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カフカの故郷・チェコのプラハは小川さんと私、二人ともが訪れたことのある町。カフカが半年間執筆活動をしていた家が、今はプラハ城内のお土産物屋さんになっていて、驚くほど天井が低いこと。またカフカが住んでいたユダヤ人街は今でも迷路のようで、あの世とこの世の境があまり感じられないこと…など、プラハ話で大いに盛り上がりました。『作家は、どの町に生まれるのかがとても重要。プラハは作家の想像力を育てる町、だからカフカのような作家が誕生したのでは。』と小川さん。確かに、迷路のようにどこに続くか判らない道の脇から、ひょっと巨大な虫が顔を覗かせても不思議ではないような…カフカを育てたプラハはそんな雰囲気漂う町です。(アシスタント:藤丸由華)

2008年5月25日
中島敦
『山月記』


2008年5月18日
芥川龍之介
『羅生門』


2008年5月11日
藤原てい
『流れる星は生きている』


2008年5月4日
中勘助
『銀の匙』


アーカイブ

変身(Metamorphosis)  / フィリップ・グラス
アルバム「ソロピアノ」(89’)より。書き溜めていた作品からカフカの「変身」のお芝居用に演奏しました。

スメタナ:弦楽四重奏曲第一番ホ短調「わが生涯」より アレグロヴィーヴォ アパッショナート / スメタナ四重奏団
チェコの代表的な作曲家の自伝的作品。スメタナ四重奏団はチェコが世界に誇る楽団。1976年プラハでの録音です。小川さんが訪れたとき、プラハの町では、スメタナの音楽がよく聞かれたそうです。

It's Not Up To You / ビョーク
朝目覚めたところから始まる小説に、「朝目が覚めて、絶望を感じたら」で始まるこの曲を。It's not up to you は、「あなたにはなにもできない」ということで、この不条理小説に通じるものがあるかもしれません。

 
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