クルマを運転していて踏切を渡る時、
安全には十分に気をつけているでしょうか。
ひとたび事故が起きてしまうと、大惨事になりかねない場所が踏切。
今回のテーマは「車で踏切を渡る時」でした。





「踏切での事故なんて、そうそう起きるものでもないだろう」。
そう思う人は多いでしょうか。
インターネットで「車」「踏切」「事故」と入れて検索をかけると
事故や、事故になりかけた事例が出てきます。


<ケース1>

6月22日 午後4時40分ごろ 滋賀県甲賀市の近江鉄道踏切で、
湖南市の会社員(32)の乗用車と日野行きの列車が衝突した。
列車の乗客約35人と乗用車の運転手にけがなどはなかった。
滋賀県警甲賀署によると、乗用車が踏切内で立ち往生したといい、
原因を調べている。



<ケース2>

6月19日午前11時50分ごろ、
群馬県高崎市の上信電鉄馬庭―西山名間 天神谷戸踏切で、
高崎行き上り普通電車が同市の農業の男性(72)の軽トラックと衝突。
男性は前橋市内の病院に搬送され、骨盤骨折などの重傷。
電車の乗客乗員にけがはなかった。



<ケース3>

6月12日 午後7時15分ごろ
JR神戸線 宝殿−曽根間の踏切で乗用車が立ち往生。
踏切の非常ボタンが押されたため、東加古川−姫路間の上下線で、
1時間半にわたって運転を見合わせた。乗用車と電車との接触はなかった。






最近の10日ほどで、これだけ起きているわけですから、
他人事ではありません。

日本の場合は踏切はいかなる場合も、遮断機があって信号機があっても、
必ず一時停止が原則です。

踏切での事故の多くは、踏切の中でクルマが立ち往生することから起こります。
国際モータージャーナリスト 清水和夫さんによると原因の1つは高齢者の運転。
遮断機のあるところで一時停止すると
高齢者にとって再発進のための右足の動きが少し複雑。
もたついてしまうこともあります。

さらに踏切を渡った席に信号機があった場合
赤信号だと踏切を渡り始めたはいいが先が詰まっていて
渡りきれず、クルマの一部が踏切の中に残ってしまうこともあります。

道路交通法には自動車の踏切の走行が規定されています。
「車両等は、踏切を通過しようとする時は、踏切の直前で停止し、
かつ、安全であることを確認した上でなければ進行してはならない。」


踏切では、遮断機が下りていなくても、
踏切の手前で一時停止する必要があります。

その上で、踏切の中で立ち往生してしまうことがないよう
踏切を渡った向こう側にクルマが進めるスペースがあることを確認、
左右の安全をしっかり確かめて発進します。

道交法の規定はないですが、渡る前の安全確認の時点で、
車の窓を開け、列車の接近がないことを、耳で確かめましょう。

清水和夫さんによると、
なるべくスムーズに早く渡り切るっていうことが大切。
その際、路面の凹凸が激しく、ハンドルが取られる踏切もあるので注意する。
また、歩行者や自転車、オートバイも一緒に渡ろうとすることもあるので
他の交通参加者との関係にも注意を払う。
なかなか難易度が高い交通のユースケースです。

ニュースでは高齢者の踏切での立ち往生が多く伝えられます。
同居しているご両親や、おじいちゃん・おばあちゃんには、
踏切には気をつけるよう、日頃から声をかけて下さい。

万が一、立ち往生してしまった時の対処法も大切です。
速やかに車から降りて踏切に設置されている警報のボタンを押す。
頻繁に利用する踏切は警報ボタンがどこにあるか確認しておきましょう。
この対処法も家族や友人、知人と共有しておきたいところです。

まったく知らない踏切や
いつも渡っているのでわかっているつもりでいる踏切が、
特に危険かもしれません。
大惨事を招きかねない踏切の利用には気をつけましょう。
   

【横断歩道は歩行者が優先】。
ほとんどのドライバーが知っていると思いますが、
このルールに従って車を走らせているでしょうか?

今週は横断歩道付近でクルマがやらなければいけないこと、
反対にクルマがやってはいけないことをお伝えしました。





過去5年間で自動車と歩行者が衝突した交通死亡事故は5,052件。
そのうちのおよそ7割、3,588件は歩行者が横断中の事故です。
横断場所を見てみると、横断歩道33% 横断歩道付近13% 。
横断歩道とその付近で半数弱を占めます。





クルマを運転している時の横断歩道付近には要注意だと分かります。
まず、クルマで走行している時にやらなければいけないことは
信号がない横断歩道で歩行者が渡ろうとしていたら
必ず一時停止して、歩行者が横断歩道を渡るまで待つこと。

これは道路交通法で定められています。
違反した場合は3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金。
反則金は普通車 9000円、二輪車 7000円、原付 6000円、
基礎点数は2点です。





「JAFの調査」では一時停止するクルマの割合は増えています。
初調査の2016年は一時停止するクルマの全国平均わずか7.6%でした(!)
続く2年もほぼ同じ、2017年、2018年はともに8.5%。

しかし、この問題は愛知県在住のイギリス人が、
東京オリンピックで来日する多くの外国人の安全を危惧して
新聞に投稿したことで広く知られることになります。
警察や行政もキャンペーンをスタート。

2019年に17.1%と倍増し、2020年 21.3%、
最新版2021年の調査では 30.6%と右肩上がりではありますが
まだ3割、割のクルマが停まっていない現実は何とかしたいものです。





横断歩道を認識しにくいと思っているドライバーも多いかもしれません。
これは路面に記された菱形の標識でわかります。
菱形のマークがあったらその先に横断歩道または自転車横断帯があるということ。
1つ目は横断歩道の「50m手前」、2つ目は「30m手前」に標示されています。





横断歩道付近でクルマがやらなければいけないことの2つ目。
横断歩道や自転車横断帯の手前で車が止まってる時は
その横を通って前に出る前に一時停止をしなければいけません。

これは例えばどういうケースかというと
クルマを運転していると、前方に横断歩道が見えてきた。
その手前にハザードランプをつけたタクシーが停車している。
お客さんが降りるのか? 乗ったのか?
あなたはタクシーの動きに気をつけると思いますが、
気をつけながらそのまま追い越す・・・ というのは法令違反。
いちど停車しなければいけません。
意外と知らない人が多いかもしれないこのルールを覚えておいて下さい。





次に横断歩道付近でクルマがやってはいけないこと
箇条書きで記すと

★ 横断歩道や自転車横断帯とその手前から30m以内の場所では
  他の車を追い越したり、追い抜いたりしてはいけない

★ 横断歩道、自転車横断帯とその端から前後に5m以内の場所では
  駐車も停車もしてはいけない

★ 横断歩道のない交差点やその近くを歩行者が横断している時は
  その通行を妨げてはいけない。





最後に運転者の立場ではなく、歩行者の立場の時も気をつけましょう。
横断歩道や信号機つきの交差点が近くにあれば、
その横断歩道や交差点で横断しなければいけません。
また、クルマの直前・直後の道路横断は禁止されています。
交通事故に遭った歩行者にも法令違反が多いことを覚えておいて下さい。

今週、関東甲信地方は梅雨入りしました。これからしばらくは雨が多い季節。
交通事故の危険は高まるということで、今回は「視界不良」についてお伝えしました。
お話をお聞きしたのは、JAF東京支部 事業課 交通環境係 杉本 実さんでした。





ドライバーの皆さんは経験上、理解していると思いますが
雨が降っている時は視界が悪く、周囲の音が聞こえにくい、
従って事故の危険は、高まります。

まず車の運転であれば速度を落とすことが大切。
そして、ヘッドライトを点灯しましょう。
対向車、横を走る車、後続車とお互いに存在を認識しあうためです。

また、歩行者や自転車利用者は反射材を身につける
明るい色の服装を着るなど、クルマに自分の存在をアピールしましょう。





さらに、雨が降っている夜に気をつけなければいけないのが「グレア現象」。
夜間、自分の車と対向車のヘッドライトの光が交錯した時に、
お互いの光が反射しあって間にあるものが見えなくなることです。
雨が降っている夜は、路面が濡れて、ライトの光が乱反射しるので特に注意が必要。





視界の悪い雨の季節の運転に備えて
クルマのパーツをしっかりメンテナンスしましょう。

フロントウィンドウ/リアウィンドウは
雨で濡れた時に視界が悪くならいよう綺麗にして油膜を取り除きます。
曇った時にはデフロスターを利用して曇りをなくします。

そして、ワイパーもチェック。
ワイパーについては吹きムラ、吹き残し、ビビリ音が出たらゴムの交換時期かもしれません。
多くの製品は年に一度の交換を推奨しています。

ウォッシャー液は真水ではなく、市販製品の利用がおすすめです。
使いたい時に残量が無いということがないように定期的に点検して下さい。

サイドミラーも視界確保のために重要。
これも汚れを落とした上でコーティング剤を使うことがおすすめしますが
雨を弾く揮発性のものではなく、雨を貼り付ける親水性タイプがいいとされています。
水滴がつかず、クリアに見ることができるからです。





まずは視界を確保するためにクルマをメンテナンス。
運転する時にはスピードを出さない。
雨が降ったら存在に気づいてもらうためにライトを点灯する。
また、クルマを運転している時に人間は視覚と聴覚で周囲の交通環境を認識するので
特に雨の中を走行している時には大きな音で音楽やカーラジオをかけない。
これらのことを実行して、雨の季節の事故を近づけないようにしましょう。

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