第110回 11月23日「時計」後編
2025.11.23

携帯できる時計を大きく進化させたのは、
振り子時計を発明したオランダの学者 クリスチャン・ホイヘンスでした。
時計を小さくして、持ち運ぶために必要だったのが2つの発明です。
1つは動力になり、傾きや振動に強い「ゼンマイ」。
時計内部に組み込んだ、小さく軽いゼンマイを巻き上げ、
ほどける力を生かすことで時計が動きます。ゼンマイは、15世紀末に既にありました。
もう1つは、ホイヘンス自ら発明した機械式時計の心臓部「テンプ」。
振り子の替わりに一定の時間で往復振動し、時を刻む速さを決定します。
初期の携帯型機械式時計は、ポケットに入れる懐中時計。
その後、1800年頃になると、腕時計が登場します。
腕時計は当初、女性の装飾品でデザイン重視。
正確さが求められるようになったのは、19世紀の終わり頃。
軍隊で使われるようになってからです。
そして、1927年にアメリカで時計に大きな変革を促す出来事がありました。
クオーツ時計の発明です。電池を使い、電圧を加えると
正確に振動する水晶(クオーツ)の特性を活かした時計は、
振り子やテンプ時計の精度を遥かに上まわりました。
クオーツ時計が日本で初めてつくられたのは1937年。
その後、日本の時計メーカーが取り組んだのが、クオーツ時計の小型化でした。
ゼンマイを巻く必要があり、1日に数秒はずれていたのが、それまでの腕時計。
その手間の解消と性能向上を目指したのです。
製造していたクオーツ時計の体積を30万分の1にするという開発の苦難を乗り越え
世界初のクオーツ式腕時計が発売されたのは1969年。
それから腕時計の主流は、ゼンマイ式からクオーツ式へと移りました。
あなたは、どんな時計を使っていますか?
どんな時計だとしても、時間を大切にしましょう。
振り子時計を発明したオランダの学者 クリスチャン・ホイヘンスでした。
時計を小さくして、持ち運ぶために必要だったのが2つの発明です。
1つは動力になり、傾きや振動に強い「ゼンマイ」。
時計内部に組み込んだ、小さく軽いゼンマイを巻き上げ、
ほどける力を生かすことで時計が動きます。ゼンマイは、15世紀末に既にありました。
もう1つは、ホイヘンス自ら発明した機械式時計の心臓部「テンプ」。
振り子の替わりに一定の時間で往復振動し、時を刻む速さを決定します。
初期の携帯型機械式時計は、ポケットに入れる懐中時計。
その後、1800年頃になると、腕時計が登場します。
腕時計は当初、女性の装飾品でデザイン重視。
正確さが求められるようになったのは、19世紀の終わり頃。
軍隊で使われるようになってからです。
そして、1927年にアメリカで時計に大きな変革を促す出来事がありました。
クオーツ時計の発明です。電池を使い、電圧を加えると
正確に振動する水晶(クオーツ)の特性を活かした時計は、
振り子やテンプ時計の精度を遥かに上まわりました。
クオーツ時計が日本で初めてつくられたのは1937年。
その後、日本の時計メーカーが取り組んだのが、クオーツ時計の小型化でした。
ゼンマイを巻く必要があり、1日に数秒はずれていたのが、それまでの腕時計。
その手間の解消と性能向上を目指したのです。
製造していたクオーツ時計の体積を30万分の1にするという開発の苦難を乗り越え
世界初のクオーツ式腕時計が発売されたのは1969年。
それから腕時計の主流は、ゼンマイ式からクオーツ式へと移りました。
あなたは、どんな時計を使っていますか?
どんな時計だとしても、時間を大切にしましょう。



