今週、関東甲信地方は梅雨入りしました。これからしばらくは雨が多い季節。
交通事故の危険は高まるということで、今回は「視界不良」についてお伝えしました。
お話をお聞きしたのは、JAF東京支部 事業課 交通環境係 杉本 実さんでした。





ドライバーの皆さんは経験上、理解していると思いますが
雨が降っている時は視界が悪く、周囲の音が聞こえにくい、
従って事故の危険は、高まります。

まず車の運転であれば速度を落とすことが大切。
そして、ヘッドライトを点灯しましょう。
対向車、横を走る車、後続車とお互いに存在を認識しあうためです。

また、歩行者や自転車利用者は反射材を身につける
明るい色の服装を着るなど、クルマに自分の存在をアピールしましょう。





さらに、雨が降っている夜に気をつけなければいけないのが「グレア現象」。
夜間、自分の車と対向車のヘッドライトの光が交錯した時に、
お互いの光が反射しあって間にあるものが見えなくなることです。
雨が降っている夜は、路面が濡れて、ライトの光が乱反射しるので特に注意が必要。





視界の悪い雨の季節の運転に備えて
クルマのパーツをしっかりメンテナンスしましょう。

フロントウィンドウ/リアウィンドウは
雨で濡れた時に視界が悪くならいよう綺麗にして油膜を取り除きます。
曇った時にはデフロスターを利用して曇りをなくします。

そして、ワイパーもチェック。
ワイパーについては吹きムラ、吹き残し、ビビリ音が出たらゴムの交換時期かもしれません。
多くの製品は年に一度の交換を推奨しています。

ウォッシャー液は真水ではなく、市販製品の利用がおすすめです。
使いたい時に残量が無いということがないように定期的に点検して下さい。

サイドミラーも視界確保のために重要。
これも汚れを落とした上でコーティング剤を使うことがおすすめしますが
雨を弾く揮発性のものではなく、雨を貼り付ける親水性タイプがいいとされています。
水滴がつかず、クリアに見ることができるからです。





まずは視界を確保するためにクルマをメンテナンス。
運転する時にはスピードを出さない。
雨が降ったら存在に気づいてもらうためにライトを点灯する。
また、クルマを運転している時に人間は視覚と聴覚で周囲の交通環境を認識するので
特に雨の中を走行している時には大きな音で音楽やカーラジオをかけない。
これらのことを実行して、雨の季節の事故を近づけないようにしましょう。

沖縄地方・奄美地方はすでに梅雨入りしていますが、
これからしばらくは雨の降る日が多い季節を迎え、交通事故の危険が高まります。
今週と来週は「雨の季節に備えよう」。
JAF東京支部 事業課 交通環境係 杉本 実さんにお話を伺い
注意ポイントとクルマのチェックについてお伝えします。





首都高速道路株式会社の調査によると
雨天時の事故件数は晴天時の約5倍。
雨の日の深夜となると約7倍にもなります。
考えられる理由としてはでスリップと視界不良ということで
前編ではまず「スリップ」にフォーカスしました。





雨の日にスリップしやすくなるのは路面が濡れて
ブレーキが効き始めてから停止するまでにクルマが進む距離「制動距離」が伸びるから。
雨の時は晴れの時と比べて1.5 倍になると言われています。

JAFがかつて行った実験、乾いた路面と濡れた路面で
タイヤの溝の少なさによる制動距離の違いを測ったところ
濡れた路面を100km/h で走ったとき
2 分山のノーマルタイヤで約 1.7 倍、5 分山のスタッドレスタイヤで約 1.5 倍
乾燥した路面よりも制動距離が長くなったといいます。

つまり、雨で路面が濡れている時はスピードを出しすぎない!
いつも以上に周囲に気を配り、早めの危険察知を心がける!
この2点が必要です。





そして、梅雨が目前にせまったこの時期、
タイヤをチェック! 必要であれば交換しましょう。

法令的には残り溝が1.6 ミリ以下になったタイヤは使用してはいけません。
では、そこまで減ってなければ大丈夫かというとそうとも言えません。
それは上記のテスト走行の結果が示しています。

また、タイヤはゴム製なので使用していなくても経年劣化していきます。
溝がたっぷり残っているからといって安心するのではなく、
製造から5年以上経ったタイヤは販売店等で確認をしてもらいましょう。
製造年月日に関してはタイヤの側面にゴムの中に 4 桁 の数字があり下2桁が製造年。
例えば 2412 という数字があれば2012 年製です。





そして、“スリップ”から話はそれますが、
路面に水が溜まっている時には「ハイドロプレーニング現象」の危険があります。

タイヤと路面の間に水が入り込みタイヤが路面に接触 しなくなることで
車が水の上を滑り、ブレーキやハンドル操作が効かなくなるのがハイドロプレーニング現象です。
特に起こりやすいのが高速道路。
タイヤの溝がしっかり残っていても関係ありません。

万が一ハイドロプレ ーニング現象に見舞われた時は何 もしないのが基本。
ハンドルを切ったり、ブレーキ踏み込むと、タイヤが路面に接地した時に、
危険な動きをすることになるので、落ち着いて制動が効くようになるのを待ちましょう。

来週は「雨の日の運転に注意(後編)」。
視界不良について、お伝えします。





先週は、改正道路交通法が施行。
75 歳以上の運転免許証の更新基準が厳しくなったことを伝えました。

昨今の状況を 鑑みて免許の自主返納を選択する人は増加。
そうした方をサポートする動きも広まっています。
地域で協議会がつくられたり。支援事業がスタートしたり。

今回はそんな中、栃木県 矢板警察署が、
4 月から始めた施策「交通安全 言葉のたすきリレー」を紹介しました。
お話しを伺ったのは交通課長の矢内 大輔さん。





「交通安全 言葉のたすきリレー」は長年にわたり安全運転に努め
運転免許を自主返納された方などから、安全運転のアドバイスである交通安全の秘訣を募り、
それを交通安全の広報活動に活用することで、
高齢者を含む現役ドライバーへ安全運転を言葉で紡いでいこうという施策。

協力して免許返納した方には表彰状と交通安全の秘訣を記載した記念品が贈呈されます。
これは返納された方の大切な思い出にしてもらうため。
返納の日も思い出深いものにしったもらおうと署員によるセレモニーも行われます。

この施策が生まれたのは、長年、安全運転を続けてきた方には
交通安全のキーワード、習慣などの交通安全の秘訣があると聞いたから。
運転免許証の返納という大きな決断をした人たちに協力してもらい
”秘訣”を集めて、その”言葉”を繋いで交通安全の広報活動に活用することで、
大きな効果が得られると考えました。

スタートして 1 ヶ月半で30人の高齢者が運転免許証を自主返納。
その方たちからあった安全運転のアドバイスは「一時停止は必ず止まる」
「よく確認してから発進する」「脇見運転はしない」「体調が悪い時は運転をしない」など。
こうした”金言”を現役ドライバーに紹介すると好評。
交通事故防止に役立ち、高齢ドライバーが免許返納を考える機会になればと考えているとか。

交通安全の秘訣の言葉は基本的なことだと思うかもしれませんが、
当たり前なことは疎かになりがち。
その時、事故に遭遇する危険は高まります。
落ち着いて、基本に忠実に、ハンドルを握る心持ちが大切です。





矢内さんによると、高齢ドライバーが当事者となる交通事故は前の車への追突と、
交差点における出会い頭の交通事故が多発しているので
運転中は車間距離を十分にとり、前をよく見て運転をし、
交差点での左右の安全確認を十分に行ってくださいとのことでした。

また、全国的にもアクセルとブレーキの踏み間違いによる交通事故も発生しているので
正しい運転姿勢で十分注意して運転していただくとともに
踏み間違い防止装置等の運転サポート機能の付いた車の利用についても
ぜひご検討していただきたいと思いますともおっしゃっていました。

年齢を重ねるとともに、車の運転に関して、様々な不安が出てくるかもしれません。
自身やご家族の健康、体力など、運転免許に関する不安を感じた際には、
お近くの警察署の担当窓口にお気軽に相談してください。




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