ーーーー……本当にいいですか?これ。
久芳「え、僕、本当に真剣に言ってますよ。かわいくないですか? 本当に素晴らしいです、これは。(バッジの方のデザインを見て)いろんなバリエーションもつくっていただいて」
とーやま「これは、アートディレクターとディスカッションをして、コンセプトを共有しながらつくったんですけど
(注3)、想像以上の仕上がりにはなったかなって」
(注3)本当にテキトーに喋っています。
打ち合わせは、BEAMSオフィスにあるオサレなラウンジのような場所で行われた。
久芳「Tシャツでもトートでも、一つだけドーンと置いてもかっこいいし、総柄のアイテム、たとえば傘とかがあっても面白いと思いますし」
とーやま「傘、かわいいですね」
久芳「今後、いろんなバリエーションが期待できる気がするんですよね」
とーやま「あと、フテイヌがたくさんいる中で、一つだけ違うのが混ざっている遊び心。気づきました?」
ドヤ顔を見せるとーやま校長。
久芳「気づきましたよ。主張ハンパないですからね(笑)」
とーやま「これは、デザイナーの僕が北海道出身っていうのもあるんですが、北海道の澄み切った空気をBEAMSさんに感じて。店舗に入った瞬間思いますね」
久芳「“澄んでるな”って?」
とーやま「はい、たとえば目隠しして連れて行かれてもわかりますね、“ここはBEAMSだな”って
(注4)」
(注4)あくまで個人的な見解です。かなり個人的な見解です。
久芳「つまり、北海道とBEAMSにリンクを感じていただけたと」
とーやま「そういうことになりますね」
久芳「そのメッセージをこのデザインに落とし込んでいただいたんですね?」
とーやま「そういうことになりますね」
久芳「すばらしい
(注5)」
(注5)久芳さんは優しいので、テキトーに話を合わせてくださっています。たぶん。