩れや地崩れのリスクが高いです。
車を斜面の反対側に寄せて停車し、車外に避難する準備をしましょう。
海岸線や橋の上、河畔などでは、津波の危険があるので、
なるべく速やかに高い場所へ避難しなければなりません。

結局、状況次第では車を置いて徒歩で避難したりすることになりますが、
それについては冷静な判断が必要です。





どんな道で運転していたとしても、
気をつけなければいけないのが、急にハンドルを切ったり、
急ブレーキをかけたりしないこと。

落ち着いて、安全な場所にクルマを停めます。
停車できるところがなく、運転を続ける時は、
道路の損壊や信号機の作動停止、道路上の障害物などに注意しましょう。

停車できたらスマートフォンやカーラジオで情報収集。
そのまま様子を見るのか、クルマから離れて避難するか、
判断は難しいところですが、状況に応じて判断・行動して下さい。





クルマから離れての避難はエンジンを止め、車のキーはつけたまま、
ドアをロックしないで窓を閉めます。その上で、連絡先のメモを見えるところにおき、
車検証や貴重品を持って行きましょう。

そして、オートバイなどの二輪車は比較的地震に強い乗り物ですが、
震度5以上になってくると話は別で横揺れなどの影響で転倒する危険性も生じてきます。
バイクで走行中も、揺れを感じたら速やかに減速、とにかく安全な場所に寄せて停車します。
停車時はセンタースタンドを使うより、サイドスタンドを使った方が
転倒防止に繋がりますし、ローギアに入れたままエンジンを切っておくと、
パーキングブレーキ代わりになります。万が一転倒してしまった場合は、
まず自分の体に怪我がないかを確認し、次にバイクのダメージをチェック。
ガソリンなどが漏れていないかもしっかり確認しておきましょう。





また、大地震の時に自宅や仕事場などにいて、
そこから避難する時は、津波から逃れるためなど、
やむを得ない場合を除いてクルマは使わないほうが良いとされています。

基本的に大きな地震が発生した時は車は使えないと考えること。
地震による停電で信号機がストップする可能性があり、
大規模な渋滞が発生する可能性があります。
また、道路に避難する人々が増えてくることが考えられ
道路が陥没したり、橋が落ちたり、塀や瓦礫が道路に崩れ落ちてきたりして
走行不能になる道も出てきます。

地震後、都市部の主要道路などは交通規制が敷かれることにもなり
ガソリンスタンドに客が殺到、あるいは停電で給油機がストップし
燃料が貴重になるといったところが主な理由です。

クルマを運転している時に大きな地震が起こったら、
今日の情報を参考に、落ち着いて対処して下さい。
       

クルマの走行中には、走ってきた道路をUターンして、
方向転換を図りたい時というのがありますよね?
でも、急なUターンは事故のもと。
また、Uターンが禁止されているところもあります。

運転を科学する 株式会社 ディ・クリエイト 代表取締役 上西一美さんによると
Uターンをして良いか、禁止されているかの判断は
道路標識か道路表示で禁止が示されていれば当然UターンはNG。
その2つがない場合は基本的にOKとなります

Uターン禁止の道路標識例。




Uターン禁止の道路表示例。




道路によっては禁止される時間が表示されていることもあります。




道路交通法上ではUターンについて、
道路標識、道路表示がある“ところ”での禁止とともに
歩行者や他の車の通行を妨害する“場合”の禁止も規定されています。
その点も注意しましょう。





Uターン時に気をつけるべきポイントは2つ。
1つは前方から走ってくる直進車との距離感・スピード感を誤って、
Uターンしようとしたものの、衝突してしまわないこと。
もう1つは「あっ、Uターンしよう!」と急にスピードを落としたり
急停車して後続車に追突されないこと。

まずは後続車がないか、あっても距離が離れているか確認。
次に対向車との距離を測ります。
人間は動きながら動くものを見ると距離感を見誤ることがあるので
上西さんによると、まずはUターンする前に必ず止まる状態をつくること。
その上で対向車との距離をしっかりと見極めてUターンをします。
Uターンした後は入った車線の前方に、赤信号停車しているクルマがあるリスクも考慮しましょう。





ただ、上西さんは「Uターンは危険な行為。
基本的にやらないことを前提に運転して下さい」とのこと。
来た方向に戻りたい時は、左折や右折をしていけば、方向転換できます。
また、セミナーなどでは「それでもUターンをする時は、
対向車が来ている時はUターンしないで下さい」と伝えているそうです。





ハンドルを握って直進している時、
前方にUターンしようとしているクルマが・・・という状況もあります。

そういう時には基本的にまずブレーキ踏みましょう。
自分が想像した通り相手がUターンをスムーズにやってくれれば
ブレーキを踏まなくとも大丈夫かもしれませんが、こればかりはわかりません。
もしものために速度を落とし、先にUターンしてもらうようにしましょう。

こうして考え、想像してみると、Uターンは通常の進行と逆行する行為。
しようとする立場でも、Uターンしようとするクルマと関わる立場でも、
最大限の注意を払って、その局面を安全にやり過ごしましょう。
一般財団法人全日本交通安全協会と毎日新聞社が主催する
毎年恒例の「交通安全スローガン」。

令和6年の受賞作品は、去年の11月に発表されています。
新年初回の今週は、その入賞作品を紹介しました。
スローガンに込められた思いを感じつつ、
年の初めに2025年の交通安全への思いを強く持ちましょう。





まずは運転者(同乗者を含む)に呼びかける「一般部門A」。

<内閣府特命担当大臣賞> 
北海道 安廣駿太朗さん
夕暮れに 歩行者を照らす 照(しょう)time

早めのヘッドライト点灯を呼びかけた作品ですね。
2024年に大活躍をしたMLB Los Angeles Dodgers 大谷翔平選手の
Show Timにかけて 照らす=照(しょう)timeとは、お上手!





<警察庁長官賞>
神奈川県 白井祐子さん
飲む前に 車じゃないよね? 再確認

飲酒運転は絶対NG。
本人がその意識を持つだけではなく、
飲み会の時などは、友人・知人など、自分の周囲の人にも
飲酒運転をさせないようにという意識や気持ちを持つことも大切ですね。





<内閣総理大臣賞>
神奈川県 小尾文乃さん。
守ろうよ チャイルドシートで 子の未来


小尾さんのメッセージはコメントでご紹介しました。
「このスローガンは少しでも多くの子供にチャイルドシートを着用してもらい
事故を減らしていけたらいいなという思いで作ったとのこと。
チャイルドシートは命を守る本当に大切な器具になると思うので
ぜひ着用して子供の命を守ってもらえたらいいなと思います」とのこと。

小さな子どもがいるお父さん、お母さんは、
お子さんが嫌がるかもしれませんが、
命を守るために必ずチャイルドシートは使用しましょう。
法律では6歳未満の幼児に使用が義務づけられていますが、
身長が150cmに達するまでは使用することが推奨されています。





続いて、歩行者や自転車・特定小型原動機付自転車利用者へ
交通安全を呼びかける「一般部門B」。

<内閣総理大臣賞>
兵庫県 村岡孝司さん。
危険です ながらスマホで 踏むペダル

去年の11月から、自転車運転中、停止している間を除いて、
スマホで通話したり、画面を注視することは道路交通法で禁止され、
罰則が強化されました。スマホを手で持っての画面注視はもちろん、
自転車に取り付けたスマホの画面を注視することも禁止されています。
自転車に乗る時は、このことをお忘れなく。


<内閣府特命担当大臣賞>
大阪府 鈴木昭博さん
見えないを 見えるに変える 反射材

<警察庁長官賞>
神奈川県 滝口翔太さん
ヘルメット かぶるあなたは かっこいい

反射材は夜道を歩く自分の存在をドライバーに知らせます。
特にお子さん、高齢者の方は、夜間の外出時、必ず身につけましょう。

そして、自転車のヘルメットの着用率はとても低いのが現状です。
去年の警察庁による調査では全国平均およそ17%。
自転車乗車中に事故で死亡した人は2023年までの5年間で1898人。
そのうち、ヘルメットの未着用は1780人で、その多くが頭部を損傷していました。
頭部を損傷する事故ではヘルメットを着けていない人のほうが、
着用した人より死亡する割合が1.5倍高いというデータがあります。
2025年は自転車に乗る時はヘルメットを着用。
これを「ふつう」のことにしましょう。





最後に中学生以下へ交通安全を呼びかける「こども部門」。

<内閣府特命担当大臣賞>
神奈川県 佐久間陸さん。
青だけど 自分の目で見て たしかめて

ご本人からの同じ子供達へのメッセージは、
「青信号で渡ったのに事故にあったりするから
事故がなくなればいいなと思って作りました。
青信号でもしっかりよく見て事故に遭わないようにしてほしいです」とのこと。

そうなんです。
横断歩道が青でも信号無視のクルマが万が一、いないとも限りません。
青信号の時も、左右から停まらずに走ってクルマがないかをしっかり確認。
大丈夫!と判断した上で、道路を渡るようにしましょう。

いま番組を聴いている子どもたちには、そうして欲しいですし、
お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃんは、
お子さんやお孫さんが事故に遭ってしまわないように、
「青信号でもクルマの確認をして道路を渡るんだよ」と伝えて下さい。

皆さんも交通安全スローガンを、ご家族で考えてみてはどうでしょう?
交通安全への意識が高まり、気が引き締まると思います。
今年も1年、事故に遭わず、起こさず、過ごしていきましょう。
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