ドライバーの皆さん。
高速道路を走行中に緊急で路肩に停車したことはありますか?

高速道路の路肩での停車はとても危険です。
軽微な事故を起こして、あるいは故障して、
止むを得ず路肩にクルマを止めた運転手や
同乗者が後続の車にはねられる事故が発生しているからです。

やむを得ず、停車をする時は、安全確保のため、
「守るべきこと」をきちんと守り、
「やっていはいけないこと」をやらないようにしましょう。

高速道路の路肩停車でどんな事故が起きているか?
2つのケースを紹介しましょう。

【ケース 

平成28年7月 
横須賀道路でクルマがパンクしたため路肩に停車。
運転手がタイヤを修理するために右後輪に輪止めをしようと
走行車線にはみ出したところ、後続車に撥ねられ死亡。


【ケース◆

平成29年8月
徳島自動車道でのこと。
専門学校のオープンキャンパスに参加した学生が乗る
マイクロバスの調子が悪かったため、運転手が路肩に停車。     
替わりのバスを待つ間に居眠り運転の大型トラックが後方から激突。
2人が死亡。

NEXCO東日本によると
路肩の停車は道路交通法によって原則禁止。
危険防止や軽い事故や故障などのため
幅が充分ある場所に限り例外的に認められています。
この時には以下のことを実践するようにしましょう。

後続の車にハザードランプの点灯で知らせた上で停車する。
次に車に積んである発煙筒を点火して
三角板・停止表示器材を車の後方、無理のないところに置く。
その時に後ろの車から止まってしまった自分の車が目立つようにする。
特に左カーブの場合は後ろから見えにくいので、
極力カーブの先に置きましょう。
      
発煙筒と三角停止表示板を設置したあとには、
守らなければいけないことが3つあります。
       
1)路上に立たない!

2)車内に残らない!

3)安全な場所に避難する!


車の中にとどまって後続車にぶつかられる事故もあります。
車外に出て、自分の車より後ろのガードレール外側など、安全な場所に避難しましょう。

自分の身の安全を確保したあとは110番、道路上に設置してある非常電話、
あるいは「#9910」という道路緊急ダイヤルで通報して下さい。

高速道路を運転中に路肩に停車するクルマが目に入った時には、
人がいないか? 出てこないか? 注意を凝らしましょう。
高速道路の路肩停車は、大きな危険が潜んでいます。
十分、気をつけるようにして下さい。


先の2回は「秋の全国交通運動」がテーマでした。
その中で1つ気になったことがあります。
「酒気残り運転」という言葉。
       
クルマとお酒の関係については
以前は「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」。
「お酒を飲んだら運転してはいけない」というものでした。





しかし最近は、それは当然のこととして、
さらに「お酒が抜けたと思っても抜けていない状態」に
注意が促されるようになりました。
それが「酒気残り運転」です。





5年前にこの「酒気残り運転」という言葉をつくったのは
岡山県 倉敷市にある川崎福祉大学 
医療福祉学部 臨床心理学科の教授で
認知心理学、交通心理学の専門家 金光義弘教授です。

それまではよく「残り酒」という言葉が
お酒が残った状態を言い表すものとして使われていました。
しかし、この「残り酒」という言葉は運転に関連づけられてはいません。
そこで、お酒の残った状態を車の運転に関連づけて
金光教授は出版社と「酒気残り運転」という言葉を作りました。
そして、この「酒気残り運転」の言葉は市民権を得はじめています。





確かに少し考えればわかります。
飲んだのは前日なのに目が覚めても「二日酔い」状態があり
それは体内にはアルコールがまだ残っているということ。
二日酔いほどでなくてアルコールが残っていることもあるでしょう。
   
アルコールが残っていれば「認知」「判断」「操作」
いわゆる行動3要素を正しく出来ません。
交通事故を起こす危険性は高まります。
       

そんな「酒気残り運転」を避けるためには、
人間の体がどのくらいアルコールを分解できるのかを覚えておき
自分がその時にどのくらいアルコールを摂取したのかを把握し、
その量を分解し終わるまでの時間はクルマに乗らないことです。
       
金光教授によると人間が分解できるアルコール量は1時間平均5g。
アルコールの摂取量は飲んだお酒のアルコール度数から計算できます。
その上で摂取アルコール量 ÷ 5が、少なくても運転してはいけない時間です。



   

中にはクルマの運転があるのにお酒を飲んでしまった。
でも、仮眠をとれば大丈夫。そう考えている人もいるかもしれません。
それは大きな間違い。

寝てしまえばアルコールが早く分解されるというのは事実とは逆。
睡眠をとると体の活動が鈍るためにアルコールの体外排出は遅れます。

そして、気をつけてほしいのはこの番組を通勤途中で聴いている方、
耳が痛いかもしれませんが、早朝の運転です。

金光教授は早朝の車の事故の多くは、
前の晩に飲んだアルコールが残っていると考えています。
呼気検査をやればアルコールが結構出るだろうとのこと。

この問題は非常に由々しき問題。
早朝の車の事故はアルコール検査をやるべきだという旨を
金光教授は警察庁に訴えているそうですが
実行する都道府県、実行しない都道府県、あるそうです。

お酒が好きなドライバーのみなさん。
万が一のことがあれば好きなお酒が飲めなくなります。
「酒気残り運転」の危険性を心にメモしておいて下さい。


9月30日(日)までは「平成30年 秋の全国交通安全運動」期間。
先週に続いて警察庁 交通局 交通企画課 渡辺友佳子さんを迎えて
「平成30年 秋の全国交通安全運動 後編」
重点ポイント4つのうち残る2つを紹介しました。
               

3)全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底 

シートベルト「非着用」の事故死亡者数は「着用」の約15倍。
全ての席での着用が義務ですが、運転席と助手席では浸透した一方
後部座席での着用率は低く、特に一般道では4割弱です。





後部座席は安全だと思っている人もいますが
衝突の衝撃で車外に放り出されたり
運転席や助手席の人にぶつかる可能性もあります。

昨年、自動車交通事故で亡くなった人のうち
約4割にあたる520人がシートベルト非着用でした。
このうち後部座席で着用していなかった方が76人。
シートベルトは全ての席で着用しましょう。
       
そして、チャイルドシート。
6歳未満の使用率は、およそ7割。
チャイルドシートも不使用だと
事故に遭遇した時の被害に格段の差が出ます。
不使用の死亡者は使用者の約8倍です





子供の成長に合わせて
体のサイズに合ったチャイルドシートを買い替えて下さい。
「命」を考えれば、高い買い物ではないはずです。
        
チャイルドシートは誤装着も少なくありません。
シートベルトで固定しているチャイルドシートにぐらつきがないか
ハーネスが緩んでいないか、常に確認するようにしましょう。

助手席はエアバッグが作動すると子供に被害が及ぶ場合があるので
チャイルドシートはできるだけ後部座席に取り付けて下さい。
やむを得ず助手席に取り付ける場合はシートを一番後ろに下げて
チャイルドシートを前向きに取り付けてください。


4)飲酒運転の根絶

昨年の飲酒運転による交通事故は約3,600件。
約10年でほぼ半減しました。
しかし、近年は減少幅が小さくなってきています。

飲酒運転の死亡事故率は飲酒運転以外の8倍以上。
非常に高く、死亡事故は昨年約200件ありました。
何があっても飲酒運転をしてはいけません。







お酒が強い人でも、少しお酒を飲んだだけで
安全運転に必要な注意力・判断力が低下することがわかっています。

「気が大きくなり速度超過などの危険運転をする」、
「車間距離の判断を誤る」「危険の察知が遅れる」、
「ブレーキペダルを踏むまでの時間が長くなる」という影響です。

ドライバーの周りにいる人も注意を促しましょう。
お酒を飲まず他の人を自宅に送るハンドルキーパーを事前に決める。
または運転代行サービスを活用しましょう。

お酒は覚めたと思っても残っていることがあるもの。
飲み終えてから6時間以上あとに起こした死亡事故が
飲酒運転となった事例もあります。
        
車を運転する時は、それを考慮した飲酒時間、飲酒量を心がけてください。
お酒を飲んだ後、少し横になったくらいでは、アルコールは抜けません。
一人一人が「飲酒運転はしない させない」
という気持ちを持ち飲酒運転を根絶しましょう。



«Prev || 1 | 2 | 3 |...| 60 | 61 | 62 || Next»