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REPORT

第121回 2月8日「ガラス」後編
2026.02.08
紀元前1世紀頃に吹きガラスの技法が発明されたことで
瓶やコップなどの素材として日常品になったガラス。
その後、カットや彩色や装飾などの技術開発とその向上で活躍の場は広がります。

教会では、ステンドグラスや窓ガラスが使われるようになり
イタリアのヴェネチアン・グラスのような ブランドも生まれました。

17世紀には良質の無色グラスの製造が可能になり
透明に輝くクリスタルガラスも発明されています。
中には、工芸品の枠を超えて、芸術品として扱われるものも登場しました。

ガラスの用途がさらに広まったのは、工場での製造が始まった18世紀後半以降。
特に板ガラスの分野では、1950年代に大きな革命が起こります。

それまでは両面ともに完全に平らで、均一な厚みにすることは難しく
鏡や自動車の窓など、高品質が求められる分野には、表面を磨いたガラスが使われていました。

そこに登場したのが、溶かしたガラスを錫の溶融槽に浮かべるフロート製法。
低コストで平らで高品質な板ガラスの大量生産を可能にしたのです。
フロートガラスは、現代建築に欠かせないものとなりました。

製造技術の格段の進歩によって、今ガラスは新たな領域で利用されるようになっています。
スマートフォンのディスプレイに使われる高強度で折りたたみ可能な超薄型ガラス。
映像を映し出すことができるデジタルサイネージ用のガラス。
骨と結合して医療材料とするバイオガラスなど。
開発過程のもので言えば、発電できる太陽電池ガラスや割れても元に戻る自己修復ガラス。
ガラスは割れやすい材料から、機能を持つ素材へと進化しているのです。
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