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ピアスの穴ひとつ開けるにも「親にもらった身体にキズをつけるなんて…」と抵抗感を示す人たちがいたのはもう昔のことですかね。どんなに気をつけていたって子供は怪我をする。それだけでハラハラするのに、このうえ自らキズなんてつけてくれるなという切なる願いでしょうか。親にとってはつるんと無垢な子供の肌は永遠に記憶しておきたい宝物なのでしょう。その点では向田家の姉弟に負けず劣らずことごとく親をハラハラさせてきた私。頬から顎にかけてかまいたちの傷を負った時にはさぞ絶望的な気持ちになったと思います。それにしても、怪我の心配に関しては滑稽なまでに愛情を隠そうとしないのに、素直に詫びることは難しいなんて、昭和のお父さんって面倒くさ…いや、繊細ですね。

(アシスタント:小山ジャネット愛子/オフィシャルブログはこちら

2019年06月02日
カフカ『断食芸人』
2019年05月26日
源氏鶏太『青空娘』
2019年05月19日
ヘルマン・ヘッセ『メルヒェン』
2019年05月12日
谷崎潤一郎『母を恋うる記』

アーカイブ
/矢野顕子、奥田民生
 「父の詫び状」にちなんで、「父」という題名の新しい歌です。作詞が矢野さん、作曲が奥田さん。♪ただ明日がいい日であるように祈って♪
眠そうな子供たち/ゴンチチ
「子供たちの夜」というエッセイには、お父さんに夜中に起こされた思い出がつづられています。向田さんが「愛」という言葉から思い出すのは父がお土産を買ってくる風景です。
フィルム/星野源
この文庫本の帯に推薦文を載せている星野源さん。♪フィルムのような瞳の奥で僕らは失くしたものをどこまで見ようか♪「よく見ている」と小川さんも何度もおっしゃっていました。
 
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