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REPORT

第94回 8月3日「メガネ」前編
2025.08.03
国内の成人を対象にした調査では使用率は、ほぼ4分の3というデータがあるメガネ。
パソコンやスマートフォンを長時間使用する人が多い現代、
さらにファッションアイテムの1つとしても定着し、ユーザーは本当にたくさんいます。

そんなメガネの誕生に欠かせなかったのがレンズ。
10世紀頃のアラビアの学者で「近代光学の父」イブン・アル=ハイサムは、
「目から発する放射物によって物が見える」という当時の一般的な理論に反して、
「物の放つ光を受けて目の中に像が結ばれる」と考えます。
彼は物が見える現象を最初に解明した科学者でした。
さらにハイサムは、ガラス球とそこに当たる光の屈折によって物を拡大して見ることができ
この方法で視力を補える可能性を示唆しました。

そのアイデアが実現したのは13世紀中頃。
本の上に置くと文字が拡大される水晶や石英製の半球面レンズが開発されたのです。
これは、今のルーペのようなもので「リーディングストーン」と呼ばれ、
老眼に悩む修道士たちに喜ばれたといいます。

そして、メガネの原型が開発されたのは、13世紀後半のイタリア ムラーノ島のガラス工房。
リーディングストーンのレンズは1つでしたが、これは2つのガラス製レンズを柄のついた
木枠にはめて鋲で接続した「リベットメガネ」でした。

ただ、まだ耳にかける仕様ではなく、手で持って見るもので、
このタイプはポルトガル宣教師によって16世紀の日本にも伝えられています。
現在のように耳にかけるメガネの登場は、もう少し後のことでした。
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