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父からは仕事を言い訳に無視、義母からは彼女の存在意義のためだけに厳しい躾を押し付けられ、先生である山口からは父親とのパイプくらいにしか思われていない孤独な少年・太郎。それに比べて語り手である画塾の講師は、太郎の心をなんとか開こうと必死で向き合い、誠実で、「こんな先生に美術を習いたかった」と思うほど理想的な教育者に思えます。しかししかし!最後の最後に画壇に対する怒りの武器として太郎の絵を使ったところで私は一気にドッ白け。結局主人公も美術という世界で、相手より自分の方が賢いとマウンティングしているだけのように思えました。裸の王様なのは太郎の父、山口、そして主人公も…。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2019年12月01日
ジョン・バッカン『魔法のつえ』
2019年11月24日
近松門左衛門『女殺油地獄』
2019年11月17日
堀江敏幸『熊の敷石』
2019年11月10日
山口瞳『居酒屋兆治』

アーカイブ
WITH A CHILD'S HEART(大人は知らない)/Stevie Wonder
画塾で「ぼく」は、さまざまな子供の心と、日々かかわっています。♪子供の心で一日に立ち向かう、子供の心で問題をひとつひとつ遊んでしまえ♪
交響曲第40番ト短調/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 カール・ベーム指揮
開高健さんは晩年の長い旅ではモーツァルトを聞いて救われていたそうです。お通夜の日は、この曲を娘さんが選びました。(牧羊子さん「夫開高健がのこした瓔」より)
太陽だけが見えている−子供たちは大丈夫/佐野元春
「大人たちに傷つけられながらも子供たちはたくましく生きていきます」と小川さん。
 
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