2019年10月20日(日)

「True Colors」

Cyndi Lauper

彼女の絞り出すような歌声が哀愁を帯びて秋に染みるナンバーですね。1986年のセカンド・アルバムに収められたタイトル・チューンです。
デビュー・アルバム『She's So Unusual』から一貫してマイノリティの人たちに寄り添うナンバーを届け続けている彼女。この曲も世間を恐れ、本当の自分を表現できずにいる人に語りかける優しい歌詞が綴られています。
“怖がっちゃだめ　自分本来の姿を見せるのよ　本物の輝きはとてもキレイなの　まるで虹のように”
この歌詞からは、人には色んな個性があって、それはみんな美しいということと、いろいろな色、個性があるから世界は美しいという、ふたつの美しさが語られているように思います。
現在、『デビュー35周年 Anniversary Tour』と題してジャパンツアー中の彼女。
以前、あるインタビューで「リタイアは絶対にしない。音楽は私の人生そのものだから」と語っているとおり、66歳の今も精力的に活動しています。
彼女自身が多くの人の希望の星、この曲の世界を体現してくれている唯一無二の存在なんですよね。