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雲 雲 雲 木 人々 街並み
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REPORT

第79回 4月20日「緑茶」前編
2025.04.20
「♫ 夏も近づく八十八夜」ではじまる唱歌「茶摘み」。
八十八夜は立春から88日目のことで、その頃から行われるお茶摘みを歌っています。
2025年の立春から88日後は5月2日。そろそろ全国で茶摘みが始まる時期です。

茶樹はツバキ科の多年生植物で中国 雲南省などアジア南部から世界に広まりました。
日本には奈良時代から平安時代、遣唐使や留学僧によってもたらされたと考えられています。
栽培が始まったのは、平安時代の終わりごろ。
鎌倉時代になると、臨済宗の開祖 栄西が、宋から持ち帰った茶樹の種を各地に広めました。
栄西は『喫茶養生記』という製茶法やお茶の健康への良さを説いた本も残していて
それによると当時のお茶は、抹茶に近く茶筅で泡立てていたようです。

南北朝時代には、飲んで産地を当てる「闘茶」がブームになり
室町幕府3代将軍 足利義満は宇治茶を奨励
安土桃山時代には千利休が「茶の湯」が完成・・・と
時代とともに、お茶は日本固有の文化として確立していきました。

江戸時代には、庶民にも茶葉を煎じて飲む習慣が広まり
江戸末期になると産業として発展し始めます。
横浜港が開港された1859年には180トンほどが海外に輸出され
明治時代には生糸と並ぶ重要な輸出品として日本の近代化を支えました。

最近はというと・・・
2024年の日本茶の輸出量は、前年比16%増のおよそ9千トン。
お茶の輸出は増えていて、緑茶は世界でも愛飲される飲み物になってきています。
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