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美しい自然、自分を慕ってくれる犬、そして素晴らしい感受性を持ちながら、父親がユダヤ人であるがゆえ貧しく辛い生活を強いられている主人公のアンディ。繊細な言葉で思いを綴るアンディが痛ましく、「普通の生活を送らせてあげたかった・・・」と切なく思いながら本を閉じました。中でも愛犬家の小川さんと私には、少年と愛犬の悲しすぎる別れを描いた短編がたまりませんでしたが、最後にアンディが先生から貰う励ましの手紙に一筋の希望の光が。「先生の励まし通りにアンディはその後頑張って、やがて作者・キシュに成長していくんですね」という小川さんの指摘に、こちらも少し救われた思いです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2013年11月24日
丸谷才一
『樹影譚』

2013年11月17日
田辺聖子
『残花亭日暦』

2013年11月10日
フランシスコ・
X・ストーク
『マルセロ・イン・ザ・
リアル・ワールド』

2013年11月3日
平松洋子
『野蛮な読書』

アーカイブ
リンゴの実は美しい/ユーゴスラビアのヴィレッジ・ミュージック
アンディのお母さんはセルビアの民謡を歌ってくれました。「マロニエ」、「梨」、「キノコ」、晩秋の思い出が登場するので「りんごの実」の歌にしました。ユーゴスラビアがまだ存在し希望にあふれていた1968年の「民族音楽祭」での録音。
メンデルスゾーン:詩人の竪琴(無言歌集より)/マレイ・ペライア(ピアノ)
「風神の竪琴」では、電信柱と電線がハープだと想像し、耳を当てると過去からも未来からもメロディーが聞こえてくると書いた詩人・キシュ。
ウイズアウト・ユー/ニルソン
「この別れのあとでは生きられない・・・」とつぶやいて死んでいった犬のディンゴの魂を慰める気持ちでききたいと思います、と小川さん。
 
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