第66回 1月19日「ビスケット」前編
2025.01.19

誰もが知るビスケット。
でも「何をもってビスケットと言うのか?」と尋ねられたら
多くの人は答えられないかもしれません。
まずはビスケットの定義を把握しておきましょう。
全国ビスケット協会の規約によると
ビスケットは「小麦粉・糖類・植物油脂・食塩を主な材料とし、オーブンで焼いたもの」。
一般に言うと“主に小麦粉、砂糖、油脂、乳製品から作られる焼き菓子”の総称。
クッキーやクラッカー、プレッツェル、パイなどもビスケットの一種です。
ビスケットの名前はラテン語のbis coctus(ビス・コクトゥス)に由来します。
この言葉の意味は「二度焼かれたもの」。
紀元前2000年頃、古代ヨーロッパ人が航海や遠征の旅をする時の食料として
いちど焼いたパンを乾かしたり、さらに焼いたりして水分を減らし
日持ちする食べ物として携帯したことが起源のようです。
ビスケットが本格的に作られるようになったのは16世紀の後半頃のヨーロッパ上流社会。
イングランドの女王のエリザベス1世やフランス王妃のマリーアントワネットは、
宮廷でビスケットを作らせていたという話が残っています。
そんなビスケットが日本にやってきたのは16世紀。
1543年に種子島に漂着したポルトガル人が、鉄砲やカステラと一緒に伝えたようです。
ただ、当時の日本人の嗜好に合いませんでした。
鎖国政策の中で唯一、外国に門戸を開いていた出島がある
長崎周辺で外国人向けに売られるにとどまっていました。
日本にビスケット愛好家が現れるのは、明治時代になってからのことです。
でも「何をもってビスケットと言うのか?」と尋ねられたら
多くの人は答えられないかもしれません。
まずはビスケットの定義を把握しておきましょう。
全国ビスケット協会の規約によると
ビスケットは「小麦粉・糖類・植物油脂・食塩を主な材料とし、オーブンで焼いたもの」。
一般に言うと“主に小麦粉、砂糖、油脂、乳製品から作られる焼き菓子”の総称。
クッキーやクラッカー、プレッツェル、パイなどもビスケットの一種です。
ビスケットの名前はラテン語のbis coctus(ビス・コクトゥス)に由来します。
この言葉の意味は「二度焼かれたもの」。
紀元前2000年頃、古代ヨーロッパ人が航海や遠征の旅をする時の食料として
いちど焼いたパンを乾かしたり、さらに焼いたりして水分を減らし
日持ちする食べ物として携帯したことが起源のようです。
ビスケットが本格的に作られるようになったのは16世紀の後半頃のヨーロッパ上流社会。
イングランドの女王のエリザベス1世やフランス王妃のマリーアントワネットは、
宮廷でビスケットを作らせていたという話が残っています。
そんなビスケットが日本にやってきたのは16世紀。
1543年に種子島に漂着したポルトガル人が、鉄砲やカステラと一緒に伝えたようです。
ただ、当時の日本人の嗜好に合いませんでした。
鎖国政策の中で唯一、外国に門戸を開いていた出島がある
長崎周辺で外国人向けに売られるにとどまっていました。
日本にビスケット愛好家が現れるのは、明治時代になってからのことです。