2020年5月10日(日)

「Shelter」

Porter Robinson & Madeon

新時代のエレクトロニック・ポップス界の中でも、若手の代表として知られている2大天才児がコラボした2016年のナンバー。
ポーター・ロビンソンが大の日本カルチャーファンで、自ら日本のアニメーション・スタジオとミュージックビデオを制作して、世界に先駆け日本で公開したことも話題になりました。
もともとはダフト・パンクのファンが集まるインターネットの掲示板で知り会い、アメリカとフランス、別々の場所で活動しながらも、友情を深めてきた二人。
そんな今どきの二人が、初コラボレーションとなるこの曲の歌詞に込めたのは、ポーター曰く『親の愛情』であり、「次の世代を守りたいという思い」なんだそうです。
『Shelter』というと、危険が迫った時の避難場所というイメージがありますが、この曲では親の愛を象徴するものであり、若者たちの安らげる場所という意味も込められているようです。
“アナタがボクにしてくれたように　ボクもみんなに安らげる場所を与えるよ”
この歌詞からは、親から子へ受け継がれる無償の愛の存在を感じますが、それと同時に、ポーターとマデオン、二人が出会ったことで生まれる音楽こそが若者たちの安らぎの場になれば、それはきっとあなたのおかげで僕らが夢を追えているということだから、今度はボクらが誰かの役に立ちたい、そんなポジティブなエネルギーの循環が生まれているのではないでしょうか。
若きアーティストが初めてのコラボで綴った愛の世界。
アナタには、どんな風に響いているでしょうか？