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REPORT

第87回 6月15日「冷蔵庫」前編
2025.06.15
家電製品の1つ、冷蔵庫。
日本で初めて電灯が灯ったのは文明開化の時代、1882年(明治15年)の銀座。
それ以前に現在のような冷蔵庫はありませんでした。

ただ、かつての人々も食糧の保存のため
飲み物や食べ物を冷やして美味しく口にするため
自然や環境を冷蔵庫のような役割で上手に利用していました。

日本では日本書紀などの書物に氷や雪を使って物を冷やした記録があります。
洞窟の中や地下に貯蔵庫を作ったりもしていたようです。
もちろん井戸水や川の水も使っていたことでしょう。
海外を見ると、16世紀のイタリアで硝石(硝酸カリウム)を水に溶かすと
水の温度が下がることが発見され、ワインなどを冷やす目的で利用されています。

そんな時代を経て、元祖・冷蔵庫が登場したのは1803年。
アメリカのトマス・ムーアさんが、氷で物を冷やす箱を開発。
これを「refrigerator」と名付けました。

その後、人工的に氷を作る技術が確立されたこともあり
当初の冷蔵庫は電気を使わない人工的な氷で物を冷却する箱。
ちなみにrefrigeratorはラテン語で「再び」「冷やす」という意味で
現在の「冷蔵庫」を指す英単語にもなっています。

氷を使う冷蔵庫は、明治時代になると日本にも伝わり
大正時代から昭和初期に「氷箱」という名称で一部の上流家庭に広まりました。
しかし、今のような家庭用電気冷蔵庫が普及するのは、まだ先の、それから40年近く後のこと。
家電製品や自動車など耐久消費財の統計が取られるようになった1957年(昭和32年)時点では、
冷蔵庫の一般家庭への普及率は、わずかに2.8%でした。
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